なんか大げさな感じだったので題名を変更いたしました(笑)。
さて、協力隊合格通知をもらい、冬の国家試験にむけて勉強しなければなりません。
ところがどうも緊迫感にかけるというか、土壇場にならないとやる気のでない性格のため、国家試験の直前までほとんど勉強せずに南米のことばかり考えていました(笑)。
僕の行く国のこと、派遣予定の町のこと、日本で調べられることをいろいろ調べました。
今のようにインターネットがなかったので、OBが書いた資料がありがたかったです。
そんなこんなで希望や妄想は膨らむばかりでした。
それでもなんとか国家試験に合格し、晴れて獣医師の資格を手に入れました。
卒業後、臨床経験がないため、「北海道で3ヶ月間、家畜の診療所に入り臨床経験をつんで来なさい」というのが協力隊事務局からの指令でした(笑)。
アパートを借りて3ヶ月間研修生として臨床経験を積みました。
もちろん、たった3ヶ月で一人前になれるはずもありませんが、それでも何もしないよりはマシっていうかんじでしょうか。
研修終了後、今後は東京の事務局に併設されていた訓練所に入所です。
またもや3ヶ月間、訓練を受けます。
毎朝早朝から走ったり、一日何時間もスペイン語を叩き込まれます。
さらに様々な伝染病のワクチンを接種されます(涙)。
語学訓練はたいしたものでした。
英語なら1,2,3を言えますよね。
ありがとう、おはようくらいなら言えますよね。
それをスペイン語で言える人って普通はあまりいませんよね。
3ヶ月間で中学3年間に習う英語の時間と同じくらいの授業を集中して受けました。
するとなんとか片言を話せるようになります。
メキシコ女性の先生には感謝感謝です。
そして、訓練終了後、1ヶ月間の時間をもらえます。
「身辺整理」の期間です。
2年間日本に戻れませんから、家族や恋人にしばしの別れを告げたり、身の回りを片付けたり、その他もろもろの用事を済まさなければなりません。
年金の手続きなんかも必要でした。
同じ訓練所で研修を積んだ仲間たちと、今度は国別に別れ、それぞれのチームが各国へと旅立って行きます。
僕ら中南米へ行くチームはまずメキシコに行き、一人ずつ分かれて6週間のホームステイをして語学の訓練を受けます。
それからようやくそれぞれの国へ出発です。
メキシコでのホームステイ先のご家族は本当によい人たちでした。
片言しかしゃべれない僕を一生懸命にかばいながら言葉を教えてくれました。
ラテン気質たっぷりのお父さんは、大勢のメキシコ美女を紹介してくれました(笑)。
また、すごいことに、ちょうど中国からサーカス団がやってきていて、一人でハンバーガー屋さんでハンバーガーを食べていたら、地元のメキシコ人に取り囲まれ、中国人と間違われ何か芸をしてみろと言われたりもしました(笑)。
何がすごいかって、「中国人に間違われていて、芸をしてみろと言われていることがわかるようになっている」ことがすごいんです。
何しろスペイン語を理解し始めているってことですから。
ホームステイをしながら市内の語学学校に通う毎日はあっという間に過ぎてしまいました。
そしていよいよ派遣される国へ出発です。