熱を利用して身体を治療する行為は、太古の昔より人類が行ってきたことです。
太陽の熱で温めた石を患部に当てて痛みを和らげる、あるいは、日本では盛んに行われている灸なども代表的な例でしょう。
このように、温熱療法は日常生活に欠かせないものとして利用されてきました。
こうした温熱療法を簡単に使用できる機器として誕生したのが家庭用温熱治療器です。
これは、電気による熱を利用して患部に熱刺激を与えることによって治療するものです。
その原理は、身体表面を伝熱によって加温して体内温度より高くするものです。
これによって、体表の血管が拡張して血液の流れる量が増大し、疲労回復、血行の促進、筋肉の疲れやコリの除去に加え、神経痛や筋肉痛の痛みの緩解や胃腸の働きを活発にするなどの効果を期待するものです。
その結果、体調を整えることができるのです。
家庭用温熱治療器には導子部(発熱部)の面積によって、小形タイプと大形タイプがあります。
小形タイプは、単一部位を加温治療する手で持つテタイプから、複数の部位に取り付けて加温治療を行うものがあります。
また、大形タイプは、布団やマットの形態として身体を加温治療するものがメインです。
これには、機器の形状や使用方法、タイマーによる使用時間設定、あるいは、温度コントロールの方法などに工夫を凝らして使い勝手を良くしたものが多くあります。
また、低周波治療器や電位治療器、マッサージ器などと組み合わせたものなど、多くの製品が開発・販売されております。
家庭用治療器で身体の不調を緩和♪