データベース移動作業における情報保管庫です。 ご自由にご覧下さい。

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りゅー

データベース移設の為に一時的な保管を兼ねて公開している情報です。ここでの記事は、あくまで、本が読める人で、WEBを閲覧出来るならば誰でも仕入れる事が出来る情報を集めて、それに自分の意見を乗せた記事です。記事に含まれる事例・定義・根拠などは全て「引用or参考」です。事実関係を直接指摘されても困ります(--;)ご注意ください。また、単純に恐怖心だけをあおっているのと違います。いい物の見分け方などの予備知識を得る事で、ペットの健康な食事管理の手助けになればいいな♪そんな思いで綴ったものですのでご理解ください。

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Aug 16, 2007
ドッグフードは安全か?

のっけから結論を言います。


数あるドッグフードの中にはお世辞にも「安全」とは言いようの無い粗悪なものが存在しています。

ドッグフードだけではありませんが、全てのペットフードにおいて「安全か?」という疑問に対して自信を持って「安全です」と言えないのが悲しい現実なのです。
『ペットフードの中身は?』で詳しく説明しますが、原材料製造方法を信用できない以上、

  • 「栄養満点」
  • 「○○成分配合」
  • 「○○の定める栄養基準をクリアしています」
  • 「保存料無添加」
などと表示されていても、残念ながらそのフードを信用する為の判断材料にはならないのです。

犬や猫が必要とする栄養の研究を重ね、いろいろな試験を繰り返して製造されて来たものが「総合栄養食」であると信じて来た方々にとっては、「ペットフードが安全とは限らない」という話は信じがたいものかもしれません。

そもそもペットフードというものの世界的な見解は「人間が食べることの出来ない部位、個体を再利用するためのもの...」というレベルなのです。
世界中では食べるものさえも無く、餓死してゆく子供たちが沢山いる中で、「ペットごときに良いものを食わせるなんてどうにかしてる」という人が大勢いるのです。
私たちはつい「飼い主目線」でばかりものを見てしまいがちですが、世界中を見渡すとペットには全く興味が無い人がとても多いことをまず理解していなければなりません。

そしてペットフードというものは、地球環境の汚染を防ぐための「命のリサイクル」と称され、廃棄物処理場としての重要な役割があることも知っておかなければならないでしょう。

それらを理解し、ペットフードについて疑問を感じている獣医さんも実はけっこう多いでのす。
岐阜県多治見市のとよおか動物病院の校條均先生のコメント。
引用:
『アレルギーは食べ物からきていることがかなりあります。
悪いフードは本当に悪いですよ。
その子の体質によって合う合わないはあると思うんですけど、皮膚病の原因とか消化器系の病気の原因をつくっているものもあります。
とくに安売りの粗悪品とかはかなり身体に悪い。また、猫用のキャットフードには重金属の汚染すらある。』
ペットの命を守る『著・坂本徹也(ハート出版)より』
確かに、ペットフードの普及に比例して
  • 関節が悪い
  • 心臓が弱い
  • 肝臓が悪い
  • 皮膚病がひどい
  • アレルギー
  • ガン
など様々な疾患を持っているペット達がものすごく増えてきているのは事実なのです。
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ちょっと業界裏話?

≫ちょっとだけドッグフードの裏話をします。

 

本当に安全して与えられると判断できる「良質」と言われるドッグフードは、

  • ホームセンター
  • スーパー
  • ドラッグストア
  • 大規模なペットショップ
  • コンビミニエンスストア

には販売する資格が与えられません。
「え??」と思われるかもしれませんが、本当です。


本当のナチュラルフードは、スーパーやホームセンターやドラッグストアの棚に並ぶことは絶対にあり得ないのです。
まず、ドッグフードの品質ランクをご紹介します。

 

※あくまで情報源はメーカー及び取次店担当者から直接聞いた話を参考とし、個人的な解釈にて判断したものとご理解ください...

 

下記参照。

  • 1.量販店向けのフード。
    スーパー、ホームセンター、ドラッグストア、コンビニなど、どこにでも格安で売っているフードです。品質は最悪です。基本的に『食べ物』だとは思わない方が良いでしょう。
  • 2.専門店向けのフード。
    基本的にクオリティーの高いフードです。食事などの重要性を理解し、一般消費者への働きかけが出来る専門店のみに販売が許されます。もちろんスーパーなどの量販店が取り扱うことは不可能です。例)ニュートロのナチュラルチョイスなど。
  • 3.正規販売取り扱い店向けフード。
    品質はとても高いのもです。又、メーカー側の商品に対するポリシーも高く、これらのフードは、フードメーカー(又は代理店)の準ずる販売審査をクリアしたショップ・ブリーダー・獣医師のみに販売が許されます。フードの基礎知識などを十分に理解し、飼い主へ適切なアドバイスなどができるか、又フードを販売することへの意識調査や販売体制などが問われ、その上で販売店としてふさわしいと判断された場合のみ販売が許されます。メーカー(代理店)と直接契約を交わすので、問屋を通すことはありません。もちろん量販店に並ぶことは絶対にありません。
  • 4.メーカー(又は輸入元)直販限定フード。
    これらのフードは一切の販売店を置かず、メーカーから直接消費者に届けられます。その理由は、流通時の温度管理や販売店の製品管理などで起きる不具合を未然に防ぐために、むやみやたらに展開することをしていません。フードメーカーが自社の管理範囲以内のみで製品を流通させています。

上記のように、同じ「ドッグフード」という名前でも様々なランクがあります。
そして、粗悪なものと良質なものとの品質の差は、天と地ほど違うのです。

 

余談ですが...

ご存じヒ○ズシリーズも国内では「チキン」などとあたかも「肉」を想像させる表記になっていますが、本国の公式HPには「Chicken By-Product Meal」と表記されています。

ようするに副産物粉です。

肉はほぼ入っていません。詳しくは上記リンクより副産物粉をご覧ください。

 

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人間の食べ物を与えてはいけない?
よく聞く話で、「人間のおかずを与えてはいけない」というのがありますが、粗悪なドッグフードを与えるくらいなら、人間の食べ残しを与えている方がよっぽど無害でしょう・・・
なぜなら、人間が食べれる物だからです。

人間が食べられないものを犬に与える方が疑問です。
今与えているドッグフードをあなたはボリボリ食べれますか?
スーパーやホームセンターで売っている、キロあたり50円くらいの着色料だらけの油臭いドッグフードを自分の子供に与えたいと思うでしょうか?
よ〜く考えてみて下さい。

ただ、調理された人間の『おかず』をそのまま与えることは止めましょう。
なぜなら、
  • 加工食品
  • 冷凍食品
  • 化学調味料
  • みそ
  • しょう油
  • 農薬散布された野菜や果物
などの「あらゆる食品」には約3000種類以上もの化学物質が添加され、水道水からは約700種類の化学薬品が検出されているのです。
それら化学薬品の中には神経系毒性のある化合物が約800種類以上あると言われています。
これらの有害物質は、私たち人間には無害(全く無害なんてことはない)な規定量範囲内であっても、私たち人間よりも体の小さい動物達には決定的なダメージを与えかねません。
しかし、それでも粗悪なペットフードから見ればまだまだ『安全』です。
くり返しますが人間のおかずを与えることを薦めている訳ではありません!

粗悪なドッグフードには、
  • 絶対に私たち人間の口に入らない(入れてはいけない)レベルのひどい原料
  • 食品添加物に使用を禁止されている添加物
  • 農薬としても使用を禁止されている化学薬品
などがじゃんじゃん添加されている物もあるのです。
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やりたい放題!ドッグフード産業の実態!

アメリカ、ヨーロッパ、オーストラリアなどでは、ペットフードは畜産動物の飼料と一緒に『飼料法』のようなかたちで、国や州ごとに管理されています。
例えば、アメリカでは『AAFCO(米国飼料検査官協会)』が決定した基準を各州が飼料法として反映し、『FDA(連邦食品薬品局)』が薬事関連の規制を行い、『USDA(連邦農務省)』が製造、原料管理をする上での法規制があります。


では、日本はどうでしょう?
残念ながらペットフードを規制、管理する直接的な法律は今のところ存在しません。
ただ、

  • 関税定率法
  • と蓄場法
  • 食鳥処理事業の規制及び食鳥検査に関する法律
  • 家畜伝染病予防法
  • 飼料安全法
  • 食品衛生法
  • PL法(製造物責任法)
  • 容器包装リサイクル法
など様々な関連法律が関与しています。

上記の『蓄場法』を例にとってみると、と畜場から出る畜肉原料の安全性や使用規定などが細かく定められており、「肉を調達する」といってもそう簡単ではないようです。
しかし、あくまで人間の食用に使用する際の法律なので、使用目的がペットフードとなればその法律がそのまま反映するのか?という疑問は残ります。
実際にと畜場から腐敗した肉の山を調達して行く業者が目撃されたりしています。

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酸化防止

酸化防止」と聞くと、ものすごい危険なイメージがありますが、全く何も酸化防止せずにそのままドッグフードを製造して流通させる方が危険な場合もあります。
一応『肉加工品』ですからね・・・

だとすれば、フードメーカーも堂々と『酸化防止剤を使用している』と言えばいいのですが、なぜか酸化防止については『』に葬られている場合が多いです。

私たち人間が食べている食品にもありとあらゆる「酸化防止剤」が含まれているのはご存知かと思います。時として酸化防止剤は必要な物なのかもしれません。
ただ、人間はカップ麺やファーストフードなどばかり食べていたら健康に悪いという認識があり、たまには無農薬・有機栽培・オーガニックなどと書かれているものを意識して選んだりして健康管理が可能ですが、ワンちゃんはそうは行きません。
飼い主さんが与えた物しか食べて行けないので、有害な保存料(添加物)が含まれているフードを長年与えて行くと、後々に健康を害します。
できるだけ安全なフードを選んで下さいね!

 

≫有害な酸化防止剤トップ3発表!

 

では、有害な添加物の御三家と言われている「エトキシキン」・「BHA」・「BHT」の3つからご紹介しましょう。後半に動物に無害な添加物も紹介しています。

 

エトキシキン
除草剤や害虫駆除などに使われるダイオキシン系の化学薬品の一成分です。
アメリカ軍がベトナム戦争で「枯れ葉作戦」にオレンジ・エージェントという名前で空中から散布された化学薬品にもエトキシキンが含まれていました。
エトキシキン=枯葉剤という印象が強いですが、エトキシキンが枯葉剤の主成分ではなく、枯葉剤の酸化防止のための一成分です。
もともと天然ゴムの安定剤として開発されました。
抗酸化作用があるので、ペットフードの動物性脂肪の酸化防止や、ビタミン・ミネラルの安定剤としても利用されるようになりましたが、アレルギー性皮膚炎を起こす可能性が指摘されたり、目と皮膚に炎症を起こす可能性があるとされたり、動物実験で腎臓・胃・膀胱・大腸にガンを形成することが分かり、現在日本では人間用の食品添加物としての使用はもちろんのこと、農薬としても使用を禁止されています。
ペンウォルト社という所で「デコキン」という名で売られているエトキシキンには、「ドクロ」マークと大きく「警告/毒」と記されています。

BHA
ブチルヒドロアニソールという、もともとガソリンの酸化防止のために合成されたものですが、食品の酸化防止にも効果があるされて、1954年には食品添加物として認可されたこともあります。

しかし、発ガン性や歩行障害、消化器疾患などが動物実験の結果で明らかになり、一般の食品には使用が制限されており、油脂の製造過程で用いることのみが認可されているそうですが、実際にはインスタントラーメン・魚介類・バター(マーガリン)・冷凍食品など広い範囲で使用されています。
にぼし」はみなさんご存知でしょうが、かなりの量のBHAが検出されているそうです。
しかもスーパーやデパートで販売されている「にぼし」を調査したところ、約60%の製品からBHAが検出されていたのです。
その中でも、パッケージのない「量り売り」が1番最悪だったそうです。
もし、にぼしを与えている飼い主様がいましたら、今日から止めた方がいいでしょう。(塩分も高いし)
一時このBHAの食品への使用を禁止しようと厚生省が動いたそうですが、アメリカやイギリスが猛烈に反対して、結局今でも使われています。
BHAを使用した食品を輸出できなくなると、アメリカやイギリスは面白くないのでしょう。
人の健康よりも商品が売れることの方が大事なんでしょうね。

ただ、人間の食品メーカーもドッグフードメーカーも、BHAを使用しているからといって、パッケージなどに表示されていないことが多く、判断のしようがないので困ります。
ちなみに、 ラードに0.01%のBHAを添加すると、保存期間が約6倍延びるそうです。
いかにも体に悪そうですが、メーカーとしてはありがたい存在でしょう。

BHT
ブチルヒドロキシトルエン。石油の抗酸化剤として開発され、1956年には食品添加物として認められています。
今現在でも
  • 冷凍食品やガム
  • 油脂やバター
  • プラスチック容器
  • 化粧品
  • シャンプー
などへ使用されています。
しかし、発ガン性の疑いがあるとされていたり、遺伝毒性が指摘されています。
BHA同様にペットフードの酸化防止剤としてよく検出される化学薬品です。

第3者の機関などを利用して、本当にBHTが混入されていないか検査をし、その結果の「証明書」を発行しているフードメーカーが増えてきていますので、そんなフードを選んだ方が安全です。
しかし、問題があります。
このBHTというのは、プラスチック容器の安定剤として多く使われています。
フードボールやおもちゃなどにプラスチック製のものがありますが、危険です。
その理由は、BHTが脂肪やお湯などに溶け出すことが最近分かって来たからです。
仔犬の時にフードをプラスチック容器でふやかす行為は、BHTが溶け出す最高の環境です。
ステンレスや陶器など、別の容器でふやかしてあげて下さい。

