僕の病院では毎年1回、「ワクチン接種の時期になりました。」と、ダイレクトメールを送っています。
飼い主さんたちはそれを見られて「ああ、そうか、もう1年経ったか。」と、動物を連れて来院されます。
大暴れする子もいれば、喜んで来院する子もいます。
さて、最近ネットには情報が溢れているので、ワクチンについてもさまざまな情報が書かれていますね。
今回の話題はそのワクチンについて書いてみようと思います。
例えば、「ワクチンは本当に毎年必要なのか?」とか、「外に出ない子だけどワクチンは必要なのか?」とか、意外と疑問に思われていても獣医師に質問しにくかったりする内容です。
アメリカでは全州、全大学ではないかもしれないけど、コアワクチン(コアワクチンとノンコアワクチンについてはまた説明します)は3年に1回でよいとされていいます。
子犬や子ネコの時は数回必要です。
実際に体内に作られる抗体を測定したり、実際にウィルスを感染させる試験などをして最低3年(ワクチンによっては7年)は大丈夫との報告がいくつかあります。
おそらく日本でも3年に1回が当たり前になってくるのかもしれませんね。
実際そうしておられる動物病院もありますし。
ただ、現在の日本の状況でそのままアメリカの真似をすることにも危険な面があります。
ブリーダーさんやペットショップさんの知識や認識力、良識など。
また個々の動物の飼育環境。
たとえばネコを外に出すとか出さないとか。
飼い主さんの知識。
いろいろな面で日本とアメリカには違いがあり(アメリカがすべて優れているわけではありません)、すべてをそのまままねすることはできません。
できれば明日はワクチンの効果について書きます。