お墓を建てようと思ったらまずは墓地・霊園探しから始まりますが、これは、経営主体によって大きく3つに分類することができます。
■公営墓地
都道府県や市町村などの自治体が運営している墓地です。
永代使用料や管理費が安く、しかも、宗旨・宗派を問わず購入でき、経営や管理体制が安定していることから人気があります。
ただ、随時募集を行っている公営墓地は少なく、抽選で利用者を決めるところが多いため入手しにくく、区画を選べない、遺骨が手元にないと申し込めない、管轄内に住所がないと申し込めないなど規制があります。
■民営墓地
永続性が保証されている公益法人や宗教法人などに経営が許可されている墓地です。業者によって公園墓地、公苑墓地と言う場合もあります。
生前に購入することができ、宗旨・宗派不問の場合が多いので、条件を気にせず選ぶことができます。
また、駐車場や法要の場所など、施設が充実しているところが多いようです。
ただ、石材店は指定業者制になっており、霊園指定のお寺でないと法要等できない場合があります。
■寺院墓地
比較的交通の便の良い場所にあります。
また、寺院の檀家になることで、お寺との関係が密になり、手厚くお祀りすることができます。
その一方で、区画の選択肢は少なく、設計の自由度も低く、また、お寺の改修費負担や、結節ごとの法要の実施など、残された家族の負担は結構大きいものがあり、これが、「墓じまい」が行われる背景となっております。
それぞれ、一長一短がありますので、迷った場合は、見学に行って話しを聞いてみることが大切です。
墓地を購入した後に、しまったと後悔しても、簡単に別の場所へ移動することはできません。
永きにわたって心地よくお参りできる墓地・霊園かどうかじっくり見極めましょう。
お墓と納骨