普通の動物病院の診療日記

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shu

小さな町の動物病院の獣医師です。

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トイ種の撓尺骨骨折

1185435559142476.jpgずいぶん日記をサボっていました(汗)。

 

今回は小型犬の撓尺骨骨折です。

開業獣医師は動物の骨折によく遭遇します。

多くが交通事故だったり、高いところから落ちたりです。

 

それらの中で小型犬に多く、やっかいなのが撓尺骨骨折です。

撓尺骨(とうしゃっこつ)というのは前肢の肘から手首までの間の2本の骨(撓骨と尺骨)です。

自転車のカゴから道路に落ちたとか、ソファーから落ちたとか、抱っこしていて床に落としたなどといった比較的簡単な事故で骨折してしまいます。

 

僕にとってはあまりありがたい骨折ではありません。

小型犬では手首側の関節に近い部分が折れることが多く、プレートを入れるにしても遠位(手首側)に余裕がないためスクリューがたくさんは入りません。

また、骨自体が非常に薄く、髄内ピンを通すことも難しい骨です。

さらには骨に栄養を与える血管も少ないために、治癒に時間がかかります。

別の場所の、厚みがあって柔らかい骨の部位に穴を開け、海綿骨移植をして治癒を促すような処置をしたりもします。

 

最近、続けて3例も入ってきました。

僕にとっては初めてのことでしたが、一頭が手術後にプレートを留めていたスクリューが緩んでしまい、大学病院にお願いして再手術を受けてもらいました(涙)。

これはいろいろな原因がありますが、結局は僕の手術が下手だったということになりますので、僕自身、とても悔しい思いをするし、飼い主さんにもワンコにもかわいそうな思いをさせることになります。

幸い再手術はうまくいって、今のところ順調です。

まだまだ油断はなりませんが・・・。

 

小型犬たちは気をつけてくださいね〜♪

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この記事への返信
はじめまして。
いつも拝見させていただいてます。
うちのワン(イタグレ)は今年の頭に骨折。プレート手術が成功して5月に完治。しかし6月に再骨折してしまい、また
手術をしました。
何故?と、獣医に疑問をいだいています。
素人には分からないことだらけ。
もっともっと説明してほしかったし獣医と私の信頼関係ができていなかった・・・
こんなふうにその獣医さんもブログとか書いててほしかったです。しゃべれない動物のためには私たちがもっと話し合いをしなければならないな、と、思いました。
獣医さんはお忙しいとわかってはいるものの・・・
だらだらとすいませんでした。
これからも、お仕事がんばってください!
Posted by oafu | 11:57:30, Jul 27, 2007
oafuさん、こんにちは、はじめまして。
ワンちゃんたいへんでしたね。
どういう状況だったのかはわかりませんが、やはり獣医さんとの信頼関係はとても大切だと思います。
獣医師は飼い主さんに信用してもらえるよう、普段からきちんとした診察を心がけなければなりませんし、何かあったときにはきちんと説明しなければなりませんね。
飼い主さんたちもたくさん勉強して、獣医師にどんどん質問ができるようになられるといいですね。
親切な先生なら、きっと素人の方にもわかるように説明してくれるはずだし、説明しなければなりませんね。
いずれにしてもoahuさんのワンちゃんが早く良くなることを祈ってます。
Posted by shu | 17:53:12, Jul 27, 2007
はじめまして。毎回、とても勉強になるので、更新を楽しみにしています。

我が家のイタグレは、昨年お盆に前肢を骨折。帰省中の事故だったのですが、地元に戻っての治療を希望しました。
かかり付けの病院は町の獣医さん。決して規模も設備も大きくはありませんが、先生を信頼していました。勿論、今も。

先生は仰いました。自分のところでは手術は厳しい。信頼する先輩で外科処置の上手い獣医がいるので、そこと連携して対処します、と。
2人の先生を信頼してお任せすることにしました。

