塩化カリウムの詳細は下記参照。引用:
『塩化カリウムは組成式KCl、式量74.6のイオンで、水溶液中では電離してカリウムイオン(K+)と塩化物イオン(Cl-)になる。農業で肥料として用いられることがあるので市販されている。カリウムイオンは体内で、ナトリウムと共に血圧調整にかかわっており、大量に摂取すると血圧が急激に低下し死に到るので注意が必要である。水酸化カリウムと塩酸の反応によって作ることが可能であるが、にがりを構成している成分のひとつで精製が可能。CAS登録番号は7447-40-7。もともとは鉱物。カリ鉱石。主要産地は、ベラルーシ、イスラエル、ヨルダン、アメリカ、カナダ、フランス、ドイツ、チリ、ブラジル。旧共産圏が圧倒的な埋蔵量。海草からも抽出可能。日本は大半を輸入。産地は千葉と新潟。』
フリー百貨辞書 ウィキペディア『塩化カリウム』より。
性質は塩化ナトリウムに似ており、苦味や辛味(しょっぱい)味がします。
微量であれば問題は無いとされており、減塩しょう油や清涼飲料水のカリウム減などに利用されていますが、摂取する量はかなり慎重にならなければなりません。
薬剤として投与する場合にも「投与慎重」とされており、消化管穿孔、潰瘍の発症例が多いとされており、消化管通過障害がある場合は腫瘍、穿孔をきたすこともあるそうです。
塩化カリウムの大量摂取は死亡へとつながります。
薬剤として「投与慎重」とされているように、医療ミスにて大量に投与された患者が死亡するという実例もあるほどです。
自殺に使用されることもあるほど、大量に摂取すると危険な物質です。
ドッグフードにこの塩化カリウムが添加される理由は、カリウムの供給と嗜好性を高めるための味付けだと言われています。
塩化カリウム自体が危険というよりも、摂取する量を間違った場合に危険な物質へと変わると言った方が正しいかもしれません。
ですから、塩化カリウムが配合されているフード=危険という判断は適切ではないと思われます。
ただし、「食い付きがいい」ことを強調しているようなドッグフードにはかなりの量の塩化カリウムが添加されている可能性があるので注意しましょう。
過去に飼料に塩化カリウムを5%混入して与える。という実験が行われたことがあり、その結果、胃にガンが発生したという報告もあります。