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ナイアシンはビタミンB3の一種で、物質名はニコチン酸、ナイアシンアミドなどがあります。
体内の有害物質のアセトアルデヒドの分解にナイアシンが使われます。そのため不足すると体内にアセトアルデヒドが蓄積してしまいます。 その他、炭水化物や脂肪を代謝のための補酵素として働き、血中のコレステロールをコントロールしたり、皮膚や消化器系の健康維持、ホルモンの合成などさまざまな生理作用と関係しています。
とくにナイアシンが不足して起こる欠乏症として代表的なのが、皮膚のトラブルです。 人間の場合、普通に食事を摂っていれば心配ありませんが、ワンちゃんの場合、トウモロコシを主原料とするドッグフードばかりを食べていると、ナイアシンが不足してしまいます。 それは、タンパク質に含まれるトリプトファンという「必須アミノ酸」から合成されるのが、このナイアシンなのですが、トウモロコシにはトリプトファンが少ないので、トウモロコシばかりを食べていると自然にナイアシンが不足してしまうのです。 トウモロコシを主原料とするドッグフードの評判があまり良くないのは、こういった事実も関係しています。
ナイアシンはビタミンB郡なので、蓄積せずに安全だと思われがちですが、動物にビタミンB郡をサプリメントとして単体で与えるのは注意が必要です。 呼吸中枢麻痺や賢蔵出血が動物実験で確認されています。 人間用サプリメントとのナイアシンをワンちゃんに与える時には、必ず獣医師の診断を受け、指示に従って与えて下さい。 自己判断で与えると、体に不快感を与えてしまうこともあるので注意が必要です。
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Posted by inu_ken | 16:34:47, Aug 13, 2007 | TrackBack:x | Comments:0 |