夕方診療終了後、長野から静岡へ先生自らが運転する車で移動。到着後、直ちに2人で手術。終了後、夜通しの運転で連れ帰り、入院。
長い入院を家の近所で出来るなら言うことありません。
ただ、他人に任せての手術ではなく、先生も立ち合ってくださるということで、安心していました。
獣医の間では、このようなケースが良くあると聞きます。
大学関係などで、横の繋がりもあるのですね。
自信がないのに引き受ける、儲け主義の先生もいるでしょう。
我が家の犬のため、自身の足りないところを認め、最善策をとって下さった先生に感謝しています。
静岡での施術は病院側の都合なので、移動の費用などの請求もしませんよ、とのことでした。

良心的で、熱心で、とにかく動物によく触ると、評判です。
たまたま、近所だったのですが、本当に良い先生に出会ったと思います。

手術はプレート法。6本のネジで止めました。
定期的に骨の状況をレントゲンで確認しつつ、じっくり治そうということで、半年間プレートを入れたままでした。
それから、2本ずつ、3回に分けて、しかも、間隔は1ヶ月〜1ヶ月半と慎重に慎重を重ね、先月、無事にすべてのネジとプレートを除去し完治。
今は週末ごとに、ランで走り回っています。
時間もそれなりのお金もかかりましたが、今、元気な元通りの脚で走る姿を見て、帰省先での手術、入院をせず、地元での治療を選択して本当に良かったとおもっています。

Shu先生のブログを読んでいつも感じています。
獣医さんは、腕も大切ですが、やっぱハートです。
だから、暖かい心のshu先生の日々の奮闘ぶりに、涙なしでは読めません。
これからも、小さな命のために、頑張ってください!
Posted by hisae | 17:58:37, Jul 27, 2007
hisaeさん、こんばんは、はじめまして。
よい先生にかかっておられるんですね♪
手術もうまくいって本当によかったですね。
書いておられるとおり、僕らは横のつながりを大切にしていくべきだと思っています。
自分に無理そうだと思ったら、そしてそれをカバーしてくれる大学病院や他の獣医師がいたら、積極的に紹介していきたいと思っていますし、大学にはさんざんお世話になっています(汗)。
出身校でもない大学病院の先生もまったく気さくに助けてくださいます。
感謝、感謝です。
どんな職業にも言えることかもしれませんが、できないことを恥ずかしいと思わないで助けを求める勇気も必用なんですよねぇ。
応援してくださってありがとうございます♪
Posted by shu | 21:49:45, Jul 27, 2007
syu先生、今晩は〜。
更新がないのは元気で頑張っておられる証拠と思っています。
ウチのメタボ猫も、高いところから飛び降りるたびに骨折するのではないかと不安で、キャットタワーの頂上になる板は(頂上部分の高さは160儖漫砲呂困靴討い泙后幣弌
Posted by ぽん太 | 23:25:58, Jul 28, 2007
ぽん太さん、こんにちは〜。
はい、元気で頑張ってます♪
そういえばうちにもメタボ猫がいますが、自分がわかっているのかタワーの一番上からはダイレクトに飛び降りはしませんね〜(笑)。
Posted by shu | 15:30:28, Jul 30, 2007
こんにちは。
超小型犬のほっっそい脚を見て、わー折れちゃいそ〜と思ってましたが、やっぱり折れやすいんですねぇ。
あんなに細い脚の手術…なんて考えただけで大変そう…!
獣医さんてほんとに大変なお仕事ですね。
Posted by megyu | 12:35:26, Jul 31, 2007
megyuさん、おはようございます。
そうなんですよ、折れやすいんです。
ですが整形外科が得意な先生はこんなに細くても上手に手術をされます。
僕は手術好きですが、たぶん上手ではありません(笑)。
実は偶然、昨日も同じ骨折が来院しました。
さらに難しそうだったので、飼い主さんと相談し、大学病院へ行ってもらうことになりました。
Posted by shu | 09:00:50, Aug 01, 2007
shuさん、こんにちは。白血病とエイズについて調べていてここにたどり着きました。
猫白血病の記事にコメントしましたので、よろしければご返事ください。
Posted by nami | 11:20:59, Aug 01, 2007
namiさん、遅くなりました。
書き込みは今朝見ましたが、サーバーが混雑していたのか書き込みができず、今になりました。
Posted by shu | 16:37:15, Aug 01, 2007
偽りのない日記に感動して書き込みしました。

