普通の動物病院の診療日記

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shu

小さな町の動物病院の獣医師です。

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Jul 26, 2007
トイ種の撓尺骨骨折

1185435559142476.jpgずいぶん日記をサボっていました(汗)。

 

今回は小型犬の撓尺骨骨折です。

開業獣医師は動物の骨折によく遭遇します。

多くが交通事故だったり、高いところから落ちたりです。

 

それらの中で小型犬に多く、やっかいなのが撓尺骨骨折です。

撓尺骨(とうしゃっこつ)というのは前肢の肘から手首までの間の2本の骨(撓骨と尺骨)です。

自転車のカゴから道路に落ちたとか、ソファーから落ちたとか、抱っこしていて床に落としたなどといった比較的簡単な事故で骨折してしまいます。

 

僕にとってはあまりありがたい骨折ではありません。

小型犬では手首側の関節に近い部分が折れることが多く、プレートを入れるにしても遠位(手首側)に余裕がないためスクリューがたくさんは入りません。

また、骨自体が非常に薄く、髄内ピンを通すことも難しい骨です。

さらには骨に栄養を与える血管も少ないために、治癒に時間がかかります。

別の場所の、厚みがあって柔らかい骨の部位に穴を開け、海綿骨移植をして治癒を促すような処置をしたりもします。

 

最近、続けて3例も入ってきました。

僕にとっては初めてのことでしたが、一頭が手術後にプレートを留めていたスクリューが緩んでしまい、大学病院にお願いして再手術を受けてもらいました(涙)。

これはいろいろな原因がありますが、結局は僕の手術が下手だったということになりますので、僕自身、とても悔しい思いをするし、飼い主さんにもワンコにもかわいそうな思いをさせることになります。

幸い再手術はうまくいって、今のところ順調です。

まだまだ油断はなりませんが・・・。

 

小型犬たちは気をつけてくださいね〜♪

Jul 11, 2007
運がいいのか悪いのか

今は他県で暮らす友人と久しぶりに電話で話していたら、びっくりするような話を聞きました。

 

その友人の家には15歳(16,7?)を過ぎた老犬がいます。

数年前から僧帽弁閉鎖不全症という病気を患い、最近では白内障で両目とも見えなくなり、耳もほとんど聞こえません。

自分から歩くこともなく、ほとんど散歩も不要な生活です。

かと言って本人は不幸なわけではなく、ただのんびりと、寝たり起きたりしながらのスローライフを送っている毎日です。

 

以前は庭に繋がれて飼われていたけれど、さすがに近年、目が見えなくなってからは玄関の中まで入れてもらっていました。

家人が通りかかっても、お客さんが来ても、ぜんぜん気づかずにただのんびりしていたそうです。

 

ところが一昨日のこと。

家の息子さんが玄関から外に出たとき、扉が少し開いていたのか、ワンコは自分で外に出てしまったようなのです。

友人一家がそれに気づいたときには近所には姿もなく、探したけど見つからなかったそうです。

 

 

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Jul 04, 2007
イベルメクチン等副作用の検査

先日、フィラリアの予防薬でイベルメクチンの話題が出ましたね。

コリーなどの犬種はイベルメクチンが脳に入ってしまって神経症状が出ることがあると簡単に書きました。

 

一応、誤解の無いよう、もう一度書いておきますが、フィラリア予防のために投与されるイベルメクチンの量は非常に微量であるため、コリーたちに副作用を起こすことはないとされています。

毛包虫(アカラス)や、その他の寄生虫などを駆虫するために使用する時のイベルメクチンの量はフィラリア予防量の50倍とか100倍近い量を使用することもあるため、さすがにそれらはコリー種などには使用できません。

 

他にも抗癌剤や抗生剤、その他の薬品の中にもコリー種たちに副作用を起こす可能性のあるものがいくつか報告されています。

 

 

 

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