≫≫ビタミンEについて
ビタミンEは「トコフェノール」&「トコフェロール」などと呼ばれています。
ビタミンEは「妊娠のための油」という意味もあり、妊娠においても大きな役割を果たしています。
様々な作用があり、体になくてはならないビタミンとして、とても注目されているビタミンの1つです。
ビタミンEには抗酸化作用があるため、最近、ナチュラルフードの酸化防止剤として使用されていることが多くなっています。
「トコフェロール」と「トコフェノール」は、天然抽出ビタミンか、合成ビタミンかの違いで表示が分かれます。
トコフェノールは天然の植物油から抽出されたビタミンを使用しており、トコフェロールは合成ビタミンのことを指します。
天然のトコフェノールは、酸化防止剤と栄養強化剤に使用されますが、合成のトコフェロールは酸化防止剤のみに使用が許されています。
ビタミンEは体内の脂肪でできている細胞外膜の酸化を防いでいます。
もちろんビタミンEが欠乏すると体内で酸化が始まります。
酸化するとたんぱく質と結びつき「リポフスチン」という物質となり、糖尿病や動脈硬化の原因となります。
粗悪なドッグフードにはすでに酸化している油脂などが入っている可能性が指摘されています。
酸化された油を摂るとビタミンEが大量に消費されてしまいます。
粗悪なドッグフードを食べ続けると、ビタミンEがどんどん不足するというありえない現象が起きますので注意しましょう。
また水道水をそのまま与えている場合は注意が必要です。
水道水に含まれる塩素はビタミンEを破壊します。
塩素を含まないキレイな水を与えるか、それが困難ならばビタミンEを余分に与えるのが良いでしょう。
これらのビタミンは摂りすぎによる過剰症は起こりにくいものです。
ただし、人間の場合、甲状腺機能亢進症、リューマチ、高血圧、糖尿病の方は過剰に摂取すると血圧が上がることがあります。ビタミンに限らず、栄養素とはいえども過剰に摂取すると弊害が出ますのでご注意を。