ちなみに、子供が遠足などに持って行くプラスチック製の水筒に熱湯を入れて2時間ほど放置すると、水筒の中にBHTが0.017ppm溶け出していたそうです。
0.017ppmという数値がどれだけ人体に悪影響なのかは分かりませんが、溶け出すという事実は変わりないので、プラスチック容器に油っぽい物を入れたり、温かいものを入れるのは避けた方がいいでしょう。
補足ですが、発泡スチロールはもっと最悪らしいです。


上記の物意外でもドッグフードには有害な化学薬品残留薬物が混入されていると言われています。

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『無添加』というウソ
ドッグフードは肉や穀物などのあらゆる素材などが集合した加工物です。
加工製品が無添加なワケがありません。
無添加というと、「有害なものが入っていない」というイメージがしますが、単純に「添加していない」と言っているだけです。
何が添加されていないのか、それが分からないと何の判断も出来ません。

無添加という曖昧な表現は最近問題視されており、人間の食品に関しては「無添加」という根拠の無い表現は現在禁止されています。
(合成保存料無添加、着色料無添加など、「何が無添加なのか表示する義務」がある)

保存料無添加!」などという表現のドライフードや、ウェットタイプのドッグフードをたまに見かけますが、正直、疑問です。
なんにも保存料が入っていないのに、なぜ賞味期限が1年〜3年以上もあるのでしょう?
本当に保存料を使用していないドッグフードもありますが、それらの商品の賞味期限はとても短く、製造日から3ヶ月くらいが一般的です。開封後は1ヶ月以内に食べきることが条件となっているものがほとんどです。(ほとんどの製品にはビタミンなどで酸化防止をしています。完全な保存料無添加のドッグフードはあまり見たことがありません)
『開封後はいついつまでに食べきってください』とか『製造後何ヶ月以内に与えてください』などの表現がどこにも見当たらないのに、『保存料無添加』などの表示があるフードは疑ってもいいでしょう。

ペットフードは製造段階で保存料を添加していなければ『無添加』なのです。
原材料やその調達の段階で大量の化学薬品を使用していても『無添加』なのです.....
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Aug 14, 2007
総合栄養食を過信しない
世界中を見渡しても、いまだに「犬」という動物の栄養学についての正式な文献というものは今のところ存在していないってご存知ですか?

唯一あるのはAAFCOが発行している「栄養基準」と呼ばれる物だけです。
つまり、犬の栄養学というものはまだまだ確立していないようです。

よ〜く考えてみて下さい。
犬という動物はチワワなどの超小型犬からセントバーナードなどの超大型犬までのいろんなが犬種いるのです。
(全世界中で400種類以上と言われてます)
同一動物でこれほどの種類と体重差がある生き物は地球上で犬だけです。
体重差が70kg以上にもなる「犬」という同一動物に対し、それぞれに必要な完璧な栄養基準はまだ不透明な部分が多いのです。
『まさか?』と思うでしょうが、事実なのです。

日本人の『成人男性に必要な栄養素』と呼ばれるものだけでも、数年毎に見直しがされ、その都度基準値がころころ変わっています。

同じ人間でも欧米人と日本人でも民族上の食生活の違いにより、腸の長さすら違うのはご存知でしょう。
日本人が欧米人の食生活に近くなった今日、そもそもの身体の作りが違うために色んな臓器に負担がかかり、生活習慣病などの温床となっていることが分かってきているのです。

人間の栄養学基準値でさえまだ不解明な部分が多く、世界的な基準すら明確でない今日に、「犬の完全な栄養学」なるものは存在していない。という意見が最近では常識になりつつあるそうです。
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ほとんどが廃棄物??

≫原材料は腐った肉?廃棄物??

 

日本国内でペットフードの原材料を扱っている所や工場を立て続けに見てまわったという、東京自由が丘で自然食のペットフードを作っているビッグウッド代表大木政春さんのコメントがあります。

引用:

『ある日、屠殺場の中にあるお肉屋さんに行ったとき、「ペットフード用のお肉はどこですか?」と聞いてみた。
すると、従業員が店の外を指さして「あれがペットフードだよ」と言うではないか。
教えられた場所を見ると、夏の暑いさかりだったのだが、店外に肉らしきものが山のように積んである。
それを業者がダンプカーで取りにきて、フォークリフトでどんどん積んで持っていくのだという。
それが、ものすごく臭くて、ハエはたかってるわ、下の方からは肉汁みたいなのがしみ出してきているわで、見るからに廃棄物だった。
あれがペットフードだって言われたときに、ああこれが原材料じゃ犬が病気になっても当たり前だと思いましたね。
そこは屠殺場兼お肉屋さんで県の施設の中にあるんですが、そこにダンプで乗りつけて買っていくというか、、タダ同然でもらっていく原材料の卸業者というのがある。
そこから個々のメーカーにまわされていくというのがペットフードの現実なんです。』
ペットの命を守る『著・坂本徹也』(ハート出版)より。


粗悪な原材料を使用しているフードメーカーが実在していることを裏付ける文章です。

たぶん、私はその「肉の山」を目の前にしたら直視なんか出来ないでしょう。
その臭いをかいだら気持ち悪くなるでしょう.....

日本国内でも、廃棄物はちゃんと「?」ペットフードへリサイクルされているようです。

死骸・死にかけ・病気・障害

≫原材料は、死んだ・死にかけ・病気のある・障害のある肉?

 

粗悪なものとして「4D」と呼ばれる有名な原材料があります。
主にアメリカの話ですが、ペットフード用の肉は「3D」と「4D」というふうに分類されているのです。
つまり人間用の肉とは全く別のルートで取引されているそうです。
「3D」・「4D」とは一体何なのかを解説して行きます。

これら「3D」・「4D」などのの基準は、「USDA(米国農務省)」の肉の流通に関する基準です。
USDAでは、肉の品質についてのランクを発表しているのです。下記の表をご覧下さい。

  • 1.Prime(プライム)=最もジューシーな肉。霜降り・テンダーカット。アメリカの肉屋さんでも、プライムのみを扱っているお店は全体の1%くらいだとか... すごく美味しいお肉のことです。
  • 2.Choice(チョイス)=霜降りでいいお肉には変わりないけど、Primeよりは若干下のグレード。
  • 3.GradeA(スタンダード)=ジューシーではないが、標準的な柔らかさで、一般的に1番食されているグレードです。
  • 4.Commercial=挽き肉用のグレードです。加熱した方が良いとか...
  • 5.Utility=サンドイッチやホットドッグなどの加工食品用です。
  • 6.Cuttings=主に缶詰用。食用としての最低級グレードです。(缶詰の肉は最低の肉ということ?)
  • 7.Other Use=人間用の食材としての使用を禁止しています。
  • 8.Grade D(3D Meat)=いわゆる(3Dミート)と呼ばれる物です。 Dead:死骸/Diseased:病気になった/Dying:死にかけの動物。これらの頭文字の3つの「D」を表しています。
  • 9.Grade D(4D Meat)=さらにひどい物で、いわゆる(4Dミート)と呼ばれる物です。「3Dミート」にさらに1つ、「Disabled:障害のある動物」が加わります。

7.番以降の原材料は、絶対に人間の口に入ることはありません。
しかし、ペットフードには当たり前のように使われているのです。
なぜなら、これらの食用に適さない肉をゴミとして正規に廃棄処分するにはお金がかかりますが、ペットフードとして「生まれ変わる」と、逆にお金になるので企業はペットフード産業に乗り出すのです。
そんな肉の使いまわしを「地球の資源の再利用です!」と表現しても、実際に動物を飼っている飼い主は納得しないでしょう・・・。

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原材料は5%のみ?

ペットフード公正取引協議会では、

引用:

『事業者は「ビーフ」・「チキン」など特定の原材料をペットフードの内容量の5%以上使用している場合でなければ、該当のペットフード商品名、絵、写真、説明文に当該当原材料を使用している旨の表示をしてはならない』
「ペットフード公正取引協議会/ペットフードの表示に関する公正競争規約・施行規則解説書(第2版)/特定事項の表示基準・第6条」

と定められています。

これだけを見ると疑問点は無いように見えますね。
しかし、逆に言うと「5%だけ入っていれば、原材料として表示しても良いですよ〜」と言っているのと同じ事に気づきましたか?
ですから95%トウモロコシなどの穀物類でも、たった5%ビーフを使っていればそのフードは「良質なビーフで出来ています!」と表示して販売することが可能かもしれません。
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主原料はナニ?
人間の食用レベルの良質な『肉』が主原料として作られているかチェックしましょう。
『副産物』&『副産物粉』などと書かれているものは×です。
もちろん『肉類』とだけ書かれているものはもっと×です。

また、そのドッグフードの主原料は何なのか知る必要があります。
もうすでにご存知の方も多いでしょうが、成分表に表示されている順番は「たくさん入っている」順番に並んでいます。
成分表に表示されている原料をよく読みます。

その表示の1番最初にいきなり「トウモロコシ・トウモロコシ粉・コーングルテン・小麦粉・大豆・大豆粉・豆類」などが表示されているフードは×です。

トウモロコシを主原料に使用しているフードメーカーは、「トウモロコシは消化吸収に優れ、優良な蛋白源として最適」と表現していますが、トウモロコシを原料として使用することへの一般的な風当たりは強いのが現実です。
では何のためにトウモロコシが入っているの?と思われるかもしれませんが、その答えは非常に簡単です。
それは、「肉よりずっと安い」からです。
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食用レベルか?

≫ 最重要!!

≫ 食用レベルの原料を使用しているという「証明」があるか?

 

よく聞く『AAFCO』という機関も、『日本ペットフード工業会』もペットフードに使用される原料については、さほど規制はありません。

つまり、AAFCOの給与試験に合格したからといって、そのドッグフードが安全だとは限らないのです。実際に、

  • 病気になって死んだ家畜・家禽
  • ウィルス感染した動物(部位も含む)
  • 道路で轢かれた動物
  • スーパーから返品された腐った肉
  • 安楽死させられた家畜
  • 動物園の動物
  • 犬猫などのペットの死体

が、ペットフードや飼料の原材料として使用されていることが最近分かってきました。

実際にアメリカでは、犬・猫だけでも毎月数千トンがペットフードや飼料の「元」として使用されています。


しかも、ノミ取り首輪・鑑札・ネームプレート・手術後の針・首輪などはついたままであり、安楽死に使用される、バルビーツ誘導体の一種ペントバルビターナルナトリウムという非常に有害な薬品なども残留しています。
要するに、動物が「死ぬ薬」が、生きている動物のごはんに入ってる可能性があるのです。

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原材料の表示を見る!

ドッグフードを購入するときの注意点はたくさんありますが、肝心なドッグフードのパッケージに、全ての情報が表示されていない場合が多いので、困るかもしれません。

日本には、成分表の表示に対しての「法的」な基準もないし、刑事責任や民事責任などを取り締まる「罰則」もないので、メーカーにとって都合のいいことばかが表示されている場合が多いのです。
逆に言うと、メーカーにとって都合の悪いことは表示しなくていいのです。

しかもペットフード公正取引協議会では、「主な原材料名の多い順に表示し、その重量の合計が少なくとも80%以上にならなければなりません」とされており、要するに、使用している原材料の表示は80%分だけでいいのです。
残りの20%に何が入っていようとも、表示しなくていいのです。

ちゃんとしたフードメーカーは、原材料から保存料などについて、かなりの量の情報を表示しています。
やみくもに表示が多ければいいわけではありませんが、いいフードには飼い主様がドッグフードを判断するだけの「情報」が表示されていると思います。


判断さえできないような、曖昧な表示しかされていないドッグフードは避けましょう。

下記のような曖昧でよく分からないドッグフードは避けましょう!

ありがちな例↓(あくまで表記例です。実在しているものではありません)

・肉類(ビーフ・チキン)・野菜類・ビタミン各種
・トウモロコシ・ビーフ・大豆・肉粉・動物性油脂・植物性油脂・ミネラル

こんな表示だけのフードは買わない方が良いでしょう。

 

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副産物・肉類の表示は×

店頭に並んでいるフードを手にとって、パッケージに表示されている原材料をチェックします。
そこに表示されている主原料をよ〜く見てください。
そこに「副産物(粉)」・「肉類」などと書かれているフードは避けましょう。
「副産物」・「粉」・「類」という文字が1つでもある場合は要注意です!

中には「副産物こそ本当の栄養素が詰まっている」と豪語するメーカーも存在しますが、それら副産物の安全性がはっきりしないので、あまり信用できません。
もちろん、私たち人間の食用レベルの副産物ならば問題は無いのでしょうが、残念ながらペットフード用の副産物に関するいい噂はあまり聞きません。

牛で言う、タン・シロ(ホルモン)・ハツ・ミノ・テールなども正式名称は「副産物」です。
これらは、焼肉屋さんやスーパーのお肉屋さんで普通に売っていますが、ペットフードに使われる「副産物」はちょと意味が違います。

AAFCOが定める『副産物』の定義は【屠畜された哺乳類の肉以外の...】という説明から始まります。

 

つまり、肉以外しか入っていないのです。

そうです。

肉なんか入っていないのです...


肉を使用する場合は、人間の食用としての利用価値が無く、食用には不向きと判断された部位をペットフード用の「副産物」として使している場合がほとんどだそうです。
人間の食用部位のみを使用しているフードメーカーもちゃんと存在します。ご安心を!

 

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形や色がついていないか?

≫よけいな色、形がついてないか確認!赤・緑・茶色・白は危険信号!!

