普通の動物病院の診療日記

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shu

小さな町の動物病院の獣医師です。

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口の中のできもの

1139296465362496.jpg少し前の症例。

 

ワンちゃんの口の中に何かできていた。

ちょっと様子を見ていたらどんどん大きくなってきたと来院された。

 

口の中にできるもの、けっこう悪いものが多い。

 

この腫瘍は悪性黒色腫。

非常に悪い腫瘍だった。

下顎の骨ごと大きく切除したけれど、検査の結果、すでに転移している可能性が示唆された。

脈管浸潤あり、すなわち腫瘍の中にある血管やリンパ管の中に腫瘍細胞が見つかったということである。

 

口の中の腫瘍は意外と見つけにくい。

気づいたときにはすでにけっこうな大きさになっていることがある。

なるべく小さいうちに見つけたいものだ。

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この記事への返信
ひーーえーー(涙)
下あごから切除、と言いますと、お口の形は変わってしまったのでしょうね。
ご飯は問題なく食べられてますか?

口のデキモノ、悪いものが多いとは知りませんでした。
おとなしく見せてくれる部位ではないので、発見が遅くなることが多いかもしれないですね。。

にゃん子なんか、見せてくれなさそう...。
痛くなったら、なおさら怒りそう。。
あぁきちんとしつけとくいんだったっ(涙)
Posted by たみ | 23:39:21, Feb 07, 2006
(/。\)これまた凄いですね。。。
こんなに腫れるんですね。痛々しい(悲)
やはりここまでくると、転移している可能性も多いんですね。
口の中に出来物があるのは分かりにくいです。
特に出来やすい箇所などはあるんでしょうか?皮膚の中に出来ている物だと全く分からないような気が・・・
普段はそんなに長く口をあけてくれないし。。。
でも早く気付いてあげないといけないですね。

Posted by ちぇりママ | 00:58:57, Feb 08, 2006
たみさん、おはようございます。
下顎の右は骨にも腫瘍が入り込み、左側の歯肉にも増殖していたため、下顎を3分の1くらい切除しました。
犬種にもよりますが、下顎切除の場合、正面から見てもあまり違和感はありません。
ベロが出っ放しになるので、そこが気になるかもしれません。
食事はちゃんと自分で摂れますよ。
うちではワンコのほうが多いのですが、ニャンコたちにも当然できうる腫瘍ですから、やはり他の腫瘍と同様に毎日どれだけスキンシップができるかで発見の早さが違ってきますよね。

ちぇりママさん、おはようございます。
この腫れが全部腫瘍なんです。
見えない骨のほうまで浸潤していました。
歯肉、舌など全般的にできてしまいます。
あくびをしている時に覗き込んだり、普段遊んであげるときにほっぺをぐにゃーって引っ張って遊んで覗き込むような習慣をつけてあげるといいかもしれませんね。
どっちにしてもおっしゃるとおり早期発見です!
Posted by shu | 10:08:34, Feb 08, 2006


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