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りゅー

データベース移設の為に一時的な保管を兼ねて公開している情報です。ここでの記事は、あくまで、本が読める人で、WEBを閲覧出来るならば誰でも仕入れる事が出来る情報を集めて、それに自分の意見を乗せた記事です。記事に含まれる事例・定義・根拠などは全て「引用or参考」です。事実関係を直接指摘されても困ります(--;)ご注意ください。また、単純に恐怖心だけをあおっているのと違います。いい物の見分け方などの予備知識を得る事で、ペットの健康な食事管理の手助けになればいいな♪そんな思いで綴ったものですのでご理解ください。

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AAFCO(アメリカ飼料検査官協会)

The Association of American Feed Control Officialsの略。(通称アフコ

ペットフード業界とは独立した、ペットフードを規制する法規を施行する責任を負う政府機関のための協会です。
ペットフードを含め色々な家畜などの飼料についての「完全かつ均衡のとれた食餌」を定めています。
AAFCOの定義を直訳すると。
「牛馬・七面鳥・犬・猫などあらゆる家畜において、完全かつ均等のとれた食餌を示したもので、この基準に合致するフードを与えていれば、あとは水だけで十分であるという物。 人間以外の動物にとって栄養学的に適切な食餌とは、特殊な製法により総合栄養食として与えられるように合成された物を指し、水分以外の補助物質を必要としなくとも生命を維持し、なおかつエネルギー生産を促進させる能力のある物」とされています。

 

≫AAFCOは規制機関です

 

AAFCOはよく「検査機関」と間違われますが、正しくは「規制組織」です。
AAFCOの給与試験」といっても、実際にAAFCOが試験を行っている訳ではなく、AAFCOにより設定された「動物給与試験基準」を使用して各フードメーカーが自主的に試験を行います。
(AAFCOでも給与実験をしているそうですが、時間がかかり過ぎるため現実的では無いようです)

 

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≫AAFCOの検査(試験)って?

日本では「試験」という表現をしていますが、英文では「TEST」とされており、直訳せずに「管理」と表現した方が本当は適切だと思われます。

そのAAFCOの試験には2通りあります。1つは、

・維持期用
・成長期用
・妊娠・授乳期用

などのパピー、成犬用、シニアなどとも呼ばれているフードのなどの試験です。

AAFCOにより定められた給与手順において約半年間においてフードを与えられ、ある一定の栄養基準を満たしていれば、それぞれのライフステージに合わせた「総合栄養食」であると認められます。
(たった半年間で何が分かるのかはちょっと疑問です.....)

もう1つは、オールステージ(全段階)用のテストです。
メス犬にフードと水だけを与え妊娠させます。(母犬8頭以上)
その後妊娠中・出産後も与え続け、生まれて来た仔犬達にも与え続けます。
(3腹から生まれた8頭以上の仔犬を用いる)

その仔犬達と親犬にも給与し続け成長しきるまで見届け、その試験の終了段階でAAFCOの規定する栄養基準内にあれば認められるというものです。
これは「親子二代にわたる給与試験」と呼ばれています。

誰が見ても分かるように、後者の給与試験基準の方が信頼できるものと言えるでしょう。

しかし、市販されているドッグフードのほとんどが「パピー(幼犬)用」・「成犬用」・「老犬用」などと分類して販売されています。

このようにステージ別に商品を開発すること全てが間違いだとは言いませんが、分類別に商品を開発して販売する方が楽なのは事実です。

なぜなら、たった半年の給与試験と、親子二代に渡る給与試験とでは、半年で終わる方がメーカーにとって都合が良いということは素人でも用意に察しがつきます。
※誤解を招かないように補足します。
成長段階に合わせたフードの全てが悪い、という意味ではありません。
とても良質なフードを開発しているメーカーも沢山あります。

≫AAFCOの定める給与試験ってナニ?