 

ホームセンターやスーパーで販売されているフードによくあるのが、「新鮮な野菜」とか「シーフード」とか「国産牛」などと表示されているものです。
パッケージを開いたときにきれいなお肉の色が付いていたり、野菜の色が付いていたり、骨の形をしていたり、中にはハートの形をした粒までも配合しちゃったりするのです。

ご存知でしょうが、ワンちゃんは人間のように色を判別できません。
もちろん骨の形をしているからといって「やった!骨だぁ!」と喜ぶこともありません。

ドッグフード(ドライフード)は約126℃以上の高温で加工されます。(副産物粉などはすでに240℃以上の高温で加工されています)なので、緑黄色野菜が入っていようと、新鮮なお肉が入っていようとも、加工直後のドッグフードは全て赤茶色のものです。

もうお分かりでしょう。加熱した製品が元の色を留めているハズがありません。
なのに量販店で販売されているフードにはなぜか野菜っぽい色が付いていたり、お肉っぽい色が付いています。
これらは全て人工的な着色料で「お化粧」しているだけです。
はっきり言って体によい物ではありません。また、「骨の形」も100%意味がありません。
「着色」やいろんな形に「加工」するだけでもけっこうなコストがかかっているのです。
そして、それらはワンちゃんの健康にとって全く無関係なものです。
それどころか有害です。 「愛犬のための...」とかいう表現はほぼウソです。

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メディアなどを過信しない!

ドッグフードのTVコマーシャルで、「原材料」や「添加物」について詳しく表現しているのを見たことがありますか?
最近ではやっと【無添加】や【混じり気なし】とか表現しているCMが流れるようになりましたが、少し前までは、しっぽを振ってがつがつ食べてるシーンや、どこそこの誰かが推奨してるとか、年齢に合わせた栄養素が入っているとかばかりでした。


ドッグフードの良い「イメージ」だけを表現していますね。
どこにも「安全」とか「安心」できる要素の表現が見当たりませんでした。

間違ったドッグフード選びの多くは、

  • 昔から知っているから
  • テレビで見たことがあるから
  • 有名だから

などの『先入観』だけで選ぶ行為です。
「大丈夫だろう。」という安心感があるので、ドッグフードのパッケージの裏側をちゃんと読まない傾向にあります。
また、ちゃんと読んだとしても、どこでも見かける量販ドッグフードの成分表には真実がほとんど表示されていません。
『栄養バランスが良さそう』であり、『美味しそう』に見えるように工夫はしてあますが、あくまで工夫しているだけです。

 

そもそも、全国放送のCMで有名女優を起用した広告費用は億単位です。

良質な素材を無添加で加工している。というわりには原価が安すぎるような気がしますが...

本当の中身をメーカー(企業)は伝えません。

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流通ルートが分かるか?
輸入ドッグフードの場合、どのような流通経路で日本にやって来ているかを知る必要があります。

ここではアメリカからの代表的な輸入ルートをご紹介します。
  • コンテナチャーター便
  • 混載便
コンテナチャーター便はその名の通り『専用コンテナ』なので、コンテナが一杯になる量でなければ利用できません。
そして、「北回り」と呼ばれる比較的短期間で日本に到着します。
メーカーによっては、そのコンテナ自体に保冷装置が備わっているものを利用し、現地メーカーの出荷から輸入元までの間の温度管理を徹底している場合もあります。

それに対し『混載便』はコンテナが一杯になるように、他の荷物と一緒に混載されます。
そして、ドッグフード以外の荷物が現れるまで野外にほぼ雨ざらしの状態で放置されているのです。
港で停泊する時間も多く、赤道近くの熱帯地域をゆっくりと航海しながら日本へやって来ます。
その時のコンテナ内部の温度は60度以上にもなります。
このような状態では、『酸化』どころか『劣化』してしまいます。
また、多くの他の荷物と混載しているので、ゴキブリなどの害虫やネズミなどが入り込んでいる可能性があります。
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まずは価格で判断

ドッグフードの価格が全ての良し悪しを決定するわけではありませんが、良い原材料を調達して製品を作り上げて行くと必然的にコストにはね返ります。

安いフードを作ろうと思えば安い原材料を調達するほかに手段はないので、結果として販売価格に反映することになります。単純ですが、価格は判断材料になります。

 

≫1kg60円?

 

みなさんご存知「ポテトチップ」でも100g=100円位はします。
量質な芋と塩だけで出来ていても100g=100円はしてしまうのが現状です。

ちなみに格安ドッグフードは、5kgで300円や9kgで800円位で販売されています。
ドッグフードはいろんな原材料と栄養素が配合されている(はず)のです。
それでいて1kgで100円もしないのは異常に安いと判断せざるを得ません。

5kgで300円のフードだと、1kgあたり60円です。
私たちの身のまわりに1kgが60円の食べ物など存在しているでしょうか?

1kg60円なのに、「栄養満点!」とか、「栄養バランスを考えた・・・」などと表示されていますね?
そして、「このフードと水だけで健康に過ごせます」って・・・

もし、あなたの大切な家族が1kg=60円ごはんを毎日食べていたらどう思うでしょう・・・?

パッケージのおいしそうな写真や、喜んで食べているワンちゃんの写真に目が行ってしまうし、「栄養満点!○○配合!」などという表示に心を動かされがちですが、安い物には安い理由があることを忘れないで下さい。
 

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AAFCO(アメリカ飼料検査官協会)

The Association of American Feed Control Officialsの略。(通称アフコ

ペットフード業界とは独立した、ペットフードを規制する法規を施行する責任を負う政府機関のための協会です。
ペットフードを含め色々な家畜などの飼料についての「完全かつ均衡のとれた食餌」を定めています。
AAFCOの定義を直訳すると。
「牛馬・七面鳥・犬・猫などあらゆる家畜において、完全かつ均等のとれた食餌を示したもので、この基準に合致するフードを与えていれば、あとは水だけで十分であるという物。 人間以外の動物にとって栄養学的に適切な食餌とは、特殊な製法により総合栄養食として与えられるように合成された物を指し、水分以外の補助物質を必要としなくとも生命を維持し、なおかつエネルギー生産を促進させる能力のある物」とされています。

 

≫AAFCOは規制機関です

 

AAFCOはよく「検査機関」と間違われますが、正しくは「規制組織」です。
AAFCOの給与試験」といっても、実際にAAFCOが試験を行っている訳ではなく、AAFCOにより設定された「動物給与試験基準」を使用して各フードメーカーが自主的に試験を行います。
(AAFCOでも給与実験をしているそうですが、時間がかかり過ぎるため現実的では無いようです)

 

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USDA(アメリカ農務省)
United States Department of Agricultureの略。

食肉・家禽(かきん)肉等の衛生管理、安全管理、植物の輸入等の規制も行っており、その他にもオーガニックの基準や、動物を輸入する際の入国規制など、身の回りのありとあらゆる安全基準を発表しています。

USDAの中に色々な部署があり、それぞれのジャンルに振り分けた細かい基準やランク付けをしています。
ドッグフード以外のいろんな所で「USDA認定」という文字を見かけますが、「認定」というだけあって商品のパッケージにUSDA認定マークがあったり、証明書を掲示している場合がほとんどです。

ここではドッグフードに関係のある情報だけをピックアップして行きます。
USDAで承認された素材を使用しているドッグフードには、「人間の食用レベルの...」とか「食用の最高ランクの...」等と表示されています。
それらの商品は安心して与えても良いでしょう。
USDAの「認定」というのは、ほとんどが安全な順番でランク付けされています。
さて、気になるランクは以下のようになっています。(肉について)
  • Prime(プライム)=最もジューシーな肉。霜降り・テンダーカット。アメリカの肉屋さんでも、プライムのみを扱っているお店は1%くらいだとか... すごく美味しいお肉のことです。
  • Choice(チョイス)=霜降りでいいお肉には変わりないけど、Primeよりは若干下のグレード。
  • GradeA(スタンダード)=ジューシーではないが、標準的な柔らかさで、一般的に1番食されているグレードです。
  • Commercial=挽き肉用のグレードです。加熱した方が良いとか...
  • Utility=サンドイッチやホットドッグなどの加工食品用です。
  • Cuttings=主に缶詰用。食用としての最低級グレードです。(缶詰の肉は最低の肉ということ?)
  • Other Use=人間用の食材としての使用を禁止しています。
  • Grade D(3D Meat)=いわゆる(3Dミート)と呼ばれる物です。 Dead:死骸/Diseased:病気になった/Dying:死にかけの動物。これらの頭文字の3つの「D」を表しています。
  • Grade D(4D Meat)=さらにひどい物で、いわゆる(4Dミート)と呼ばれる物です。「3Dミート」にさらに「Disabled:障害のある動物」が加わります。
7.以降で1番聞き慣れているのは(4D)と呼ばれるものではないでしょうか?ドッグフードの安全性を強調しているサイトでは必ずと言っていいほど「ドッグフードには4Dと呼ばれる粗悪な原材料を使用している...」といった表現がされています。
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FSIS(食品安全検査局)
United States Department of Agricultureの略。
USDA(アメリカ農務省)内にある食品安全検査局のこと。
正確には(USDA/FSIS)、
  • 食肉・家禽(かきん)肉等の衛生・安全管理
  • 植物の輸入等の規制
なども行っており、その他にもオーガニックの基準や、動物を輸入する際の入国規制など、身の回りのありとあらゆる安全基準を発表しています。
FDA(アメリカ食品医薬品局)

Food and Drug Administrationの略称。
FDA(米国食品医薬品局)は日本で言う「厚生労働省」の所轄にあたります。
食品・医療品公害の締め出しを目的とした機関で、そのための規程を設定しています。
さらに、製薬会社の治験や承認審査もしていて、アメリカでは、FDAの厳しい治験・審査承認体制により、多くの製品が厳重に治験審査されています。

製薬会社などの企業がFDAの承認を受けるためには、多額の資金が必要で、その額の平均はおよそ250億円もかかるという指摘もあります。承認を受けるまでにも最長で20年という年月が必要になることもあるそうです。

ペットフードの安全性を証明するために、FDAの承認を受けた工場で生産していることを強調したりしているのを見かけます。
食品や薬品などで、FDAの厳しい審査の合格を受けた製品は、信頼性や安全性が保証されていると言えます。また、品質の高さも信頼できるでしょう。

以前私の母が愛用しているサプリメントを医者に見せて、そのサプリメントがFDAの承認を受けていることを伝えると、『無条件で安全と言えるから安心してのんでいいよ』と言われたそうです。
医療薬品でさえ、なかなかFDAの承認を受けるのは容易でないとのことでした。

「FDA承認の・・・」などという表示があるドッグフードは、とても信頼できるでしょう。

 

PFI(アメリカペットフード協会)

アメリカのほとんどのペットフード業界が会員となって構成されている協会です。
日本で言う「日本ペットフード工業会」のようなものです。

犬に関しては、ドッグフードの品質やそれに含まれる栄養素などを発表しています。また、犬の理想的な飼育と管理にも力を入れて活動しています。

動物愛護団体や動物病院、民間を対象としたセミナーを開き、ペットフード産業の開発や研究などの情報交換などを行い、ペットに関する知識を広める活動をしています。
日本でも、PFIのセミナーが行われたことがあります。

BSE(狂牛病)問題で、FDA(アメリカ食品医薬品局)が、全てのペットフードの表示強化が検討されたことに先立ち、PFIが事前にペットフード購入者にアンケートを実施。
その結果、狂牛病についての表示がリアルなほど、購入者は逆に不安に思い、ペットフードを止めて手作りフードなどへ切り替える可能性が強いことが分かり、それを金額に換算すると約20億ドルになることから、ペットフード産業に与える損害は大きいとPFIが指摘したことがあります。

このように、ペットフードに関することだけではなく、ペットと人間の上手な繋がりや、ペットフード産業と消費者との関係に力を入れている協会です。

ドッグフードの栄養素の基準や、品質の管理などの詳しい内容は資料が無いので分かりませんが、信用できる機関だと思います。

 

PFMA(イギリスペットフード工業会)
イギリスのペットフードメーカーの95%が加盟する団体です。

イギリスペットフード工業会に加盟している会員企業は、ペットフードとして加工する原材料は人間用としての審査を通った生肉しか使っていないと強調しています。

以前、副産物を使用している事への指摘があったり、狂牛病問題などで、イギリスのペットフード産業はここ数年間厳しい状況にあるそうですが、PFMAと各フードメーカーは安全性の高さを強調しています。

PFMAはペットフードへの厳しい規制があるそうで、原材料として使用するのは、人間用の食用肉として試験に合格した健康な家畜のみであり、副産物についても同様のレベルの余剰物や、心臓・第1・2胃などのイギリス国内ではあまり消費されない部位のみを使用しているそうです。

PFMAのペットフードへの規制がどれほど厳しいのか分かりませんが、日本よりはるかに安全性についての基準や基本方針は進んでいるように思えます。

日本のペットフード工業会も、PFMAのように「人間の食用肉として審査を通った肉のみ」を使用しているから安全です!と言える団体になってもらいたいものです・・・
CVMA(カナダ獣医学協会)
Canadian Veterinary Medical Associationの略称。

CVMAはカナダの獣医の利権を代表する団体で、約8000人を超えるカナダの獣医師で構成されている権威のある公的機関であり、動物と獣医の社会への貢献を国民により良く知ってもらうように活動しています。
動物栄養学やペットフードにおいては、世界トップレベルの認定基準を設けており、大変権威のある公的機関です。

認定基準をクリアするためには、厳しい基準があります。
・適切な栄誉基準値をクリアしているか?(栄養だけではなく消化吸収率の証明も必要)
(12ヶ月間であらゆる成長段階でペットに必要な栄養素を満たしているかの証明)
・原材料調達システムの確立
・害虫駆除検査の実施
・検査官の工場視察(立ち入り検査)
・サンプリング検査
(2ヶ月毎に製品サンプルを検査。栄養分だけではなく、消化吸収においてもチェックを受ける)