うちのワンも先月、骨折しました。
一つ目の病院では手術の必要無しと言われてしまい、
二つ目の病院で骨折の手術を受けましたが、
手術が失敗した模様でして、感染症になってしまいました。
ワン本人も痛さのあまり、夜中にのたうち回るなどし、
このままではこの子が死んでしまうと、三つ目の整形専門の病院にかけこみ、
きちんとした処置をして頂き、なんとか回復してくれました。
骨折から一月経ちますが、今だ骨はくっついておらず、
今は抗生物質飲みながら再手術出来る日を待っている状態です。

二つ目の病院は名医だと地元では言われていたので、すっかり信頼していたのですが、
まさか失敗を隠す為の嘘ばかり伝えられてるとは思いもよらず、
物言わぬワンを酷い目に合わせてしまいました・・。
飼い主としては、手術に失敗したならきちんと伝えて頂きたかったですし、
経過が悪いのであれはきちんと真実を話してほしかったと心から思います。
(そしたら早い段階でなんらかの方法もとれてたと思うのです…)

>飼い主さんにもワンコにもかわいそうな思いをさせることになります。

この言葉には今の私には心から暖かく感じました。
本当にワンの為を思ってくれる先生こそが名医だと心から思います。
失敗はたとえ名医であれ、ありえると思うのです…。
その時いかに真実を伝えて頂けるか…、
失敗を打ち明けて頂けるか…、
ワンを思って行動を取って頂けるか…。

ふと立ち寄ったブログでしたが、今後も楽しく読ませて頂こうと思います。
これからも、頑張ってください。
Posted by chisa | 20:08:20, Aug 06, 2007
chisaさん、はじめまして。
Blog拝見しました。
ご心配なお気持ちお察しします。
たいへんですね・・。
いつものことですが、こうして飼い主さんたちからの書き込みを見ていると、獣医師に何が求められるかがわかります。
技術的にも体力的にもすべてにお応えすることはできないかもしれませんが、何も知らないでいるよりはずっといいですよね。
最後になりましたが、今は何よりもソフィーちゃんの骨折が早く治るよう祈ってます。
ご心配とは思いますが、どうか頑張ってあげてくださいね。
Posted by shu | 15:19:17, Aug 07, 2007
はじめまして。
うちのチワワも骨折してしまい
色々と探しているとこちらへたどり着きました。

8月に左前足首より上の部分を骨折し
2ケ月程で回復して元気に遊んでいた矢先に
また同じ部分を骨折してしまいました。
原因は私の膝の上から床へ下りた際の衝撃です。
人間の膝の高さなので、せいぜい30cm弱ですが
また同じ場所を半年以内に二度も骨折するとは
想像もしていませんでした。
前回から回復後はCa補給や運動など
色々と考えて取り組んでいましたが
このような結果になってしまいとても残念です。
まだ手術方法が決まっていないので
病院に預けてありますが、愛犬の痛みや不安を思うと
いたたまれない思いです…。
幸いにも10年来の付き合いの信頼できる獣医師なので
手術に関しては不安はありませんが
今後の生活がとても不安です。
当方チワワばかり多頭飼いですので
ケンカやじゃれている最中にまた折れてしまったら…
と思うと散歩に出るのも怖くなってしまいます。
Posted by とも | 05:55:15, Dec 07, 2007
ともさん、はじめまして。
それはたいへんでしたねぇ。
僕の患者さんでも手術して治ったあと、数ヶ月で反対側の前足を骨折したワンちゃんがいました。
やはり落下が原因でした。
撓尺骨(撓骨と尺骨)は2本で一組みたいになってます。
そのうち、撓骨(とうこつ)は撓む(たわむ)骨と書きます。
通常の遊びやお散歩などで折れることはほとんどありません。
ほとんどの場合は落下によります。
落下して前足を地面に垂直に近い状態で着いてしまったとき、撓んで急襲できる力以上の体重がかかってしまい骨折します。
わんちゃんにはお気の毒でしたけど、信用しておられる先生がおられるようですし、手術がうまくいくよう祈ってますね。

