≫原材料は、死んだ・死にかけ・病気のある・障害のある肉?
粗悪なものとして「4D」と呼ばれる有名な原材料があります。
主にアメリカの話ですが、ペットフード用の肉は「3D」と「4D」というふうに分類されているのです。
つまり人間用の肉とは全く別のルートで取引されているそうです。
「3D」・「4D」とは一体何なのかを解説して行きます。
これら「3D」・「4D」などのの基準は、「USDA(米国農務省)」の肉の流通に関する基準です。
USDAでは、肉の品質についてのランクを発表しているのです。下記の表をご覧下さい。
- 1.Prime(プライム)=最もジューシーな肉。霜降り・テンダーカット。アメリカの肉屋さんでも、プライムのみを扱っているお店は全体の1%くらいだとか... すごく美味しいお肉のことです。
- 2.Choice(チョイス)=霜降りでいいお肉には変わりないけど、Primeよりは若干下のグレード。
- 3.GradeA(スタンダード)=ジューシーではないが、標準的な柔らかさで、一般的に1番食されているグレードです。
- 4.Commercial=挽き肉用のグレードです。加熱した方が良いとか...
- 5.Utility=サンドイッチやホットドッグなどの加工食品用です。
- 6.Cuttings=主に缶詰用。食用としての最低級グレードです。(缶詰の肉は最低の肉ということ?)
- 7.Other Use=人間用の食材としての使用を禁止しています。
- 8.Grade D(3D Meat)=いわゆる(3Dミート)と呼ばれる物です。 Dead:死骸/Diseased:病気になった/Dying:死にかけの動物。これらの頭文字の3つの「D」を表しています。
- 9.Grade D(4D Meat)=さらにひどい物で、いわゆる(4Dミート)と呼ばれる物です。「3Dミート」にさらに1つ、「Disabled:障害のある動物」が加わります。
7.番以降の原材料は、絶対に人間の口に入ることはありません。
しかし、ペットフードには当たり前のように使われているのです。
なぜなら、これらの食用に適さない肉をゴミとして正規に廃棄処分するにはお金がかかりますが、ペットフードとして「生まれ変わる」と、逆にお金になるので企業はペットフード産業に乗り出すのです。
そんな肉の使いまわしを「地球の資源の再利用です!」と表現しても、実際に動物を飼っている飼い主は納得しないでしょう・・・。
≫4Dってなんだろう?
さて、1番ひどい「4D」について解説します。「4D」とは
・Dead:死骸
・Diseased:病気になった
・Dying:死にかけの動物
・Disabled:障害のある動物』の頭文字をとった略称です。
分かりやすく言うと、
・人間用としては残留薬物が規定以上などの理由で出荷が認められなかった肉
・スーパーで返品された腐った肉
・レストランから出る生ゴミ
・道路で死んだ動物
・動物園で死んだ動物
・病気で使い物にならなくなった家畜(家禽)動物
・安楽死した犬猫を含むペット達
などです。ようするに、ありとあらゆる肉をかき集めたもの以外の何物でもないでしょう。
そうしてかき集められた物は、レンダリング工場(死んだ動物を溶かして脂肪などを採る工場)という所で加工されて、飼料やペットフードの原材料として売買されているのです。(レンダリングにもいろいろと使用目的によってレベルがあるようですが)
≫あらゆる残留薬物...
粗悪な原材料の中には、
・成長段階で投与されるホルモン剤
・抗生物質
・殺虫剤
・安楽死させる時の薬品
などが残留しているのです。
さらに、
・死んだペット達のノミ取り首輪
・ネームプレート
・死骸や生ゴミの搬送用の発泡スチロール
・プラスチックトレー
・手術用の針
・ごみ袋
なども残ったままの状態で、ペットフードの原料として加工されていることが、ある機関の内部告発により発覚しています。
≫最悪の事態・・・
1989年に生後11ヶ月の女の子がペットの猫用に買っておいたフードを食べて死亡するというショッキングな事件がありました。(アメリカ心臓医学雑誌で報じられた)
もちろん一口食べて死亡したわけではありません。
10数回にわたって食べてしまい、その結果、そのフードに含まれていた「ペニシリン」の副作用の心筋炎が原因で死亡したそうです。
「ペニシリン」は家畜の治療薬として用いられる抗生物質で、その動物が死んでも体内に蓄積され続け、熱にも耐性があるためにそのフードを製造する段階でも消滅しなかったのが原因です。
ちなみにそのペニシリンの成分を調べたところ、FDA(アメリカ食品医薬品局)が定めている数値を約600倍も上まわっていたそうです。
子供の手の届くところに置いていたのが悪いという意見もありそうですが、子供が死亡するくらいのフードを作っていたフードメーカーの方がよっぽど問題でしょう。
≫誤解を招かないように・・・
ここで注意ですが、全てのメーカーが粗悪な原料で商品を製造しているわけではありません。
あくまで、「最悪」な物をピックアップしているだけなので、これらの原材料が使用されているドッグフードは避けて行きましょう。というご案内です。
ものすごく高級なドッグフードを与えなければならいか?というとそうではありません。
ただ、上記のようなあまりにもヒドイ原料を使用しているようなドッグフードは絶対に与えないようにしましょう!
≫最後に・・・・・ 上記の『4D&3D』などの情報は私管理人が独自に情報収集をしたものです。
この記事を書いている時は上記の情報が正しいと考えておりましたが、情報収集を重ねるうちに、『4D&3D』に関しての違う解釈を発見しました。それは、
引用:
3Dというのはウィルス感染だとか眼病だとかの動物の肉を潰して、再生して消毒したもの。
4Dはそれよりちょっと上の、人間の食べ物として使った残りの捨てる方を利用したもので、3Dはただ同然だけれども、4Dはそれよりちょっと上だから、値段がついてアメリカで流通しているとのことだけれども、そのときで4Dがキロあたり170円くらい。
これは人間用の肉のだいたい10分の1ですが、そのほとんどが運賃と人件費だということでした。 『ペットの命を守る』(著・坂本徹也)ハート出版より
このように、『3D&4D』の情報が交錯しており、どちらが正しいのか分からなくなっていますが...