このように、高品質な原料の調達や製造工程のチェック、そして、成分検査を常に行わなければ認定基準として認められないという、シビアな世界です。
なぜここまでの基準が必要なのでしょうか?それは、必ずしも一定ではない天然の原料を使用して行く上で、常に安定した高品質な製品を世に送り出すために必要不可欠だからです。

数あるフードの中には、一度どこかの認定や承認を得てしまえば、その後ず〜っと放ったらかし。そんな管理状態のフードメーカーもあります。そんな中で、CVMA(カナダ獣医学協会)の定期的な管理体制というのはすばらしいものだと言えるでしょう。
NRC(アメリカ科学アカデミー)
National Academy of Sciencesの略称。
1863年に設立された非政府・非営利の組織です。
アメリカの科学・国民の福祉のための科学利用の推進を目的とした活動をしています。

科学と工学の分野に関して、連邦政府の諮問機関として機能を果たすことが求められています。
また、米国技術アカデミー(NAE,National Academy of Enginnering)、及び米国医学院(IOM,Nationl Institute of Madicine)がそれぞれ1964年、1970年に設立されました。

ペットフードや飼料の栄養基準を研究している委員会があるそうです。その基準は高いものと思われますが、確かな飼料が手元に無いのでなんとも言えません・・・・・

「NRCの栄養基準をクリアしている」と表現しているフードメーカーは多々ありますが、「では、そのNRCっていったい何なの?」という素朴な疑問を解消してくれる説明が無いのが残念です。
日本ペットフード工業会
1969年日本ドッグフード工業会設立。その後、1975年に日本ペットフード工業会に名称変更。
元々ドッグフードを対象に活動していたが、キャットフードの市場が成長しペットフード全般へ範囲を拡大。
国内でペットフードを製造又は販売する企業53社(2005年1月現在)で構成されています。

=主な活動内容=
  • 犬、猫の飼育実態調査と公表。
  • ペットフードの安全性・栄養に関する講習会などの提供。
  • 品質・安全性に関するガイドラインの作成。
  • 日本ペット栄養学会への協力。
  • 被災ペットへのフードの提供。
  • 農林水産省からの受諾事業。
日本のペットフード業界への非難はあらゆる所で言われています。
例えば、「日本にはペットフードを取り締まる法律が無く、無法地帯だ...」とか「規制があるとはいっても、フードメーカーの自主規制みたいなものだからあてにならない...」など。
正直、ほとんど信用が無いのが現状のようです。

そこで、日本ペットフード工業会から直接資料を入手してみました。
日本ペットフード工業会の主な活動内容は上記に記載しましたが、それ以外にもペットフードはどのようにして作られるのかを公表していたり、原材料をどのように確保しているのかなど色々と公表しています。
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日本ペットフード公正取引協議会
日本ペットフード工業会内の、ペットフードの流通に関する規制を発表しています。
当協議会の目的は、不当景品及び不当表示防止について行う表示に関する事項を定め、一般消費者の適正な商品選択に資するとともに、不当な顧客の誘引を防止し、公正な競争を確保することを目的としています。

要するに、自社製品の品質・性能についてちゃんと正しい表示をしなさいよ。
あんたのとこだけ不当に市場をを独り占めしたらダメよ。ということを取り決めている機関です。
また、ペットフードの「総合栄養食」を証明するための試験基準を発表しています。
同協議会の給与試験の内容は、AAFCO(1998年版)に準拠しています。
ドッグフードの場合、成犬期・幼犬期・妊娠期・オールステージ用のプロトコルが用意され、それぞれの基準に従って試験を行います。
試験内容を大まかに説明して行きます。
例/成犬期・維持期又はメンテナンス用「総合栄養食」を証明するためのプロトコル。
  • 最小限8頭の犬(1才以上)で適正体重の子を用意する。
  • 試験は26週間続ける。
  • 水以外は試験用のフードのみが栄養源でなければならない。
  • 毎日のフードの摂取量を記録する。
  • 試験開始前の体重と、毎週の体重測定と、試験終了時の体重を記録する。
  • 血液検査をする。
  • 試験前と後に健康診断を受ける。
  • 医薬品を使用した場合は記録する。
  • 試験中にあまりフードを食べない子は、供試犬数の25%を超えない範囲で試験から除く事が出来る。
  • 試験中に死亡した犬は解剖して記録する。
これらの試験を経て、評価を受けます。
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肉(肉類)という表示
これら「肉(肉類)」という表示についての説明はとても難しいものです。
なぜなら、健康だった家畜(家禽)の食用に適した部位を使用しているのか、又は人間用の食肉として認められなかった(食べられない)ものが使用されているのかによって、同じ「肉」という表示でも全く内容が違ってしまうからです。

良質な肉でも、そうではない肉でもパッケージの成分表はあくまで「肉」なのです。
本当に良質な素材なのかどうかを見分ける力が必要です。

さて肉とは、 引用:
『AAFCO米国飼料検査官協会)の定義では、屠畜された哺乳類から取り出された新鮮な肉のことで、骨格筋、あるいは舌、隔膜、心臓、食道に見いだされる横紋筋に限定されています。肉に入っていたりそれに重なっていたりする脂肪と、ふつう、肉に付着している皮膚や腱、神経、血管といった部分は、あってもなくてもいことになっています。』
『食べさせてはいけない!ペットフードの恐ろしい話』(著・アンN・マーティン)白揚社出版より。
このように一応定義はされていますが、私たち人間が思いかべる「お肉」とはちょっとかけ離れたものです。

また、日本ペットフード公正取引協議会でも肉についての分類名を発表しています。
下記参照。
原材料分類名 原材料個別名 定義
肉類 牛(ビーフ)、豚(ポーク)、羊(マトンまたはラム)うさぎなどの畜肉及び獣肉、並びにその副産物および加工品。鶏(チキン)、七面鳥(ターキー)、うずらなどの鶏肉並びにその副産物および加工品。ミートミール・ミートボーンミール、チキンミール等の上記原料のレンダリング物 新鮮なまたは適正な方法により保存されてある哺乳動物・家禽等の生肉肉体部分、並びに上記動物の体または体の一部から生じる全ての副産物及びその加工物
=公正競争規約・施行規則解説書・別項ウ/ペットフード公正取引協議会=より
これ↑を見ると、肉類って「何でもあり」という感じを受けます.....
ちなみに、原材料個別名にあるミートボーンミールというのは、狂牛病で問題になった肉骨粉(にくこっぷん)のことです。
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○○ミール

ミール=ごちゃ混ぜ』というイメージがありますが、ちょっと違います。
正確には『完全に挽き粉状にする』という意味です。

ミートミール(肉粉)やミートボーンミール(肉骨粉)などの評判があまりにも悪いので、「ミール」という文字があるだけで何かものすごく粗悪な印象を受けてしまい、いつの間にか「ミール=危険」という印象が強くなったようです。

何をミールしたかで、危険・安全が分かれます。
食用レベル、もしくはそれ以上の高い品質部位をミールして原材料として使用するのなら全く問題はありません。
それどころか優れたドッグフードと言えるでしょう。

 

≫ミールは安全?危険?

 

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副産物・副産物粉
最近、WEB上や書物上で副産物(粉)についてかなり厳しい見解が繰り広げられています。
副産物(粉)という表示があるドッグフードを与えてはいけない!という声があちこちで聞かれるようになりました。
では、そもそも副産物&副産物粉とは何なのでしょうか?考えてみましょう。
AAFCO(米国飼料検査官協会)では肉副産物についての定義があります。下記参照。

肉副産物
屠畜された哺乳類の肉以外の、レンダリング※されていない新鮮な部分のことです。 とくに限定されているわけではありませんが、肺や脾臓・賢臓・脳・肝臓・血液・骨・部分的に低温脱脂された脂肪組織、それから、内容物が取り除かれた胃と腸が含まれます。
「食べさせてはいけない!ペットフードの恐ろしい話」(著・アン・N・マーティン)白楊社出版より=
※レンダリングとは、死んだ動物を砕くこと。
副産物粉
副産物と基本的には同じ。違うのは飼料やペットフード用の原材料として仕入れるときにすでにレンダリング処理されている物のこと。

ようするに、副産物(粉)と表示されている場合は、何がどれだけ入っているのか全く分からないのです。
しかも上の表をよ〜く注意して見ると、「屠畜された哺乳動物の肉以外の...」とされています。
何か疑問に思うことは無いでしょうか?そうです、『肉』は入っていないのです。
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動物性油脂(○○脂肪)

この動物性油脂(○○脂肪)というものは、ドッグフードには欠かすことの出来ない成分です。
ドライフードは高温で加工されるために、本来スカスカのスポンジ状態になります。
そのままではとてもドッグフードとは呼べる物ではないので、そこに色んな栄養素などを後から配合して行きます。
その加工段階で添加されるの成分の1つがこの油脂脂肪です。 ドッグフードを触ると手が油っぽくなるのはこのためです。

 

≫実は動物性油脂(脂肪)が1番危険かも?

 

粗悪な原材料と言えば、肉類・副産物・副産物粉などに使用されるものを思い浮かべる方が多いかと思います。
しかし、1番問題なのはこの「動物性油脂(○○脂肪とも表示される)」なのです。
この動物性油脂の製造工程で、同時に生産されるものとして有名なのが、狂牛病で問題になった「肉骨粉(にくこっぷん)」です。
では、そもそも動物性油脂とは何なのか考えて行きましょう。

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たまご(全卵粉・乾燥全卵粉)
犬に生卵を与えてはいけないというのは皆さんご存知だと思います。
しかし、全卵粉・乾燥全卵粉は文字通り「粉」なので加熱処理が行われており、とくに心配することはないかと思います。
この全卵粉・乾燥全卵粉というのは、とくに飼料やペットフードだけに使用されるものではありません。
ラーメンやパンなど様々な食品に使用されている原料です。比較的栄養価の高い原料です。
しかし、やはり品質の良い物は人間の食用となり、輸入した際にカビていたり、袋が破けたりして使い物にならなくなった物が飼料やペットフードの原料として使用されることがあるそうです。
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トウモロコシ

良質なもので、ほどよく配合されている分には問題はないでしょう。
しかし、ペットフードの原料として使用されるトウモロコシについてのいい噂はあまり聞きません。

ドッグフードに少々含まれている分には問題はないのでしょうが、トウモロコシがフードの主原料となっている場合が多く見受けられます。
それはナゼでしょう?
理由は簡単です。肉より安いからです。
品質よりも安さを追求しているメーカーのドッグフードはほぼ100%トウモロコシが主原料です・・・・・

トウモロコシはイネ科の植物で、飼料などに使用される原料として実に50%を占めるほどの重要な穀物です。
デンプン質は高く、繊維はそれほどありません。飼料用としてアメリカから年間約1,200万トンが輸入されています。

 

≫ドッグフードに使用されるトウモロコシの実態!

 

トウモロコシの栄養価値は、米と比較した場合炭水化物の利用価値としては低い物です。
さらに、飼料やペットフードの原料にに回すしか利用価値が無くなったものが使用されます。
もしくは、品種そのものが違ったりします。
トウモロコシの主な品種は、

  • デントコーン
  • フリントコーン
  • ポップコーン
  • ワキシーコーン
  • ポッドコーン

に分けられます。
ドッグフードの主原料となっているのはデントコーンが圧倒的に多いようです。
デントコーンは芯が長く、殻粒が多いので反収が多いのが特徴で主にアメリカで『飼料用』として栽培されています。

その他、食用トウモロコシの製造の際に出る『ホミニーフィード』という副産物が発生しますが、その副産物もペットフードに使われます。

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米(白米・玄米)
ドッグフードの原料として1番消化吸収がよく、栄誉価値の高い物が米です。
ただし、これまでの肉や穀物などの原料同様に、必ずしも高品質なものが使用されているとは限らないので注意は必要です。

表示に「白米玄米(ブラウンライス)」と表示されていれば、まず心配ないかと思いますが、「米粉」と表示されている場合は注意が必要です。(AAFCOの表示を厳守している場合ですが...)
」と「米粉」は似ているように見受けられますが、全く別のものです。
米は文字通り「米」なので説明は必要ないかと思いますので、「米粉」についてご説明します。

米粉とは、たいてい製粉の最後の工程で出来る(残る)物のことを指します。
細かい粉末で、栄養価値はとても低いものです。
トウモロコシなどと同様に、何らかの理由で食用としての利用価値が無くなった物も、ただ廃棄するのはもったいないので、飼料や肥料、ペットフードの原料として「リサイクル」されたものが、米粉の中に含まれるケースもあるようです。

玄米(ブラウンライス)とか白米など、どんな米なのかがある程度判断できる表示をしているドッグフードは良心的だと思います。
さらに安心を追求するのであれば、米を含む全ての原料が「食用レベルである」という認定を受けているものを与えましょう。

ただし、ドライフードの場合は高温で加工されるので、かなりの栄養素が熱で奪われるのも事実です。
ただ米が入っているというだけで、いい悪いの判断できません。
フードメーカーのポリシーと技術が全ての品質を左右しています。
麦(小麦・大麦・オート)
これら『麦系』についても、一概に良い悪い・安全危険という表現はできません。
というのは、危険の物もあるし、安全なものもあるので、断定した表現は難しいのです。

ではまず安全で栄誉価値の高いもをご紹介します。
「麦」といっても沢山あります。
  • 大麦
  • 小麦
  • ライ麦
  • カムート麦
  • オート麦
  • スペルト麦
  • オーツ麦
などなど...
その中でもドッグフードに使用される代表的な麦は、小麦大麦オート麦です。

よく聞く、オートミールというのは、オート麦の実の部分のことを言います。
麦の「カス」と間違われやすいですが、正真正銘の実の部分のみを砕いて粉状にしたものが「オートミール」と呼ばれています。

