大震災や大規模水害が毎年のように発生している今日、減災ということばがよく使われるようになりました。
これは、地震など大きな災害が起きても被害を最小限にとどめることです。これは、国や地方自治体レベルだけでなく、市民レベルでも普段から減災のために準備する必要があります。その注意すべきポイントとしては、
■大型家具や家電製品をしっかり固定しておくことです。
特に、地震のときに被害が大きく人に被害を与える可能性が大きいのが大型家具や家電製品の転倒です。
下敷きになって動けなくなるだけでなく、出入り口をふさいで外へ逃げることができなくなります。
このため、普段から、ワイヤーやストッパー、L字金具でしっかり固定するとともに、たとえ、倒れても出入り口をふさがない向きに置いておきましょう。
窓ガラスに飛散防止フィルムを張っておくのも良いでしょうし、揺れが収まって逃げるときに備え、寝室には懐中電灯とスリッパを準備しておくましょう。
また、がれきで動けなくなったときのために、ホイッスルも用意しておいた方がいいでしょう。
■水と食料は最低1週間分必要です。地震は揺れが収まったからといって、それで終わりではありません。
阪神大震災や東日本大震災では、救援物資の到着まで1週間余りかかったように、救援物資の到着には時間がかかります。
このため、それまでは備蓄品で耐えなければなりません。飲み水と食料は最低1週間分必要です。
1人当たり1日約1リットルの水が必要です。
他にも、食器洗いや洗濯に使う水も常備しておきましょう。
断水に備えてふろの水を抜かないようにしておくと、トイレや携帯用浄水器を使って非常時の飲み水として使えます。
いずれにしても、災害が生き残るためには、普段からの準備が何よりも大切です。水や食料、常備薬などがどこにあるのかを家族全員が承知しておきましょう。
なんでもかんでも備蓄するわけにはいきませんので、家族の生存に必要なものを最優先に考えましょう。
高層ビルやタワーマンションでの地震対処法