除草剤や害虫駆除などに使われるダイオキシン系の化学薬品の一成分です。
アメリカ軍がベトナム戦争で「枯れ葉作戦」にオレンジ・エージェントという名前で空中から散布された化学薬品にもエトキシキンが含まれていました。
エトキシキン=枯葉剤という印象が強いですが、エトキシキンが枯葉剤の主成分ではなく、枯葉剤の酸化防止のための一成分です。
もともと天然ゴムの安定剤として開発されました。
抗酸化作用があるので、ペットフードの動物性脂肪の酸化防止や、ビタミン・ミネラルの安定剤としても利用されるようになりました。
エトキシキンの危険性は、
アレルギー性皮膚炎を起こす。
目と皮膚に炎症を起こす。
腎臓・胃・膀胱・大腸にガンを形成する
などの研究結果が発表されています。
現在日本では人間用の食品添加物としての使用はもちろんのこと、農薬としても使用を禁止されています。
でも、なぜかペットフードからはこの「エトキシキン」がよ〜く検出されます。
理由は簡単です。
「ペットフードに使用してはならない」という決まりが無いから、メーカーは使うのです。
ペンウォルト社という所で「デコキン」という名で売られているエトキシキンには、「ドクロ」マークと大きく「警告/毒」と記されています。