大麦・オート麦は比較的栄養価の高いものだと言われています。
大麦は消化吸収の大変よいアルブミン、グロブリンといったたんぱく質が豊富で、食物繊維も不溶性と水溶性繊維をバランス良くたくさん含んでいます。

オート麦は食物繊維、カルシウム、鉄分が豊富で、古代より薬草や麻薬中毒の治療薬として用いられてきました。
内部が何重もの外皮に包まれており、農薬を用いることなく順調に栽培することが可能な麦です。『ケーナインヘルス・カタログより』
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大豆(大豆粉・大豆ミール)
大豆は「畑の肉」と呼ばれるほど、いろんな用途で利用でき、最近話題の「大豆イソフラボン」の効果などで人気爆発中のの穀物です。

ただ、犬に大豆を与える場合は、ちゃんと加熱をしてあげないと消化できません。
ドライフードの場合、確実に加熱されていますが、大豆そのものの品質が疑われています。

とくに「大豆粉」「大豆ミール」と表示されている物は注意が必要です。
「豆類」という表示が1番最悪です。
それらは、大豆そのものではありません。
油脂分や栄養素を搾り取ったあとに残る完全な「カス」です。
「カス」といえば「おから」を思い浮かべますが、おからには栄養分も残っている上に、消化吸収も良いのですが、大豆粉(ミール)は比べ物にならないくらい「カス」です。

ただのカスならいいのですが、大豆粉はカスを通り越して有害だと言われています。
大豆粉(ミール)を与え続けると、腸内が異常に発酵してしまい、大量の「ガス」が発生しておなかが膨張してしまう「鼓腸症」という病気を引き起こす可能性があります。
大豆粉が入っている日本やアメリカのドッグフードを食べた犬は、この「鼓腸症」の発生率が高く、大豆粉を一切使用していないドイツでは、全く鼓腸症がみられないというリアルな統計があります。
この鼓腸症で死亡する犬は、アメリカだけでも年間36,000頭にも及ぶそうです。
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ふすま
通常「ふすま」とは小麦の粒の外皮と麦芽の混合物を指します。

小麦?外皮?と聞いて、『麦・小麦・オート麦について』の中でご紹介した、「小麦粉」を思い浮かべて、「うわっ、危ない?」と思うかもしれませんが大丈夫です。

「ふすま」は小麦ブランとも呼ばれ、人間用のふすまクッキーがあったり、食品メーカーの日清さんでも健康食品として「小麦ふすま」などの製品を発売しているほど、最近注目を浴びている素材です。
食物繊維とミネラルの宝庫とまで言われています。

ふすまの主な栄養成分は、不溶性のセルロースとヘミセルロースで、これらはいわゆる食物繊維と呼ばれるものです。
その他、鉄分、カルシウム、マグネシウム、亜鉛、銅などが含まれ、フィチン酸という成分が最近注目され研究されています。

犬が食物繊維を上手に消化できないのはご存知かと思いますが、この「ふすま」のように食物繊維が多いものを粉末状にし、ちゃんと加熱すれば、消化吸収にとても効果があります。

もちろん、ふすまばかりを与えていては健康を害する可能性がありますが、ドッグフードの中に上手に配合されていれば有効的に作用するでしょう。

小麦粉が配合されているドッグフードは山ほどありますが、ふすまを使用しているドッグフードはまだ少ないので選ぶのは大変かもしれません。
トマト
ドッグフードにトマト?と思われるかもしれませんが、以外と効果的な食材です。

トマトに含まれる色素の「リコピン」は活性酸素を除去する効果があり、がん細胞の増殖を抑えたり、体の老化を防ぐ効果かがあります。
(トマト=リコピンではなく、トマトに含まれる赤い「色素」がリコピンです)

さらに、リコピンは目にも良いので、最近では目のサプリメントなどに「ルテイン」・「アントシアニン」に次いで重要な色素として「リコピン」が配合されています。

抗酸化作用のある物としてビタミンEが注目されていますが、リコピンの抗酸化能力はビタミンEの約100倍とも言われています。

ただ、ドッグフードとして加熱処理を行った場合に、どこまで栄養素が残っているのは分かりません。
このトマトもこれまでの穀物と同様に、全てが安全なものなのかは判断できませんので、そのドッグフードに使用している原材料の全てが人間の食用レベルの物なのかをご確認して下さい。

くどいようですが、良い物も悪い物も成分表の表示上は「トマト」としかありません。
ドッグフードのパッケージをよ〜く見て、いい物か悪い物かを判断して下さい。
ニンジン&ポテト
ニンジンはβカロチン・植物繊維・ミネラルが含有しており健康維持の効果が期待出来ます。
ポテトは上質なカリウムを摂取する事が出来、代謝エネルギー源が豊富です。

これらは、主成分として配合さることはあまりありませんが、有効的な素材だと思われます。

ドライフードでは分かりづらいかもしれませんが、ウェット缶や冷凍フードなどの場合は素材が見えるので、ニンジンやポテトが確認できる物もあります。
※粗悪な「缶詰」は大量の酸化防止剤(化学薬品)が添加されている場合があります。
「生に近い」状態であればあるほど、品質維持が大変になります。
よほど信頼できるフードメーカーの缶詰以外は信用しない方が良いでしょう。

しかし、だからと言って、生のニンジンやポテトを与えても効果はありませんのでご注意を。
犬にとっても食物繊維は大切な成分ですが、生の野菜に含まれている食物繊維をそのまま消化することは苦手です。
加熱して砕いたりしてあげた方が上手に吸収できます。
ビートパルプ

ビートとは、甜菜(てんさい)砂糖大根などと呼ばれている物です。

ビートパルプは、そのビートから糖蜜を摂るときにできるものです。
製造工程で生まれる副産物の一つです。
ビートそのものは、人間用のボルシチの材料としても使われています。
アメリカ、中国、欧州、チリなどで生産されており、日本では北海道で生産されています。

 

>>ビートパルプは2種類ある?

 

前述したビートパルプは、製造工程で発生した純粋な副産物です。
しかし、ペットフードや飼料に使われるビートパルプはちょっと別物です。

通常ビートパルプは甜菜を絞って圧力をかけて取り出されますが、そんな手間を掛けずにビートパルプを抽出する方法があるのです。
その方法とは、硫酸系の薬剤を使って人工的に無理やり甜菜を溶かすというやり方です。
その時の搾りカスがビートパルプとしてペットフードなどに利用されます。

では、薬剤を使って抽出されたビートパルプが入っているドッグフードを食べるとどうなるか考えてみましょう。まず効果として、

  • 便が固まる。
  • 便の臭いが抑えられる。

という飼い主にとって都合の良い効果があります。
一見すると、とくに問題はなさそうですが、実はここに落とし穴があるのです。

便が固まるメカニズムは、
ビートパルプを取るときの薬剤が便の排出を促す神経伝達を遅らせ、腸内に便が長く留まる結果、便が固まってしまうだけ。
便の臭いが抑えられるメカニズムは、
大腸に便が長く留まっていれば水分中のアンモニア臭が消えるだけ。

あまり体に良いとは思えないですね。
私個人の意見では、ビートパルプが入っているドッグフードは与えたくないです。

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ハーブ類
ハーブといっても様々で、そこら辺に生えているたんぽぽも、よく食べるショウガもハーブです。
ドッグフード(手作り食も含む)に有効なハーブについてご紹介して行きます。
アルファルファ
アルファルファは”ハーブの王様” ”食物の父”と呼ばれるほど栄養価が豊富で、2千年前から牧草やハーブとして利用されてきましたが、最近では健康野菜として食べられている植物です。栄養素は、豊富なたんぱく質に加え、カルシウム、マグネシウム、リン、鉄、銅、カリウムなど微量ミネラルの栄養素がふんだんに含まれ、さらに葉緑素(クロロフィル)、カロチン、ビタミンA、D、E、B1、B6、B12、Kそして数種類の消化吸収の良い亜鉛などが高レベルで含まれているので、関節炎などの炎症の抑制や食欲増進、消化促進、その他老化防止などの様々な効果が期待できる食材です。
フラックスシード
亜麻の種には、オメガ3脂肪酸(αリノレン酸)、オメガ6脂肪酸(リノール酸)、オメガ9脂肪酸(オレイン酸)が含まれており、特にオメガ3脂肪酸の宝庫で、50%以上含まれています。これらの必須脂肪酸は、免疫障害の予防や抗酸化作用、抗炎症作用、心臓病予防、抗がん作用など様々な効果が期待できるもので、脳や神経の発達にも関与する栄養素です。健康な皮膚や美しく輝くような被毛のためには欠くことのできない栄養素で、オメガ3とオメガ6のバランスも重要とされています。これらは、体内では合成されないため、食事から摂取する必要があります。
パセリ
野菜類の中でトップレベルのビタミン類と葉緑素により、がん予防などに非常に効果的です。
じゃがいも
加熱処理にも強いビタミンCや他のビタミン類を多く含んでおり、「健康の源」とよばれています。
ローズマリー
最も古くより利用されているハーブの一種で、特に老化防止のハーブとして有名です。
ユッカ
アレルギー、関節炎、骨・関節、柔軟組織、腸と結腸の問題に効果があります。ユッカは、ステロイドサポニンというものを含んでおり、副腎のステロイド分泌を促し、痛みやかゆみを抑える効果があります。 サポニンには天然の鎮痛作用があり、また、ペットをストレスに強くする作用もあります。さらに、ユッカは界面活性剤としての効果もあり、栄養素の吸収を助けます。また、体臭や便の臭いを抑える効果もあります。
ガーリック
ガーリックは、ドイツでは循環器系疾患の予防薬として、米国ではがん予防食として、またヨーロッパのハーブ業界団体(ESCOP)では、抗菌、脂質低下、その他様々な薬理作用を承認しています。これらの効果は、ガーリックに含まれる特有の微量栄養素といわれる医薬品として承認されるほどの生理活性物質にあります。それは、強力な殺菌作用や抗酸化作用があるアリシンや新陳代謝を活発にしてくれるスコルジニンという成分で、食中毒や伝染病、がんなど以外にも様々な効果が確認されています。
トコフェロール&トコフェノール
トコフェノール」&「トコフェロール」とは、ビタミンEのことです。
ビタミンEは「妊娠のための油」という意味もあり、妊娠においても大きな役割を果たしています。
様々な作用があり、体になくてはならないビタミンとして、とても注目されているビタミンの1つです。
ビタミンEには抗酸化作用があるため、最近、ナチュラルフードの酸化防止剤として使用されていることが多くなっています。

「トコフェロール」と「トコフェノール」は、天然抽出ビタミンか、合成ビタミンかの違いで表示が分かれます。
トコフェノール天然の植物油から抽出されたビタミンを使用しており、トコフェロール合成ビタミンのことを指します。
天然のトコフェノールは、酸化防止剤と栄養強化剤に使用されますが、合成のトコフェロールは酸化防止剤のみに使用が許されています。
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ビールイースト(酵母)
ドッグフードに使われる酵母として一般的なのが、このビール酵母です。
文字通りビールから出来ています。引用:
『これは、ビールを造るときのホップから作られる副産物です。
加熱して細胞を殺しているので、栄養になりますが、生きたままの細胞は逆に体内の栄養を奪う働きをします。
このイーストには、ビタミンB12以外の全てのビタミンB郡を含み、16種類のアミノ酸、14種類以上のミネラルも含んでいる優秀な栄養源になります。しかし、リンを多く含んでいるために、拮抗(※)する関係のカルシウムを摂らなければいけません。効果を期待して与える時には、専門家に相談しましょう。』『ペットの栄養学』(著・永池清誌)本の泉社より。
(※拮抗「きっこう」=勢力などがほぼ同等のものどうしが、互いに張り合って優劣のないこと)

よく「生きた酵母が...」という話を聞きますが、ビール酵母に関しては、加熱して細胞を殺していないと、逆に体内の栄養を奪ってしまうようです。注意しましょう。

しかし、ドッグフードの場合は、ドライ・セミモイスト・ソフトドライ・ウェットなど、タイプ分かれていても、それぞれ加熱されているのであまり気にすることはないでしょう。
フラックスシードオイル
フラックスシードとは、和名で亜麻仁と呼ばれる植物のことです。
その亜麻仁の種子を絞った油のことを亜麻仁油と言い、別名フラックスシードオイルと呼ばれています。

ケーナインヘルスのカタログによると、
引用:
『亜麻の種には、オメガ3脂肪酸(αリノレン酸)、オメガ6脂肪酸(リノール酸)、オメガ9脂肪酸(オレイン酸)が含まれており、特にオメガ3脂肪酸の宝庫で、50%以上含まれています。これらの必須脂肪酸は、免疫障害の予防や抗酸化作用、抗炎症作用、心臓病予防、抗がん作用など様々な効果が期待できるもので、脳や神経の発達にも関与する栄養素です。
健康な皮膚や美しく輝くような被毛のためには欠くことのできない栄養素で、オメガ3とオメガ6のバランスも重要とされています。これらは、体内では合成されないため、食事から摂取する必要があります。』
と表記されています。

人間のサプリメントとしても、各社から発売されており、
  • 低血圧
  • 高血圧
  • 糖尿病
  • 脳梗塞
  • ストレス
  • イライラ
などにも効果あるそうです。
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キャノーラオイル
キャノーラとは、カナダで発見された新品種の菜種(なたね)のことです。
その菜種の実から絞った油(オイル)がキャノーラオイルと呼ばれているものです。

皮膚被毛の再生に必要不可欠な、良質なオメガ3オメガ6を豊富に含有している為に、皮膚の「疾患・乾燥・細胞」等にとても効果的です。さらに、水溶性ビタミンをバランスよく吸収する事が出来ます。

