今日も腫瘍切除予定のワンコがいた。
そして、麻酔をかける前に血液検査をした。
肝臓や腎臓に異常があったら、当然、麻酔をかけることのリスクが高くなる。
今日の麻酔前のワンコの血液検査をしたら・・・、腎臓の数値、BUNとCreがやや高かった。
そして追加検査をすると、慢性腎不全らしいことがわかった。
ワンコは9才。
普段は元気で食欲もあり、健康そのものに見える。
まったく症状は出ていなかった。
だけど、腎不全のごく初期ということ。
手術は延期。
点滴して数値がどれくらいまで下がるかを確かめるために入院した。
もしも、今日、腫瘍の手術を予定していなかったら、ごく初期の腎不全は気がつかないでおられただろう。
もう少し経過すると、水を飲む量が増えてくる。
尿の量も増えてくる。
どんどん症状が進むと、嘔吐が出たり痩せてきたり、元気がなくなったりしてくる。
そうなってから来院されるケースが多い。
あるフードメーカーの研究では、初期に見つかった腎不全や心不全に対して、食事療法などの初期治療を開始した場合と、ずっと後になってから治療を開始した場合では、動物の寿命がかなり違うことがわかっている。
今日のワンコはラッキーだったと言うべきなのかな。
腎不全になっていること自体はアンラッキーなんだよね。
でも気付かなければ、寿命は短くなっていただろう。
7、8才を過ぎたら、年に1回くらいは血液検査をしたほうがいいと思う。
僕も毎年、簡単な人間ドッグを受けているもんね。
胃カメラも飲んでいるよ。
動物だって同じこと。
※5日の日記、数件のコメントをいただいているのに、コメントが1件しかないように表示されていますね。
何故かな・・・?