写真については、飼い主さんの許可を得ています。
お散歩中にノーリードの中型犬に咬まれた小型ワンコ。
真上から腰をがぶりと咬まれ、反対側にも穴が開いています。
皮膚も大きく裂けています。
一番上にかなり深い穴が開いており、このあと皮膚を洗浄して縫ったけど、数日で傷は開き、皮膚は壊死しました。
これがそのときの写真。
これだけ開くと、もう皮膚を寄せて縫合することはできません。
お腹の皮膚をこちらに持ってきて縫う方法もあるのだけど、先日話題にした消毒をしないでラップで巻く方法で治った例です。
日ごとによくなっていく過程は明日以降に紹介します。
最近、あちこちで話題になっているノーリードですが、僕はやはり反対です。
年に何回かはこの子のような咬傷事件に遭遇しますし、人が咬まれる事件にも遭遇します。
ほとんどのノーリードのわんちゃんの飼い主さんは「うちの子はきちんとしつけがしてあるから咬まない。」と言われますが、そういうワンちゃんが咬んでしまったケースも何度か経験しています。
中には明らかに咬まれたほうが悪いケースもありますが、それでも責任は飼い主さんにあることになっています。
最悪の場合はワンちゃんたちが安楽死というケースもありえます。
また、世の中すべての人が犬好きではありませんから、リードのないワンちゃんを見るだけで恐怖心いっぱいになってしまう方がおられることも忘れてはいけません。
特に小さな子供さんを連れた犬の嫌いなお母さんたちは恐怖を感じられるでしょう。
逆に、うるさいとか目障りだとかで、仕返しに罪のないワンちゃんたちに毒を飲ませたりする心無い人間もいるわけです。
動物たちも人々もみんな幸せになって欲しいものですね。