キャノーラオイルはオレイン酸(オメガ9脂肪酸)を約60%以上含んでおり、血中のコレステロールを減少させ、血液をサラサラにする効果があります。
また、体内で発ガンの元になる過酸化脂質を作りにくいという長所もあります。
ちなみに、そのオレイン酸を1番多く含んでいるのはオリーブオイルで、約80%含有しています。

色々と効果が期待できるオイルですが、高カロリーなので摂りすぎには注意が必要です。
ベータカロチン
ベータカロチンとは、緑黄色野菜に含まれる栄養素のことです。(名称はカロテン)
体内に吸収されたベータカロチンは、肝臓へ運ばれて蓄えられます。そして、必要なときに、必要なだけビタミンAに変化して、組織の粘膜などに運ばれるという性質を持っています。

そして、皮膚や粘膜の健康維持を助け、視力の維持を助けます。
また、ベータカロチンに含まれるビタミンAが全身の上皮へ運ばれて、ウィルスや細菌の進入を防ぐ効果があります。

ベータカロチンは、ガンや老化を招く物質に対して抑制する作用がありますが、ストレスを受けると体内から減少してしまいます。
ベータカロチンの減少と反比例して、ガンの元になる活性酸素の影響を受けやすくなるので注意しましょう。

一緒にビタミンEを摂取することをお勧めします。
というのも、ビタミンEはベータカロチンの吸収を助けてくれるのと同時に、体内で活性酸素との戦いで疲れ、酸化してしまったベータカロチンを元に戻す作用があるので、ベータカロチンの良さを最大限に引き出すには、ビタミンEが必要不可欠なのです。

ちなみに、ベータカロチンには過剰症の心配がありません。
タウリン
タウリンはアミノ酸の一種です。別名、アミノエタンスルホン酸といいます。

タウリンは、体内にすでに含まれており、とくに臓器網膜筋肉に多く含まれいます。
しかし、体に必要な量をまかなうのは難しく、カキホタテなどの貝類や、魚の血合いなどの食べ物から摂り入れないと、効果は期待できません。

タウリンは細胞の働きを助ける効果があり、とくに肝臓から分泌される胆汁酸の分泌を増やし、血中コレステロール値を下げる働きをします。
その他、細胞膜を安定させる効果があるので、健康には必要なアミノ酸の一種です。

人間の場合、血糖値が高かったり、むくみが気になる場合にタウリンが効果的です。
グレインソルガム
グレインソルガムとは紅きびのことです。
主に飼料に使用されていますが、うるち種は混炊、酒、お菓子や団子に利用されています。
グレインソルガム以外では、コーリャンマイロなどと呼ばれています。

飼料としてはトウモロコシに次いで多く用いられています。
イネ科の植物で、主成分はデンプンです。
トウモロコシに似た栄養組織ですが、トウモロコシよりとたんぱく質がやや高く、脂質が低いのが特徴です。

グレインソルガムには、苦味のあるタンニンが含まれているので、嗜好性はあまり良くありません。
トウモロコシに比べて、水分量が少ないので、長期保存ができるのが利点です。

ひとえにグレインソルガムといっても、等級があります。No.1〜No.4と等外品と分かれ、それぞれの用途に合わせて利用されています。

熱帯地方では主食として食べられていたり、日本でも、スナック菓子の原料として使用されることもあります。
ドッグフードに使用されているグレインソルガムが、どれほどの等級なのか、メーカーによっても違うので一概に言えませんが、ほとんどのドッグフードに入っているのが現状です。
信頼できるフードメーカーのドッグフードに、グレインソルガムが配合されていても、とくに心配はないと思います。
リノール酸
リノール酸は数ある「必須脂肪酸」の中で最初に見つかったものです。
オメガ6と呼ばれています。
植物油に含まれている脂肪酸で、多価不飽和脂肪酸のω(オメガ)-6系と呼ばれるグループを代表するものです。

体内で作られる、プロスタグランディンというホルモン様物質は、「オメガ3」「オメガ6」が原料なのですが、これらは体内で作ることが出来ないので、食べ物から摂取するしかありません。
プロスタグランディンは、体内のほとんどの機能をコントロールしており、大変重要な役割を持っています。

プロスタグランディンを造るのに必要な、必須脂肪酸のオメガ3とオメガ6の摂取するバランスがとても大切で、摂取するバランスが偏ったりしていると、プロスタグランディンのバランスも崩れ、体と心にトラブルが生じてしまいます。

これら必須脂肪酸の不足で起こる症状は、
  • 皮膚症状
  • 炎症
  • 出血が起きやすくなる
  • 賢蔵のトラブル
  • 不妊
などが知られています。
さらに、
  • 心機能
  • 胃腸機能
  • 消化酵素の分泌調整
  • 腎機能と流動調節
  • 血液凝固と血小板凝集
  • アレルギー反応
  • 神経伝達
  • 各種ホルモンの産生
に関係しています。

しかし、体に良いからといってオメガ6ばかりを過剰に摂取すると、血小板が凝集しやすくなることや、非常に痛みに弱くなることがあります。
くどいようですが、必ずオメガ3とバランスよく摂取する必要があります。
パントテン酸
パントテン酸は、ビタミンB5のことで、パントテン酸カルシウム、パンテノールなどともいわれます。

パントテン酸は副腎の働きと関係しており、副腎皮質ホルモンの合成を促します。
パントテン酸が不足すると、
  • 自律神経失調症
  • 低血糖
  • アレルギー性皮膚炎
などになりやすく、不眠や倦怠感といった症状が出ます。

また、脂肪や炭水化物のエネルギー代謝の過程においてなくてはならない補酵素なので、肥満を防止する大切な役割も果たします。
また、増えすぎた余分なコレステロールを回収する役割の、善玉コレステロールを増やす効果もあります。

肌の健康や、体の免疫力を高めるためにとても必要な栄養素です。
リボフラビン
リボフラビンはビタミンB2のことです。
タンパク質や脂肪のエネルギー代謝に重要な役割を持っています。

ビタミンB2が不足すると皮膚や粘膜のトラブルを引き起こします。例えば、
  • 肌荒れ
  • 目の充血
  • 粘膜の炎症
  • 脱毛
  • 爪割れ
などがあります。
とくに粘膜は他の細胞に比べて新陳代謝が活発なので、ビタミンB2不足になりやすい細胞です。
体中の粘膜のケアにとても大切なビタミンです。

このビタミンB2は、タンパク質と結びついて肝臓で蓄えられます。
そのため、タンパク質が不足すると、尿と一緒に排出されてしまい、欠乏症につながることがあります。
そのため、良質なタンパク質を適度に摂る必要があります。
シアノコバラミン
シアノコバラミンとはビタミンB12のことで、赤血球、白血球の生成に関っているビタミンです。

ビタミンB12は葉酸(ビタミンM)とのバランスが大切で、どちらかが不足しても赤血球の減少や、悪性の貧血を引き起こしてしまいます。
症状としては、
  • 倦怠感
  • 食欲不振
  • 頭痛
  • 吐き気
  • 息切れ
  • 消化不良
  • 下痢
などがあります。

ビタミンB12は体内の含有量が最も少ないビタミンの1つで、赤い色をしています。
体内の含有量が少ない上に、動物性の食料からしか補給できないので、野菜ばかり食べていても補給されないので、欠乏症になります。
フィトナジオン
フィトナジオンとはビタミンKのことで、血液を凝固する「プロトロビン」という凝血因子である、タンパク質の形成に必要なビタミンの一種です。

ビタミンKが不足すると、出血しやすくなり、血が止まりにくくなったり、大腸炎になったりします。
ビタミンKは腸内菌によって作られるため、よほど粗悪なドッグフードでも食べていない限り、体内で欠乏することはまずありません。

供給源としては、緑黄色野菜、アルファルファ、海藻、肉など色々な食物に含まれています。
レチノール
レチノールはビタミンAの一種で、ビタミンAは他に、レチイノン酸、レチナールというものがあります。

レチノールは動物性食品のみに含まれており、植物性食品にはないビタミンです。
体内でタンパク質と結びついて、目の網膜の色素になります。
その他、腸などでも作用しています。

ビタミンAは組織が正しく働くのをコントロールをする役割を持ち、皮膚や粘膜の保護にも役立ちます。そのため、肺やのどの呼吸器系の粘膜を有害物質から守る効果があります。
免疫を高めるためのビタミンだといえるでしょう。

ただし、ビタミンAは過剰に摂取すると副作用が心配されます。
ビタミンAは体内に運び込まれると、肝臓に蓄えられ、必要に応じて消費されますが、一度体内に入るとなかなか排出されないという特徴があります。
そのため、過剰に摂取するといろんな弊害が出ます。

ビタミンAを上手に摂取するには、「βーカロチン」の状態で摂るのが好ましいといわれています。
βーカロチンはビタミンAとしての効果だけではなく、活性酸素による細胞の過酸化を防いでくれます。

ビタミンA単体を過剰に摂取すると、栄養素だったものが逆に毒性になるので注意しましょう。

人間用のビタミンA郡のサプリメントを、獣医の診断、支持がない状態でワンちゃんに与えるのは危険です。
Aug 13, 2007
アスコルビン酸
アスコルビン酸は、ビタミンCのことです。ビタミンCは水溶性の栄養素で、体内の抗酸化剤として重要な生理作用に関っています。

ビタミンCが持つ効果はものすごく多く、なくてはならない栄養素の1つです。
代表的な効果として。
  1. 皮膚などの形成に必要なコラーゲンの生成を助ける。
  2. 胃ガンの原因となる有害物質の解毒。
  3. コレステロール値を減少させる。
  4. 脂肪を燃焼するカルニチンの生成。
  5. 鉄や銅の吸収を助ける。
  6. 免疫力を高める。
  7. メラニン色素を抑え、しみ、そばかすを防ぐ。
  8. 老化防止。
などなど、体に必要なほとんどの栄養や細胞に作用しているといえます。

とくにストレスを受けると、ビタミンCが大量に消費されます。
体内に十分なビタミンCがないとストレスに耐える免疫が不足してしまいます。
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ピリドキシン
ピリドキシンピリドキサミンピリドキサール燐酸というビタミンB6の総称です。

ビタミンB6は腸でよく吸収されます。
たんぱく質、炭水化物、脂肪の代謝のためには欠かせない栄養素です。
とくにたんぱく質の代謝には必要で、たんぱく質100gに対してビタミンB6は1.5mg必要です。
そのため、たんぱく質を摂れば摂るほどビタミンB6の欠乏します。

欠乏症は、貧血・動悸・疲労感があらわれます。脳機能の維持にも関与しており、末梢神経炎・けいれん・めまいなどの症状を起こします。
ビタミンB6はアレルギーとも深い関係があり、ビタミンB6が欠乏することによってアレルギーが起こりやすいことが分かっております。
実際にアレルギーになった動物の血液中のビタミンB6が、かなり欠乏していることが明らかな研究結果としてでています。

しかもビタミンB6は水溶性のビタミンであるため、摂取してから約8時間以内で体外に排出されてしまいます。
そのためビタミンB6を効果的に摂取し続けるためには、サプリメントとして摂取することが良いとされています。今のところビタミンB6の過剰摂取による問題は無いようです。

脂肪分の多い食事をしていると、ビタミンB6が多く消費されるので注意しましょう。
食い付ばかりを重要視した粗悪なドッグフードは高塩分・高脂肪なものがほとんどです。
その上ちゃんとした栄養バランスを保っていないもばかりなので、ある栄養素は摂りすぎで、ある栄養素は欠乏しているというむちゃくちゃなドッグフードがそこら中にあふれています。注意しましょう。
ナイアシン
ナイアシンはビタミンB3の一種で、物質名はニコチン酸、ナイアシンアミドなどがあります。

体内の有害物質のアセトアルデヒドの分解にナイアシンが使われます。
そのためナイアシンが不足すると体内にアセトアルデヒドが蓄積してしまいます。
その他、
  • 炭水化物や脂肪を代謝のための補酵素。
  • 血中のコレステロールをコントロール。
  • 皮膚や消化器系の健康維持。
  • ホルモンの合成。
などさまざまな生理作用と関係しています。

とくにナイアシンが不足して起こる欠乏症として代表的なのが、皮膚のトラブルです
人間の場合、普通に食事を摂っていれば心配ありませんが、ワンちゃんの場合、トウモロコシを主原料とするドッグフードばかりを食べていると、ナイアシンが不足してしまいます。

それは、タンパク質に含まれるトリプトファンという「必須アミノ酸」から合成されるのが、このナイアシンなのですが、トウモロコシにはトリプトファンが少ないので、トウモロコシばかりを食べていると自然にナイアシンが不足してしまうのです。
トウモロコシを主原料とするドッグフードの評判があまり良くないのは、こういった事実も関係しています。

ナイアシンはビタミンB郡なので、蓄積せずに安全だと思われがちですが、動物にビタミンB郡をサプリメントとして単体で与えるのは注意が必要です。
呼吸中枢麻痺賢蔵出血が動物実験で確認されています。
人間用サプリメントとのナイアシンをワンちゃんに与える時には、必ず獣医師の診断を受け、指示に従って与えて下さい。
自己判断で与えると、体に不快感を与えてしまうこともあるので注意が必要です。
コレカルシフェロール
コレカルシフェロールとは、ビタミンDの一種です。

ビタミンDは物質が紫外線を浴びることで生成されるという面白い栄養素です。
紫外線を浴びた植物や酵母にビタミンDが作られるので、その植物や野菜を食べることで体内にビタミンDを摂取します。

