さて、昨日の写真の大きく開いた皮膚の欠損部分を、生理食塩水か水道水を温めたもので軽く洗浄します。
消毒薬は一切使いません。
そして乾燥しないようにラップをあてます。
創傷の部分から分泌液が出てきますが、これらは組織が再生するのに必要なものです。
あまり汚れても困るので、ラップの上に吸収性シートをかぶせて、たれ流れてくる過剰な水分を吸収させます。
シートが落ちないように、包帯を巻いてあります。
シートの代わりに紙おむつなども使用できます。
分泌液の量によっても違いますが、最初は毎日交換してもらいます。
交換時に水道水で軽く流す程度に洗ってもらっていました。
このワンちゃんの場合は、他のワンコの犬歯が大腿部や腰部の筋肉に深く突き刺さっていたため、経口的に抗生物質を1週間程度使用し、深部からの感染を防ぎました。
明日は、一週間後、2週間後の創傷部の写真をアップしますが、治療はあくまでもケースバイケースです。
すべての怪我に同じ治療法が適用になるとは限りません。
このワンちゃんのように深部にまで傷が達している場合は、抗生剤が必要になることもあります。
今回の記事も、あくまで「こんなケースもあるんだ〜。」というような参考程度にしてくださいね。
こんなに大きな怪我は必ず病院へ行ってくださいね。