今朝は開院前からやや緊急な手術だった。
子宮蓄膿症だった。
4才ちょっとのゴールデンレトリバー、お産暦なし。
3日間もフードを食べず、お尻がこんなに汚れているのに、なまじ元気があったものだから、飼い主さんは下痢の血便だと思って様子をみていたそうである(涙)。
内科的な治療法もあるけれど、一般には子宮摘出術をすることが多い。
避妊手術をしておらず、出産経験の少ないメスの犬、6,7才を過ぎてから比較的多い。
発情のあと、1、2ヶ月してからたくさん水を飲むようになったり、元気・食欲がなくなったら注意が必要です。
この子みたいにどんどん血膿が体外へ出てくれるものは飼い主さんが気づくことが多いが、体外へ出ずに子宮がぱんぱんになるほど膿が貯まっていくものはたいへん危険。
病院では超音波検査や血液検査で比較的簡単に診断ができます。
猫にもある病気です。