もう1つ、皮膚の中にあるプロビタミンD3という物質が紫外線放射を受けることで、体内でビタミンDの自己生成を行います。

人間の場合自己生成率は約50%と高く、日頃太陽の陽を浴びていない方は、ビタミンDの不足が見られます。
紫外線の浴びすぎは問題ですが、適度に陽に当たるのも必要です。

ワンちゃんが皮膚内でどれだけのビタミンDを生成できるのか分かりませんが、家の中ばかりで遊ばせているよりは、天気の良い日にお散歩に連れていってあげるのも必要でしょう。
それが難しい場合は食べ物からの摂取を増やすなどして下さい。
不足するとビタミンD欠乏症へとつながります。
(真夏のお散歩はアスファルトが焼けているような日中は避けましょう)

働きとしては、様々なホルモンと協力して、血中のカルシウム濃度をコントロールしています。
カルシウムばかりを摂っていても「骨」になることはありません。
ビタミンDがカルシウムの吸収を促進するので、カルシウムとビタミンDとバランスよく摂る必要があります。

脂溶性のビタミンなので、摂りすぎには注意が必要です。
ビタミンDはカルシウムを骨に吸着する働きを持っていますが、カルシウムが不足している時にビタミンDを過剰に摂取すると、逆に骨を溶かす性質を持っています。
葉酸
葉酸はビタミンBCビタミンMとも呼ばれています。

葉酸は細胞DNAなどの生成や修正に必要不可欠な栄養素です。
葉酸が不足すると、DNAの生成に悪影響を与えます。
DNAが体内で新しくコピーされる際に、活性酸素などによって細胞分裂がうまく行かず、細胞のミスコピーが発生してしまうことがあります。
そのミスコピーによって壊れた細胞を元に戻すのも葉酸の仕事です。

細胞のミスコピーは活性酸素の仕業ですが、そのまま放っておくと腫瘍ガン化してしまいます。
それらのミスコピーはフリーラジカルとも呼ばれ、最近問題視されています。

そして、ビタミンB12と協力して赤血球の生成にも大きな役割を持っています。
葉酸が不足すると赤血球の数も減少してしまいます。
赤血球のDNAの生成にも関係しているので、葉酸は動物が生きて行く中で重要な栄養素だといえます。
とくに妊娠中の母犬や、成長段階の子犬などは細胞分裂がとても盛んな時期なので、普段よりも必要とされる栄養素です。

葉酸を効果的に働かせるためにはビタミンB12が必要になります。
しかし、どちらかが不足しても十分な効果は期待できないので、葉酸とビタミンB12をバランスよく摂取しましょう。
塩化コリン
コリンはリン脂質の構成成分で、ビタミンB郡に属しています。
細胞膜を構成し、コレステロールを除去する「レシチン」の構成物質の1つとして知られています。

コリンは神経刺激伝達維持に関与し、不足すると、
  • 脂肪肝
  • 成長の低下
  • 肝硬変
  • 動脈硬化
  • アルツハイマー症
などが起こります。
コリンは、
  • 緑黄色野菜
  • 酵母
  • 卵黄
  • レバー
などに多く含まれており、人間の場合日常の食生活の中でコリンが不足することは考えにくいですが、人間が与える物しか食べることのできない動物達は、コリンが不足する可能性はあります。
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グルコサミン
グルコサミンは軟骨細胞のことで、糖とアミノ酸が結合したアミノ酸の一種で、軟骨の主成分です。
カニの甲羅やエビの外殻に含まれているキチン質に多く含まれる成分です。

関節の健康維持や、心臓の弁の動きなどを助けるとても重要な成分です。
関節の能力を健康なまま維持して行くためにグルコサミンは必要不可欠と言えるでしょう。

軟骨の成分は水分、プロテオグルカンという物質と、コラーゲン、そしてそれらを生成する軟骨細胞で構成されています。
グルコサミンはそれらの物質の生成を促し、軟骨内に適度な水分を保つ働きをし、軟骨の持つ本来のクッションを維持します。
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コンドロイチン
コンドロイチンとは関節の軟骨部分などに多く存在している物質のことです。
正式にはコンドロイチン硫酸と呼ばれ、粘り気のある物質です。

グルコサミン同様、関節ケアには必要不可欠な物質です。
コンドロイチンは軟骨の約40%を占める重要な成分で、軟骨内の水分保湿を高め関節の動きを柔らかくするために必要である上に、肌の真皮部分のコラーゲンと作用し肌の潤いを保つ役割をもっています。

人間と同様に、ワンちゃんも年齢を重ねるごとに不足しがちな成分なので、日々の食事などから上手に摂取して行く必要がありますが、残念ながらドッグフードの中に適量のコンドロイチンが含まれていることは少ないのが現状です。
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オメガ3&オメガ6

オメガ3とは、DHA(ドコサヘキサエン酸)EPA(エイコサペンタエン酸)などの多価不飽和脂肪酸という体内では生成することの出来ない「必須脂肪酸」のことを指します。

オメガ6とは、GLA(ガンマリノレン酸)LA(リノレン酸)などの多価不飽和脂肪酸という体内では生成することの出来ない「必須脂肪酸」のことを指します。
どちらも哺乳動物が生きて行く上でとても重要な役割を持っています。
「多価不飽和脂肪酸」や「不飽和脂肪酸」についての詳細は省略させて頂きます。

『必須脂肪酸』とは文字通り必ず必要な脂肪酸のことです。
しかも体内では合成することが出来ないので、食べ物から摂取するしか体内に摂り込むことが出来ません。

しかもオメガ3&オメガ6の摂取量のバランスがとても重要で、どちらか1つの摂取量が多すぎたり逆に少なすぎたりすると、体に悪影響を及ぼします。
とくにオメガ3が不足すると、

  • ガン
  • アレルギー
  • 皮膚炎
  • 心臓病
  • 免疫機能不全
  • 肥満

など深刻な問題を引き起こします。

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着色料
着色料の危険性は一度は耳にしたことがあるかと思いますが、どれほどの危険性が潜んでいるのかご存じない方も多いかと思います。

着色料の危険についてご紹介します。
食品に添加される主な着色料は、
  • 赤色2号
  • 赤色3号
  • 赤色40号
  • 赤色102号〜106号
  • 緑色3号
  • 青色1号、2号
などです。 当然ドッグフードにも添加されている場合があります。
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エトキシキン
除草剤や害虫駆除などに使われるダイオキシン系の化学薬品の一成分です。
アメリカ軍がベトナム戦争で「枯れ葉作戦」にオレンジ・エージェントという名前で空中から散布された化学薬品にもエトキシキンが含まれていました。

エトキシキン=枯葉剤という印象が強いですが、エトキシキンが枯葉剤の主成分ではなく、枯葉剤の酸化防止のための一成分です。

もともと天然ゴムの安定剤として開発されました。
抗酸化作用があるので、ペットフードの動物性脂肪の酸化防止や、ビタミン・ミネラルの安定剤としても利用されるようになりました。
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BHAブチルヒドロキシアニソール
ブチルヒドロキシアニソールという、もともとガソリンの酸化防止のために合成されたものですが、食品の酸化防止にも効果があるされて、1954年には食品添加物として認可されたこともあります。

発ガン性歩行障害消化器疾患などが動物実験の結果で明らかになり、一般の食品には使用が制限されており、油脂の製造過程で用いることのみが認可されているそうですが、実際にはインスタントラーメン・魚介類・バター(マーガリン)・冷凍食品など広い範囲で使用されています。

「にぼし」はみなさんご存知でしょうが、かなりの量のBHAが検出されているそうです。しかもスーパーやデパートで販売されている「にぼし」を調査したところ、約60%の製品からBHAが検出されていたのです。
その中でも、パッケージのない「量り売り」のにぼしが1番「最悪」だったそうです。
もし、にぼしを与えている飼い主様がいましたら、今日から止めた方がいいでしょう。(塩分も高いし)
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BHTブチルヒドロキシトルエン
ブチルヒドロキシトルエン。石油の抗酸化剤として開発され、1956年には食品添加物として認められています。
今現在でも
  • 冷凍食品やガム
  • 油脂やバター
  • プラスチック容器
  • シャンプー・リンス・歯磨き粉
などへ使用されています。

発ガン性の疑いがあるとされていたり、遺伝毒性が指摘されています。
BHA同様にペットフードの酸化防止剤としてよく検出される化学薬品です。

第3者の機関などを利用して、本当にBHTが混入されていないか検査をし、その結果の「証明書」を発行しているフードメーカーが増えてきていますので、そんなフードを選んだ方が安全です。
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亜硫酸(硝酸)ナトリウム
亜硫酸ナトリウムは人間の食品添加物にもよく入っている添加物で、その危険性が問題視されています。
物質としては、無〜白色の結晶または白色の粉末状のものです。
食品では、
  • 果汁
  • かんぴょう
  • ゼラチン
  • 糖蜜
  • エビ、カニのむき身
などに亜硫酸ナトリウムが添加されており、食品への使用量は定められています。

食品へ添加した場合は、食品衛生法に基づき必ず表示しなければならず、「酸化防止剤(亜硫酸塩)」「保存料(亜硫酸塩)」などと表示され、食品以外に添加された場合は「漂白剤(亜硫酸塩)」「殺菌剤(亜硫酸ソーダ)」などと表示されます。
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プロピレングリコール
プロピレングリコールの性質は無色で粘性があります。
用途は主に、
  • 着色料保存料のどの溶剤
  • ビタミン剤や化粧品の安定剤
  • 車の不凍液(クーラント)
  • ブレーキオイル
  • 除草剤
  • 塗料やワックス
  • 洗剤
  • ペットフード
  • 加工食品
など私たちが生活している環境の中のあらゆるところに使用されています。
(ドイツなどでは食品への使用が禁止されています)
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ソルビン酸カリウム
ソルビン酸とは合成保存料のことで、その性質が水溶性の物を「ソルビン酸カリウム」と言い、脂溶性の物を「ソルビン酸」と呼ばれているそうです。
(科学的な部分を簡略化しています...) 私たち人間の食品にも多くのソルビン酸カリウムが添加されています。 例えば・・・・・
  • ハム・ソーセージなどの魚肉練製品
  • 珍味などの魚介乾製品
  • 佃煮
  • みそ
  • 醤油漬け
  • 味噌漬け製品
  • ワイン
などの防腐剤として活躍(?)しています。
毒性は発ガン性、肝臓肥大、成長抑制、染色体異常などが動物実験で報告されています。
安全性が十分に確認されているから使用量を守れば大丈夫。という意見もありますが、一つ一つの製品に添加されるソルビン酸カリウムが指定範囲内だったとしても、複数の食べ物にそれぞれソルビン酸カリウムが配合されていては、あっさり安全だとされる許容量をオーバーするでしょう。
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酸コバルトについて
炭酸コバルトはほとんどの飼料やペットフードに添加されている物ですが、その成分についての詳細情報が手元に無いために、危険か安全かの判断が出来ませんでした。

分かっているところだけご紹介したいと思います。

炭酸コバルトは飼料や顔料、又は触媒など幅広い用途で使用されています。
同じコバルトでも、水酸化コバルトと呼ばれるものは、タイヤや塗料の原料として使用され、硫酸コバルトと呼ばれるものは電池やコバルト塩の原料として使用されているようです。
顔料として使用される場合は、陶磁器などの色づけに利用されます。その色は「コバルトブルー」と呼ばれる物です。

「炭酸」という文字がないただの「コバルト」とは、ビタミンB12の一部を構成しているミネラルだと言われています。
ビタミンB12の働きに必要な成分で、赤血球や血色素の生成にも関係しています。
ですので、コバルトが欠乏すると貧血や筋力低下といった症状が見られることがあります。
塩化カリウムについて
塩化カリウムの詳細は下記参照。引用:
『塩化カリウムは組成式KCl、式量74.6のイオンで、水溶液中では電離してカリウムイオン(K+)と塩化物イオン(Cl-)になる。農業で肥料として用いられることがあるので市販されている。カリウムイオンは体内で、ナトリウムと共に血圧調整にかかわっており、大量に摂取すると血圧が急激に低下し死に到るので注意が必要である。水酸化カリウムと塩酸の反応によって作ることが可能であるが、にがりを構成している成分のひとつで精製が可能。CAS登録番号は7447-40-7。もともとは鉱物。カリ鉱石。主要産地は、ベラルーシ、イスラエル、ヨルダン、アメリカ、カナダ、フランス、ドイツ、チリ、ブラジル。旧共産圏が圧倒的な埋蔵量。海草からも抽出可能。日本は大半を輸入。産地は千葉と新潟。』
フリー百貨辞書 ウィキペディア『塩化カリウム』より。
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硫酸亜鉛・硫酸銅について

≫硫酸亜鉛について

 

硫酸亜鉛・硫酸銅の用途は、農薬、医薬、顔料、防腐剤、化学繊維、メッキなどに使用されているようです。

亜硫酸塩は、亜鉛を希硫酸に溶かして出来る結晶の事で、弱酸性の水溶性のもので点眼薬に使用されることが多いそうです。その理由は、硫酸亜鉛は目を紫外線による炎症から保護する効果があることが分かったからだそうです。

亜鉛は70種以上の金属酵素の活性化に関与し、亜鉛が欠乏すると様々な機能障害をきたすことが推定されており体内に必要な物質であることは間違いないようです。
亜鉛が不足しないようにドッグフードにも硫酸亜鉛のかたちで配合されていますが、有効な摂取量や過剰症が心配される量などの詳細が分からないので、危険とか安全とかのコメントが出来ません.....。

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+ビタミンAについて+
ビタミンAはレチノールと呼ばれ、他にレチイノン酸、レチナールというものがあります。

レチノールは動物性食品のみに含まれており、植物性食品にはないビタミンです。
体内でタンパク質と結びついて、目の網膜の色素になります。
その他、腸などでも作用しています。

