今年は冬が暖かかったせいでしょうか、春頃から今までにハエウジ症にかかった動物が5,6匹来院しました。
ハエウジ症って、そうです、蝿の蛆虫が体に寄生してしまった状態です。
最初に来たワンちゃんはひどい下痢症でした。
汚物が肛門や尾の周囲にべとべとに付いてしまい、気づいたときには尾根部、臀部、腰部、直腸内にまでウジがわいていました。
次にきたのは学校で飼育されているウサギさん。
外傷部分に蝿がたかりウジが発生していました。
それから、床ずれのできているワンちゃんや弱っている猫さんなどが続けてやってきました。
動物の毛の中や、怪我している皮膚の内側からウジがうじゃうじゃ出てくるのを見られると、多くの飼い主さんはびっくりされます。
病院ではスタッフがピンセットなどで丁寧に取り除きますが、取っても取っても出てくることもあります。
200匹くらい取れることもあります。
取れるだけ取った後、注射をしてウジを殺したりもしますが、とにかく蝿が卵を産みに来ないようしっかり気をつけてもらいます(とは言え、蝿はどんどん産卵するようですから、気をつけるだけでは難しいですね)。
下痢や床ずれなど、ウジがわく原因をしっかり治療していきます。
治療がきちんとできればウジはわきません。
何故か蝿はちゃんとその辺のことを見分けることができるようです。
蝿に負けないよう、不潔にならないよう気をつけましょうね。
それにしてもグロテスクな写真で申し訳ありません。