普通の動物病院の診療日記

November, 2010
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shu

小さな町の動物病院の獣医師です。

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Jul 01, 2008
閉めることにしました(涙)。

長らく悩んでいましたが、勇気を出してこの日記を閉めることにしました。

約3年間、本当にありがとうございました。

 

この日記を始めた時、僕の病院は僕と嫁さんを含め獣医師4,5人体制でした。

現在、嫁さんと二人獣医師体制でやっています。

単純に仕事量が倍になりました。

 

僕はとにかく時間をかけて病気や治療の説明することを自分の方針としています。

抗癌剤などを使うような場合、また、全身麻酔をかけて手術をするような場合はたとえそれが避妊手術や去勢手術といった簡単なものであっても常に最低30分から1時間をかけて説明しています。

 

この時期、多い日で100件近い外来があり、昼食を取ることもままならない日もあります。

獣医師二人でそれをこなすことは、もはや限界を超えた状況です。

それでも必要な説明だけは絶対にやめません。

いい加減な診療をすることは絶対にしません。

動物を愛し、家族のように思われている飼い主さんたちへの当然の義務だと思っているからです。

 

しかし、特に最近感じることは、動物達の死を受け入れることのできない飼い主さんが多すぎる・・ということです。

そういう飼い主さんは長い時間いろいろと話していかれます。

時にはずーっと病院で泣いていかれる人もおられます。

僕らはできるだけお話を聞いてさしあげ、できる限り飼い主さん達の心の傷や痛みをとってあげようと努力しています。

でも、これって本当は僕ら獣医師ではなく精神科のお医者さんの仕事なんです。

僕には人間の心理学や精神医学の知識はありません。

それでもできるだけのことはしてさしあげたいと思っています。

 

あまりに間違った情報が氾濫しているネットの世界で、この日記はいろいろな病気情報の正確な発信源となればいいな〜と思って始めました。

一つ一つの記事はきちんと調べて間違いのない記事に仕上げています。

同時に動物病院でどんなことが起こっているか、獣医師をはじめ、スタッフのみんながどんな風に動物にかかわっているか、そういうことを知っていただきたくて始めたわけです。

 

でもやっぱりいろいろな病気の相談を受けることが多くなってきました。

それは当たり前のことです。

飼い主さんの気持ちとしてはなんとなく相談しやすそうな(優しそうな)獣医さんのブログをみつけたら相談したくなるお気持ちは当たり前だと思います。

 

僕は性格なんでしょうか、そういう相談に対してその場限りのいい加減なお答えができないんです。

なるべく正確なお答えをするため、一生懸命調べたり勉強したりしてお答えをさせていただいていました。

 

しかし、それに費やす時間は膨大なものとなり、かなり負担が増してきました。

時間というものは、まずはうちに来ていただいている飼い主さんや動物を優先すべきだと思います。

 

今まで応援してくださったみなさんには本当に申し訳なく思いますが、僕はうちの病院を慕って来てくださる飼い主さんたちのためにこそもっともっと時間を費やしていきたいと思います。

 

自分自身に時間的余裕ができたら、このブログを再開することもあるかもしれませんが、それまでは閉じさせていただくことにします。

協力隊の日記も中途で終わってしまいますが、どうかお許しください。

 

3年間の記事のなかにはきっとみなさんにとって有益な記事があると思います。

たくさんの飼い主さんからの書き込みもとっても有益なものがあります。

1ヶ月くらいはこのまま残しておきますので、できれば過去記事を読み直していただき、お役に立てそうな内容があればどうぞ参考になさってください。

 

ほんと、どうもありがとうございました。

1ヶ月も更新しないブログがいつもランキングに名を連ねていること、それだけみなさんが応援してくださっていたんだと心から感謝しています。

 

今まで書き込みをしてくださった方、そしてブログやHPをお持ちの方のところには時間が許す限り遊びに行きたいと思っていますので、どうぞよろしくお願いいたします。

 

ありがとうございました♪♪