ビタミンAは組織が正しく働くのをコントロールをする役割を持ち、皮膚や粘膜の保護にも役立ちます。
そのため、肺やのどの呼吸器系の粘膜を有害物質から守る効果があります。
免疫を高めるためのビタミンだといえるでしょう。

ただし、ビタミンAは過剰に摂取すると副作用が心配されます。
ビタミンAは体内に運び込まれると、肝臓に蓄えられ、必要に応じて消費されますが、一度体内に入るとなかなか排出されないという特徴があります。そのため、過剰に摂取するといろんな弊害が出ます。

ビタミンAを上手に摂取するには、「βーカロチン」の状態で摂るのが好ましいといわれています。
βーカロチンはビタミンAとしての効果だけではなく、活性酸素による細胞の過酸化を防いでくれます。

ビタミンA単体を過剰に摂取すると、栄養素だったものが逆に毒性になるので注意しましょう。

人間用のビタミンA郡のサプリメントを、獣医の診断、支持がない状態でワンちゃんに与えるのは危険です。
+ビタミンB2について+
ビタミンB2はリボフラビンのことで、タンパク質や脂肪のエネルギー代謝に重要な役割を持っています。

ビタミンB2が不足すると皮膚や粘膜のトラブルを引き起こします。
例えば、
  • 肌荒れ
  • 目の充血
  • 粘膜の炎症
  • 脱毛
  • 爪割れ
などがあります。
とくに粘膜は他の細胞に比べて新陳代謝が活発なので、ビタミンB2不足になりやすい細胞です。
体中の粘膜のケアにとても大切なビタミンです。

このビタミンB2は、タンパク質と結びついて肝臓で蓄えられます。
そのため、タンパク質が不足すると、尿と一緒に排出されてしまい、欠乏症につながることがあります。
そのため、良質なタンパク質を適度に摂る必要があります。
+ビタミンB3について+
ナイアシンはビタミンB3の一種で、物質名はニコチン酸、ナイアシンアミドなどがあります。

体内の有害物質のアセトアルデヒドの分解にナイアシンが使われます。そのため不足すると体内にアセトアルデヒドが蓄積してしまいます。
その他、炭水化物や脂肪を代謝のための補酵素として働き、血中のコレステロールをコントロールしたり、皮膚や消化器系の健康維持、ホルモンの合成などさまざまな生理作用と関係しています。

とくにナイアシンが不足して起こる欠乏症として代表的なのが、皮膚のトラブルです。
人間の場合、普通に食事を摂っていれば心配ありませんが、ワンちゃんの場合、トウモロコシを主原料とするドッグフードばかりを食べていると、ナイアシンが不足してしまいます。
それは、タンパク質に含まれるトリプトファンという「必須アミノ酸」から合成されるのが、このナイアシンなのですが、トウモロコシにはトリプトファンが少ないので、トウモロコシばかりを食べていると自然にナイアシンが不足してしまうのです。
トウモロコシを主原料とするドッグフードの評判があまり良くないのは、こういった事実も関係しています。

ナイアシンはビタミンB郡なので、蓄積せずに安全だと思われがちですが、動物にビタミンB郡をサプリメントとして単体で与えるのは注意が必要です。
呼吸中枢麻痺や賢蔵出血が動物実験で確認されています。
人間用サプリメントとのナイアシンをワンちゃんに与える時には、必ず獣医師の診断を受け、指示に従って与えて下さい。
自己判断で与えると、体に不快感を与えてしまうこともあるので注意が必要です。
+ビタミンB5について+
ビタミンB5はパントテン酸カルシウム、パンテノールなどとも呼ばれています。

パントテン酸は副腎の働きと関係しており、副腎皮質ホルモンの合成を促します。
パントテン酸が不足すると自律神経失調症、低血糖、アレルギー性皮膚炎になりやすく、不眠や倦怠感といった症状が出ます。

また、脂肪や炭水化物のエネルギー代謝の過程においてなくてはならない補酵素なので、肥満を防止する大切な役割も果たします。
また、増えすぎた余分なコレステロールを回収する役割の、善玉コレステロールを増やす効果もあります。

肌の健康や、体の免疫力を高めるためにとても必要な栄養素です。

アレルギー性皮膚炎などは、ビタミンB5などの栄養バランスが崩れていることからも発症します。

血液検査をしてアレルゲンの特定を急ぐのも間違いではありませんが、まず与えているドッグフードの栄養バランスがどれほどちゃんとしているのか、確認する必要があるでしょう。

逆に、アレルゲンが特定されていてもなかなか治らない場合は、根本的に栄養バランスを見直してみてはいかがでしょうか?
+ビタミンB6について+
ピリドキシン、ピリドキサミン、ピリドキサール燐酸というビタミンB6の総称です。

ビタミンB6は腸でよく吸収されます。たんぱく質、炭水化物、脂肪の代謝のためには欠かせない栄養素です。
とくにたんぱく質の代謝には必要で、たんぱく質100gに対してビタミンB6は1.5mg必要です。
そのため、たんぱく質を摂れば摂るほどビタミンB6の欠乏します。

欠乏症は、貧血・動悸・疲労感があらわれます。脳機能の維持にも関与しており、末梢神経炎・けいれん・めまいなどの症状を起こします。

ビタミンB6はアレルギーとも深い関係があり、ビタミンB6が欠乏することによってアレルギーが起こりやすいことが分かっております。
実際にアレルギーになった動物の血液中のビタミンB6が、かなり欠乏していることが明らかな研究結果としてでています。

しかもビタミンB6は水溶性のビタミンであるため、摂取してから約8時間以内で体外に排出されてしまいます。
そのためビタミンB6を効果的に摂取し続けるためには、サプリメントとして摂取することが良いとされています。
今のところビタミンB6の過剰摂取による問題は無いようです。

脂肪分の多い食事をしていると、ビタミンB6が多く消費されるので注意しましょう。
食い付ばかりを重要視した粗悪なドッグフードは高塩分・高脂肪なものがほとんどです。
その上ちゃんとした栄養バランスを保っていないもばかりなので、ある栄養素は摂りすぎで、ある栄養素は欠乏しているというむちゃくちゃなドッグフードがそこら中にあふれています。注意しましょう。

くどいようですが、栄養バランスが何より大切です。
+ビタミンB12について+
ビタミンB12はシアノコバラミンとも呼ばれ、赤血球、白血球の生成に関っているビタミンです。
ビタミンB12は葉酸(ビタミンM)とのバランスが大切で、どちらかが不足しても赤血球の減少や、悪性の貧血を引き起こしてしまいます。
症状としては、倦怠感、食欲不振、頭痛、吐き気、息切れ、消化不良、下痢などがあります。
ビタミンB12は体内の含有量が最も少ないビタミンの1つで、赤い色をしています。
体内の含有量が少ない上に、動物性の食料からしか補給できないので、野菜ばかり食べていても補給されないので、欠乏症になります。
+ビタミンCについて+
ビタミンCはアスコルビン酸と呼ばれています。ビタミンCは水溶性の栄養素で、体内の抗酸化剤として重要な生理作用に関っています。 ビタミンCが持つ効果はものすごく多く、なくてはならない栄養素の1つです。代表的な効果として。
  • 1.皮膚などの形成に必要なコラーゲンの生成を助ける。
  • 2.胃ガンの原因となる有害物質の解毒。
  • 3.コレステロール値を減少させる。
  • 4.脂肪を燃焼するカルニチンの生成。
  • 5.鉄や銅の吸収を助ける。
  • 6.免疫力を高める。
  • 7.メラニン色素を抑え、しみ、そばかすを防ぐ。
  • 8.老化防止。
などなど、体に必要なほとんどの栄養や細胞に作用しているといえます。
とくにストレスを受けると、ビタミンCが大量に消費されます。
体内に十分なビタミンCがないとストレスに耐える免疫が不足してしまいます。 ストレスを受けて体調を壊すのは気分的なものだけではなく、体内のビタミンCが足りなくなり、いろんな組織や細胞の働きを助けることが出来なくなり、そのため気分が悪くなったり、集中力がなくなったり、潰瘍が出来てしまったりするのです。

またさらに、水道水に含まれる「塩素」を中和するときにこのビタミンCが大量に失われてしまいます。
水道水をそのまま与えている場合は、ビタミンC不足に陥る可能性がとても高いので注意しましょう。
だからといって簡単に浄水機を設置するのはなかなか困難かもしれません。
そこで、市販されている「カルキ抜き剤」などを使って塩素を取り除いてあげるのもいいかもしれません。
手間はかかりますが、せっかく安全なドッグフードを与えていたとしても、水に有害物質がうじゃうじゃ入っていては何をしているか分かりません。
忘れがちですが「水」ってとても大切です。

余談ですが、飼い主がタバコを吸っている部屋でワンちゃんが一緒に生活している場合、飼い主はもちろんのこと、ワンちゃんのビタミンCも奪われる可能性があるので注意しましょう。
+ビタミンDについて+
ビタミンDはコレカルシフェロールなどと呼ばれています。

ビタミンDは物質が紫外線を浴びることで生成されるという面白い栄養素です。
紫外線を浴びた植物や酵母にビタミンDが作られるので、その植物や野菜を食べることで体内にビタミンDを摂取します。
もう1つ、皮膚の中にあるプロビタミンD3という物質が紫外線放射を受けることで、体内でビタミンDの自己生成を行います。

人間の場合自己生成率は約50%と高く、日頃太陽の陽を浴びていない方は、ビタミンDの不足が見られます。
紫外線の浴びすぎは問題ですが、適度に陽に当たるのも必要です。

ワンちゃんが皮膚内でどれだけのビタミンDを生成できるのか分かりませんが、家の中ばかりで遊ばせているよりは、天気の良い日にお散歩に連れていってあげるのも必要でしょう。
それが難しい場合は食べ物からの摂取を増やすなどして下さい。
不足するとビタミンD欠乏症へとつながります。
(真夏のお散歩はアスファルトが焼けているような日中は避けましょう)

働きとしては、様々なホルモンと協力して、血中のカルシウム濃度をコントロールしています。
カルシウムばかりを摂っていても「骨」になることはありません。
ビタミンDがカルシウムの吸収を促進するので、カルシウムとビタミンDとバランスよく摂る必要があります。

脂溶性のビタミンなので、摂りすぎには注意が必要です。
ビタミンDはカルシウムを骨に吸着する働きを持っていますが、カルシウムが不足している時にビタミンDを過剰に摂取すると、逆に骨を溶かす性質を持っています。
+ビタミンEについて+

≫≫ビタミンEについて

 

ビタミンEは「トコフェノール」&「トコフェロール」などと呼ばれています。

ビタミンEは「妊娠のための油」という意味もあり、妊娠においても大きな役割を果たしています。
様々な作用があり、体になくてはならないビタミンとして、とても注目されているビタミンの1つです。
ビタミンEには抗酸化作用があるため、最近、ナチュラルフードの酸化防止剤として使用されていることが多くなっています。

「トコフェロール」と「トコフェノール」は、天然抽出ビタミンか、合成ビタミンかの違いで表示が分かれます。
トコフェノールは天然の植物油から抽出されたビタミンを使用しており、トコフェロールは合成ビタミンのことを指します。
天然のトコフェノールは、酸化防止剤と栄養強化剤に使用されますが、合成のトコフェロールは酸化防止剤のみに使用が許されています。

ビタミンEは体内の脂肪でできている細胞外膜の酸化を防いでいます。
もちろんビタミンEが欠乏すると体内で酸化が始まります。
酸化するとたんぱく質と結びつき「リポフスチン」という物質となり、糖尿病や動脈硬化の原因となります。

粗悪なドッグフードにはすでに酸化している油脂などが入っている可能性が指摘されています。
酸化された油を摂るとビタミンEが大量に消費されてしまいます。
粗悪なドッグフードを食べ続けると、ビタミンEがどんどん不足するというありえない現象が起きますので注意しましょう。

また水道水をそのまま与えている場合は注意が必要です。
水道水に含まれる塩素はビタミンEを破壊します。
塩素を含まないキレイな水を与えるか、それが困難ならばビタミンEを余分に与えるのが良いでしょう。

これらのビタミンは摂りすぎによる過剰症は起こりにくいものです。
ただし、人間の場合、甲状腺機能亢進症、リューマチ、高血圧、糖尿病の方は過剰に摂取すると血圧が上がることがあります。ビタミンに限らず、栄養素とはいえども過剰に摂取すると弊害が出ますのでご注意を。

+ビタミンBC・ビタミンMについて+

≫ビタミンBC、ビタミンMは葉酸とも呼ばれています。

 

葉酸は細胞やDNAなどの生成や修正に必要不可欠な栄養素です。
葉酸が不足すると、DNAの生成に悪影響を与えます。
DNAが体内で新しくコピーされる際に、活性酸素などによって細胞分裂がうまく行かず、細胞のミスコピーが発生してしまうことがあります。
そのミスコピーによって壊れた細胞を元に戻すのも葉酸の仕事です。
細胞のミスコピーは活性酸素の仕業ですが、そのまま放っておくと腫瘍やガン化してしまいます。
それらのミスコピーはフリーラジカルとも呼ばれ、最近問題視されています。
そして、ビタミンB12と協力して赤血球の生成にも大きな役割を持っています。
葉酸が不足すると赤血球の数も減少してしまいます。 赤血球のDNAの生成にも関係しているので、葉酸は動物が生きて行く中で重要な栄養素だといえます。
とくに仔犬や妊娠中の母犬や、成長段階などは細胞分裂がとても盛んな時期なので、普段よりも必要とされる栄養素です。
葉酸を効果的に働かせるためにはビタミンB12が必要になります。 しかし、どちらかが不足しても十分な効果は期待できないので、葉酸とビタミンB12をバランスよく摂取しましょう。