では、まずおおよその手術の流れから入ってみます。
一般的には日本では避妊も去勢も、そして犬でも猫でも生後6ヶ月くらいからできますよ〜と言われることが多いかと思います。
もちろん、大型犬と小型犬などの個体差もあるため、一概には言えません。
体重や発育状態などを個々にかかりつけの先生に診てもらい、そろそろ大丈夫でしょうとなったときに行います。
アメリカではシェルターなどで保護されている犬や猫の早期避妊・去勢手術が実施され始め、すでに10年くらいが経過していると思いますが、若い頃に避妊・去勢手術をしたがためのホルモン異常による影響は出ていないとの報告があります。
しかし、ではあと5年、8年歳を取ってからはどうか、との結論にはまだ達していません。
また、手術方法も相当多数の子犬や子猫に実施するために、(場所によっては)時間短縮のため、かなり簡単な方法で行われているとアメリカの獣医師に聞いたことがあります。
さて、日本での話しに戻りますが、6ヶ月以上のすでに成犬、成猫になっている動物も手術はできますよ。
メリット・デメリットに多少違いは出てきますけれど。
まず、病院で避妊・去勢手術を希望すると話されますよね。
あるいは、迷っていることを相談されます。
これから書いていくメリットやデメリットなどを先生と相談し、それでは手術をすることになったとします。
日程を決めます。
病院によって若干違いますが、当日の朝、絶食・絶水で連れてきてくださいと言われるところもあるし、家で盗み食いなどをしないよう前日から入院させられるところもあるでしょう。
うちでは当日の朝、動物を連れてきてもらい、避妊手術は1泊、去勢手術は日帰りを基本としていますが、これも病院と飼い主さんの飼育環境・ご性格、動物の性格・状態・年齢などによって若干異なります。
病院側では手術の日に合わせて器具・機械の準備や滅菌、ダブらないようにスケジュールの調整を行います。
ほぼ毎日手術をしているような病院ではこれらの作業は当たり前のように行われています。
しかし、手術当日のドタキャンは病院にも手術の順番を待っている他の飼い主さんにも大きな迷惑になりますから、飼い主さんたちも絶食や絶水には気をつけてくださいね。
そして血液検査を行います。
血液検査は前もって実施することもあるし、手術当日に行うこともあります。
血液検査は大きく血球と生化学の二つに分けて考えます。
これは明日、簡単に書きます。