一説によれば、AAFCOの規定する栄養基準だけを参考にしてフードを開発することも、AAFCOの「試験」の1つであり、「AAFCO試験合格」という表現をしても良い。という意見もあるようですが、私が某ナチュラルフードメーカーの総輸入元へ問い合わせたところ、AAFCOの給与試験基準は各ライフステージ用とオールステージ用の2つしか存在していない。との回答でした。

ちなみに、あまり知られていませんが、AAFCOという機関はアメリカ国内の50州にそれぞれ存在しています。

それは州に気候や生活環境が違ったり、州法などと照らし合わせたり、それぞれの州に住む動物達に合わせた基準が設定されているからです。

そして、その基準内容はほぼ毎年更新されています。
ですから「AAFCOの定める・・・」などと表示されていても、AAFCO総括本部の基準なのか、またはどこか違う州の基準なのか分からないし、いつの基準なのかさえも分からないという問題があります。

≫AAFCOを過信しない!

さらに、AAFCOは「表示」への規制はとても厳しいですが、使用する原材料については以外と厳しくないことをご存知ない方も多いかもしれません。

どういう事かというと、最近問題視されている、いわゆる「くず肉」などを使用してはならないという規制もありませんし、「ペットとして飼われていた動物達を、原材料として使用してはいけない」とかの規制もありません。
ついでに、有害な添加物に関してもそれほど厳しい規制はありません。

つまり、「どんな物でも基準値以内であれば使用してかまわないけど、決められた通り表示しなさいよ」といったことを規制している機関でしかないのが事実です。

アメリカでは、飼い主はそのAAFCOに定められた「表示基準」を参考に、ドッグフードを選んで与えてゆくのです。

例えば、プロダクトミール『副産物粉(肉以外のトサカやヒヅメや腸などもごちゃ混ぜになっている原材料)』と表示されているドッグフードと、フレッシュチキン(新鮮な食用部位)と表示されている2つのドッグフードがあったとしたら、飼い主がその2つを見比べて、好きな方を購入します。

買う買わないは飼い主が判断すればいい、値段で決めるか品質を優先させるか、それを判断するのは消費者の責任だという事です。
いかにもアメリカらしい合理的な考え方です。(日本も少しは見習った方がいい気がしますが...)
ですから「AAFCOの定める給与試験に・・・・・」などと表示されているからといって、「安全である」ということが証明されている訳でもありませんし、必ずしも栄養面が飛び抜けて優れている訳でもありません。

飼料やペットフードという「食べ物」を世の中に流出させる為の、フードメーカーに対する「最低限」の基準と、消費者に対しての「表示方法」を発表している機関です。
あまり過信しないように気を付けましょう。

面白い記事をご紹介します。

引用:
「高校生でも作れる総合栄養食」
アメリカのある高校生が夏休みの課題の研究発表を行った。
それは、米国飼料検査官協会(AAFCO)が犬の栄養要求量の基準としている数値を満たす自家製ペットフードをつくるというものだった。
しかし、その中身とは履き古した革靴や廃油などを使った、まったく食用に適さないフード(?)だったのだ。
そこにはたしかに、AAFCOが規定するタンパク質や脂肪、繊維質、ビタミン、ミネラルなどの成分がきれいに配合されていたという。
ペットフードで健康になる『著・坂本徹也(光人社)』より。

どうでしょう?
食べることが出来ないのに、総合栄養食としての基準をクリアしてしまうのです。
これが日本であれば、「ペットフード公正取引協議会の分析試験の結果『総合栄養食』であると認められています。安心して与えてください」と書かれて販売することが可能でしょう。(だれも買わないでしょうが)
なぜなら、実際に与えてみなくてもドッグフードに含まれる栄養分が基準値内であれば、そのドッグフードは正真正銘の『総合栄養食』として堂々と販売できるのですから.....