ちなみに一番上に書きました3匹のワンちゃんたちはみんな骨折もすっかり治って元気にしています♪
Posted by shu | 10:49:49, Dec 08, 2007
shu先生こんばんわ♪
先日、無事に手術が終わりました。
プレートで折れた部分を固定してもらいました。
手術には立会い、全て見学させてもらいました。
あとは骨や傷口がくっついてくれるのを待つばかりです。

今の悩みは一度入れたプレートを摘出するべきか…です
うちの主治医は入れたままでも問題ない
とは言うものの
骨折した犬のオーナーさんたちは
「冬場や雨の日には痛むようで可哀相なのでいずれは摘出したいと思っている」
という意見が多かったからです。

私自身、体内には何も入ってないのにかかわらず
冬など寒さ厳しい時期は腰が痛くて動けなくなるほどです。
先生の意見として、今までの経験上でのお話で良いので
摘出についてご意見お聞かせください。

よろしくお願いします。
Posted by とも | 03:18:58, Dec 11, 2007
ともさん、こんにちは。
手術がうまくいってよかったですね。

プレートとスクリューですが、基本的には除去します。
何度も全身麻酔をかけられないような理由があったり、経済的な理由がある場合は残すこともします。
僕は上記のような場合にのみ、ごくまれに残したことがありますが、通常は抜いています。
撓尺骨のように皮膚のすぐ下に脂肪や筋肉が少ないところの骨にプレートが置いてある場合、金属が外気によって冷却され、それが痛みや不快感を起こすようです。
また、プレートやスクリューと一口に言っても、1枚何万円もするものから数百円、数千円とピンからキリまでありますので、そういう器材の質によっても違ってくるかもしれませんね。
また、除去の仕方もいろいろで、スクリューを一度に抜かず、まず2本抜いて1ヵ月後に残りを抜くという具合に段階を置いて何度かに分けて抜くこともあります。
撓尺骨の場合は僕はそうしています。
これは獣医師によっていろいろやり方が違うと思いますので、あくまで参考までにしてくださいね。
Posted by shu | 14:24:59, Dec 11, 2007
shu先生こんばんわ。
プレートの材質はステンレスだそうです。
脂肪の少ない部分はやっぱり冷えて痛みますよね…
愛犬にとって負担の少ない方を選びたいところですが
今はまだはっきりと決められませんね…
手術の麻酔が覚めてから
とても痛そうに泣いていた姿を思い出すと
プレート除去の為に、また大きな傷口を作り
全身麻酔をかけて肉を引き裂くのかと思うと
可哀相で仕方ありません…。
除去の際には取り付ける時より大きな切り口になるようなので
今は今ある傷口の完治を第一に考えながら
愛犬の様子を見ながら決めようと思います。
先生に色々と相談させてもらえて
とても参考になります。
ありがとうございます♪
Posted by とも | 04:12:07, Dec 12, 2007
ともさん、こんにちは。
わんちゃんのことをとても考えてあげておられるのがよくわかります。
これからもかわいがってあげてくださいね。
一言だけ付け加えさせてください、僕らは決して動物の肉を引き裂いたりしていませんよ。
いかに痛みを与えないように切開しようか、いかに安全に麻酔をかけようかと日々懸命に勉強しています。
どうぞご理解ください。
Posted by shu | 11:29:10, Dec 13, 2007
初めまして。
うちのイタグレも、左足を橈尺骨骨折してしまい、3/2にプレート手術をして、3/12に抜糸しました。
が、年齢も1歳で、活発で退院後、ゲージの中でも動き回り、ゲージも飛びこえます。もう一匹、ミニピンが居るので、その子が動く度、吠える度に興奮します。ので安静と言われましたが、正直安静には、出来ず、案の定、3/12のレントゲンで、プレートが少し湾曲していると言われました。
プレートが折れたりするから、安静と言われました。
いつ折れるかと凄く不安で、折れなかったにしても湾曲したまプレートを装着していたら等々聞きたい事が有りますが、手術をして頂いた先生と上手くコミニュケーションが、取れず聞きたい事も聞けずにいます。
Posted by みみ | 22:20:30, Mar 14, 2016


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