普通の動物病院の診療日記

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shu

小さな町の動物病院の獣医師です。

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Feb 28, 2006
ワクチンのお話 1

1141090207006904.jpg僕の病院では毎年1回、「ワクチン接種の時期になりました。」と、ダイレクトメールを送っています。

飼い主さんたちはそれを見られて「ああ、そうか、もう1年経ったか。」と、動物を連れて来院されます。

大暴れする子もいれば、喜んで来院する子もいます。

 

さて、最近ネットには情報が溢れているので、ワクチンについてもさまざまな情報が書かれていますね。

 

今回の話題はそのワクチンについて書いてみようと思います。

例えば、「ワクチンは本当に毎年必要なのか?」とか、「外に出ない子だけどワクチンは必要なのか?」とか、意外と疑問に思われていても獣医師に質問しにくかったりする内容です。

 

アメリカでは全州、全大学ではないかもしれないけど、コアワクチン(コアワクチンとノンコアワクチンについてはまた説明します)は3年に1回でよいとされていいます。

子犬や子ネコの時は数回必要です。

実際に体内に作られる抗体を測定したり、実際にウィルスを感染させる試験などをして最低3年(ワクチンによっては7年)は大丈夫との報告がいくつかあります。

 

おそらく日本でも3年に1回が当たり前になってくるのかもしれませんね。

実際そうしておられる動物病院もありますし。

 

ただ、現在の日本の状況でそのままアメリカの真似をすることにも危険な面があります。

ブリーダーさんやペットショップさんの知識や認識力、良識など。

また個々の動物の飼育環境。

たとえばネコを外に出すとか出さないとか。

飼い主さんの知識。

いろいろな面で日本とアメリカには違いがあり(アメリカがすべて優れているわけではありません)、すべてをそのまままねすることはできません。

 

できれば明日はワクチンの効果について書きます。

前回に比べれば

1141086763450122.jpg前回の写真から10日経ちました。

ケージの後ろのほうにうずくまって、こちらを警戒していた子ネコは自ら擦り寄ってくるようになりました。

下あごにもまだワイヤーが入っていますが外観からはもうわかりません。

普通にドライフードを食べています。

写真写りは・・・、まずまずでしょうか(笑)。

こうして見るとなかなか美人です(嬉)。

Feb 18, 2006
目つきが悪い(笑)

1140222333006115.jpg先月、病院の花壇に捨てられていた交通事故のニャンコ。

 

下顎にはまだワイヤーが入ったままだし、左の前足は動かないけれど、食欲もバリバリですくすくと育ってます。

 

エイズも白血病も検査をしたら陰性でした。

3種混合ワクチンも打ちました。

消化管内の寄生虫の駆虫もしました。

耳ダニもいたので、治療もしました。

 

まだちょっと警戒心はありますが、人には慣れてます。

よい子です。

里親さんを探さなくては・・・。

 

だけど・・・、目つきが悪い(笑)。

もっと笑顔でアピールしないともらってもらえないじゃん!

院内に貼り紙できないじゃん!

Feb 15, 2006
今朝はきつかった・・・。

重症の糖尿病だったワンコ、同じく重症の腎不全だったワンコ。

入院して一生懸命治療をしていたのだけど、今朝、二人(匹)とも亡くなった・・。

 

いろいろな飼い主さんがおられる。

いろいろなパターンがある。

 

亡くなったことでホッとされる場合もある。

大泣きされることもある。

その場だけは冷静を装われる場合もある。

あとでずーっと泣き続きられることもある。

 

今朝のワンコの飼い主さんたちは、辛かった〜。

「・・・、先生、本当にありがとうございました。」とご家族揃ってお迎えに来られ、みんなで頭を下げられる・・。

 

ありがとうって言われるほどのことができていたのかな・・・。

もっとできることがあったのかもしれない・・・。

どこかで間違いをしていなかったのかな・・・。

本当にうちでできる最高の治療だったのかな・・。

 

こういうことの繰り返しだということは重々わかっているのだけど・・・、う〜、胃が痛い。

たぶん、スタッフもみんな胃が痛い(かな?)。

Feb 08, 2006
料金のお問い合わせ

「すいません、雌犬の避妊料はいくらですか?」

「体重は何kgですか?」

「○kgです。」

「年齢は?」

「○才です。」

「ワクチンは打ってありますか?」

「はい。」

その他いくつか質問をして、「○万円くらいです。」と答える。

「はい、わかりました。ありがとうございました。」

で、会話が終わる。

 

よくある電話での質問です。

 

何軒かの動物病院に電話され、安いところを探されているのか、あるいは対応の良いところを探されているのか、飼い主さんなら当然のことですよね。

 

人間の医療みたいな保険点数のない動物病院の料金というのは、あくまで自由設定です。

避妊手術を100円でやってもいいし、10万円でやってもいいのです。

 

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Feb 07, 2006
口の中のできもの

1139296465362496.jpg少し前の症例。

 

ワンちゃんの口の中に何かできていた。

ちょっと様子を見ていたらどんどん大きくなってきたと来院された。

 

口の中にできるもの、けっこう悪いものが多い。

 

この腫瘍は悪性黒色腫。

非常に悪い腫瘍だった。

下顎の骨ごと大きく切除したけれど、検査の結果、すでに転移している可能性が示唆された。

脈管浸潤あり、すなわち腫瘍の中にある血管やリンパ管の中に腫瘍細胞が見つかったということである。

 

口の中の腫瘍は意外と見つけにくい。

気づいたときにはすでにけっこうな大きさになっていることがある。

なるべく小さいうちに見つけたいものだ。

Feb 03, 2006
脂肪のかたまり

1138947859549622.jpgよく見る腫瘍に脂肪腫というものがある。

皮膚の下にできていて、触るといかにも脂肪のかたまりという感じ。

脂肪腫そのものは良性の腫瘍なので特に問題もない。

 

以前は触り心地だけで「まあ、脂肪腫だと思いますよ。様子を見ましょうね。」と言って、あまり積極的に摘出をすすめていなかった。

 

しかし、最近、腫瘍専門の先生のセミナーや勉強会に出かけると、「脂肪腫の中、どこか一部に肥満細胞腫ができていることがあるから針を刺したところに何もなくても安心しないように。」とよく言われる。

 

それで最近では飼い主さんにそれを伝え、少なくとも針は刺してみるし、できれば摘出して検査に出すようにしている。

脂肪腫の場合、針の中身をガラス板に乗せてアルコールで固定すると、ほとんどの細胞がアルコールで溶けて流れ落ちてしまうから何も見えないことが多い。

 

数日前に来たワンコもお尻に脂肪のかたまりのような腫瘤ができていた。

飼い主さんの希望で本日摘出。

検査にも出す。

ただの脂肪腫なら心配ないのだ。