以下、補足ですが、AAFCOが定める栄誉基準を満たしております。という表現をよく見かけますが、残念ながら、AAFCOに加入していなくてもこのような表現が可能です。

日本国内で販売されて入るドッグフードのほとんどは、『日本ペットフード公正取引協議会』という組織に加入しており、同協議会が発行している『給与試験プロトコル』 と呼ばれる簡単な給与試験に適合していれば、「総合栄養食」という表記をしても良い。と定められています。

その給与試験プロトコルというのは、実はAAFCOの給与試験方法(1998年版)と、AAFCOの栄養基準(1997年版)に準拠しているので(2005/3月時点)、実際にAAFCOに加入していなくても、日本ペットフード公正取引協議会の給与試験プロトコルに適合していれば、自動的に『AAFCOの定める給与試験、又は栄養基準に適合している』ことになってしまうのです。

さらに、日本のペットフード業界のズル賢さが指摘されています。下記参照。
少し分かりにくいかもしれませんが、説明して行きます。
ドッグフードのパッケージに『総合栄養食』と表示するには・・・

AAFCO加入企業>>

AAFCOが定める給与試験方法に従って試験を実施する。
さらに、試験が終了した後の結果がAAFCOの定める栄養基準値内であれば、そのフードの栄養バランスが完全かつ均等のとれた食餌と認められ、「給与試験適合・給与試験合格基準など」という表示が認められ、「総合栄養食」であることも認められる。

日本ペットフード公正取引協議会加入企業>>

日本ペットフード公正取引協議会の定める給与試験を実施する。
その結果、「給与試験プロトコールの評価基準に合致している」場合と、規定された方法によって行った「分析試験において、栄養基準値に合致している場合」に、「総合栄養食」であることが認められ、製品上に『総合栄養食』という表示が認められる。

大分簡略化していますが、よ〜く見るとその違いに気づくはずです。
AAFCOでは、定められた給与試験を行い、その結果が規定の栄養基準値意内でなければ、給与試験合格品と認められないのに対して、日本ペットフード公正取引協議会においては、給与試験の結果が評価基準に合致している場合と、もう1つ、分析試験において栄養基準のみが合致している場合にも「試験合格品」として認められてしまうのです。

どういうことかと言うと、実際にドッグフードを与え、その後の成長段階の健康状態や、血液の状態などのリアルな試験を行わなくても、ただ栄養基準のみが合致していれば、『ハイ!合格ですっ!!あなたの会社のドッグフードは総合栄誉食として認めま〜す♪堂々と販売してくださいね〜!ウチの基準はAAFCOの基準をマネしているので、AAFCOの栄誉基準をクリアしているって言って販売してももOK!!』ってな感じなのです。

ですから、めんどくさい『給与試験』をパスしなくても、完成したドッグフードの栄養基準さえ、給与試験プロトコルに記されている規準に合致していれば、『AAFCOの定める栄養基準をクリアしています・・・』などという表現が許されてしまうのです。

つまり、アメリカのAAFCOという組織に加入していなくても、日本国内の日本ペットフード公正取引協議会という組織に加入し、「総合栄養食」と認められるための試験を行うと自動的にAAFCOの給与試験基準や栄養基準をクリアしたことになってしまうのです。
「給与試験」ではなく、「分析試験」のみを行ったメーカーは本来、 『この商品は、日本ペットフード公正取引協議会の定める分析試験の結果、総合栄養食の基準を満たすことが証明されています』と表示しなければならないはずなのに、「AAFCOの栄養基準に適合・・・」というような、ちょっと大げさな表現をするメーカーが出没し始めているのです。
そんな「せこい」企業に対しての批判が蔓延し、色んな噂や憶測が飛び交っています。
そのうちに「基準」とか「試験」の本当の規定が何なのか分からなくなってしまう。
そんな現象が起こっています。

AAFCOの基準と言うのは、動物界において本来無くてはならないものです。
しかし、それを悪用して企業の利益ばかりを追求するような、金儲け集団が出没しているのも事実です。

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