4月に入りました。
動物看護士の専門学校を卒業したばかりの女性スタッフが入ってきました。
20歳です。
学生から社会人へと新しい人生のスタートですね。
そんなみなさん、おめでとうございます。
さて、2浪したため20歳でようやく大学生になり、さらに獣医師になるため6年間も勉強しなければならない、いつまでも学生のままの僕は、このまま学校を卒業して社会に出て行くか、協力隊員として海外に出て行くか二つの道を選択することになりました。
もちろん、どちらにしても獣医師の国家試験に合格しなければならないし、協力隊の試験にも合格しなければなりません。
どーしようかなぁ、と悩みつつなんとなく自信のないままで過ごしていました。
大学5年生か6年生のころ、近くで「青年海外協力隊募集説明会」というものが開催されました。
とりあえず行ってみよう、いろいろ話を聞いて無理っぽかったらやめよう。
OBやOGの方々も経験談を話しに来られるらしい、テレビでしか見たことのないようなすごい人たちなんだろう・・・。
なんて思いながら説明会に行ってみました。
事務局の方の説明が終わり、いよいよOB、OGの登場です。
どきどきと期待いっぱいでした。
・・・、あれ、あれ、あれれ?
ぞろぞろ壇上に現れたのは、普通にそこらへんを歩いている一般人とまったく見分けのつかない普通のお兄さん、お姉さんだったんです。
想像では、真っ黒に日焼けして、筋骨隆々で、ヒゲもじゃで、背中くらいまでボサボサの髪が届いていて・・・、だったのに(笑)。
「なんだ、協力隊とはどれだけすごい人たちが行くのかと思ってたのに、(見かけだけは)普通の人でも行けるんだ!」
そう感じたのが最初の印象でした。
そうと決まればあとは行くだけです(笑)。
自分を必要としてくれている国や地域があるのか、願書を取り寄せて調べ始めまして。
今みたいにパソコンやインターネットなんてまだまだ一般的ではなかった頃です。
願書によると、獣医師の派遣を要請している国はけっこうある。
アフリカ、南米、東南アジアなど。
研究職から臨床職、内容もウィルス学、繁殖学、経営学など多岐に渡ってる。
学校出たての、経験不足の自分を求めている国はあるのだろうか・・・。
まったくアナログに調べ、大学6年の秋、協力隊の試験を受けました。