ブチルヒドロキシアニソールという、もともとガソリンの酸化防止のために合成されたものですが、食品の酸化防止にも効果があるされて、1954年には食品添加物として認可されたこともあります。
発ガン性や歩行障害、消化器疾患などが動物実験の結果で明らかになり、一般の食品には使用が制限されており、油脂の製造過程で用いることのみが認可されているそうですが、実際にはインスタントラーメン・魚介類・バター(マーガリン)・冷凍食品など広い範囲で使用されています。
「にぼし」はみなさんご存知でしょうが、かなりの量のBHAが検出されているそうです。しかもスーパーやデパートで販売されている「にぼし」を調査したところ、約60%の製品からBHAが検出されていたのです。
その中でも、パッケージのない「量り売り」のにぼしが1番「最悪」だったそうです。
もし、にぼしを与えている飼い主様がいましたら、今日から止めた方がいいでしょう。(塩分も高いし)
一時このBHAの食品への使用を禁止しようと厚生省が動いたそうですが、アメリカやイギリスが猛烈に反対して、結局今でも使われています。BHAを使用した食品を輸出できなくなると、アメリカやイギリスは面白くないのでしょう。
人の健康よりも商品が売れることの方が大事なんでしょうね。
ただ、人間の食品メーカーもドッグフードメーカーも、BHAを使用しているからといって、パッケージなどに表示されていないことが多く、判断のしようがないので困ります。
ちなみに、 ラードに0.01%のBHAを添加すると、保存期間が約6倍延びるそうです。いかにも体に悪そうですが、メーカーとしてはありがたい存在でしょう。