普通の動物病院の診療日記

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shu

小さな町の動物病院の獣医師です。

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停留睾丸

1122122437141523.jpgうー、疲れた、今日は忙しかった・・・。

関東地方で地震があったようですが、みなさん大丈夫でしたか?

 

さて、写真は昨日の手術。

オスのワンコの去勢手術なのだが、おちんちんはあるけれど、精巣が見えないですね。

 

通常、生後数週間で陰嚢の中に納まるのですが、中にはお腹の中から出てこない、あるいは出てきてもソケイ部近くの皮下に留まっていることがあります。

片側だけの場合もあるし、両方ともの場合もあります。

 

片側だけでも正常の位置に出ていれば繁殖能力はあるのですが、遺伝的理由から通常は繁殖には使われません。

 

そして腹腔内に残ってしまった場合は、繁殖能力がなくなる程度で、特に急な害はないのですが、将来的に腫瘍化してしまう確立が高くなることがわかっています。

 

この子の場合は両方とも腹腔内に残ってしまっていました。

これは触診や超音波エコーでの検査でわかります。

 

この子の飼い主さんは本当は繁殖希望の方だったのですが、繁殖はあきらめ、将来のことを考えて去勢手術を希望されました。

 

手術は開腹手術になりますが、本日、無事退院して帰って行きました。

 

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この記事への返信
こんばんは。

ワンちゃんにも、停留睾丸の症例があるのですね。
考えてみればヒトもイヌも同じ動物、ほかの哺乳動物も、同じような病気に罹る可能性は当然あると言う事ですね。

遺伝的理由から繁殖に使われないと言う事は、統計的に見て遺伝的要素が高いと言う事でしょうか?
それとも、念のために、繁殖はしないで置こう、ということなのでしょうか?

ところで地震ですが、私の住んでいるところは震度4くらい揺れました。
久々に大き目の地震だったので、とうとうきたか!とドキッとしましたが、棚から物が落ちる事もありませんでした。
家ではモルモットとハムスターを飼っておりますが、2匹とも、何の反応も無く、ハムは爆睡、モルは牧草を食べ続けており、「地震予知には何の役にも立たないなぁ。」ということが判りました(笑)
Posted by こゆ。 | 23:01:42, Jul 23, 2005
こゆ。(←。がついていたんですね、失礼しました)さん、こんばんは。

僕はヒトのことはよくわかりませんが、犬や猫では停留睾丸はときおり見られます。

遺伝的な要素については様々な説があるようで、遺伝的要素が高いということが有力であるということだと思います。
実際に遺伝子解析で証明されているかどうか、今の僕にはわかりません。
すいません。
できるだけ調べてみます。

動物の世界では繁殖者さんたち、いわゆるブリーダーさんたちを数段階に分けることができるそうです。
簡単に言うと、以前にも書いたような「○○ちゃんの赤ちゃんが見たい」という人もいれば、「○○という犬(猫)の種はこうあるべきだ。」と、何項目にもおよぶ厳しい検査や審査のうえ、同様に厳選された相手とのみ交配させ、生まれて来た子に欠陥(アルビノー、とか口蓋裂など)があった場合、処分してしまうことのできる人まで、それはそれはピンからキリまでなんです。

生まれて来た子には罪はないのだから、すべて育てて欲しいのだけれど、それではその「種」を保つことはできないという理論が登場します。
人間は神様ではないのですが。

また、なんちゃってブリーダーさんはある種に人気がでれば(流行に弱い日本人の悪い特性です)、少々遺伝的に問題(アトピーとか関節とか)があろうとなかろうと、厳密な検査をしないで商売のためにどんどん繁殖させる人もいるということです。

「○○ちゃんの赤ちゃんが見たい」という個人の方は一番罪のない人たちなんですが、そういう方が増えすぎて、今、日本の犬は股関節形成不全を初めとする関節疾患やアトピーなどが増え、ある意味世界の笑いものになっているというお話を聞きました。

僕にはそれをどうこうする力もありませんし、繁殖や避妊手術、去勢手術は基本的には飼い主さんたちのお考えで決められることだと思っていますので、獣医師も飼い主さんたちも勉強することが大切だと考えています。
Posted by shu | 23:50:57, Jul 23, 2005
こゆ。さん、地震の被害がなかったようで安心ました。
モルとハム、地震予知能力がないようで・・・(爆)。
学会で発表しようかな(笑)!
Posted by shu | 00:12:45, Jul 24, 2005
わが家は女の子しかいないですが・・・。
お友達のほとんどが去勢されてます。。皆さん一生懸命悩んで結論出されてました。。
男の子にも色々な事があると、お友達を通じて色々学びました。。

本とに、無責任なブリーダーが多いです(泣)もちろん無責任に流行りで飼う側もいるからいけないのでしょう。。。
あるわんこサイトで、繁殖について書かれてました。。わんこは子供が見たい。欲しい。なんて思っていないと・・・。人がこの子の仔が見たい。という欲だけだと・・・。
もう少し法律も厳しくあれば、犠牲になる仔が減るでしょうね。。。
それぞれの考えなんで難しいですね。。

わんこと話せたらと、本といつも思います。。
でも、微妙ですが(笑)おやつー。おやつー。ってしょっちゅう煩いかも(笑)
Posted by ちぇりママ | 09:58:01, Jul 24, 2005
いろんな病気があるんですね。

やはり将来的な病気のことなどを考えると、きちんと避妊、去勢手術はしたほうがいいと思います。

私も、チビの手術をする前は子猫が見たいとも思いましたが、生まれてもたくさんの子猫を飼っていけるか、里親探しはできるのか、情がうつってしまって大変ではないだろうか・・・
など考えて、手術しました。
これで、本当に良かったと思っています。
Posted by まきっころ | 15:52:32, Jul 24, 2005
ちぇりママさん。
わんこやにゃんこがしゃべってくれたら、僕らの仕事はすっごく楽になるんですけどね(笑)。
どこが痛いとか、何が苦しいとか教えてくれたらな〜って思います。
あー、でも注射が嫌だとか、処方食がまずいとか、センセが怖いとかいろいろ拒絶もされるな〜(笑)。

まきっころさん。
そうですね、避妊・去勢についてはどちらかというとメリットのほうが多いと思っています。
だけど、全身麻酔だし、気楽に受けるものでもありませんからね。
現在の麻酔は事故はほとんど少ないですが、ゼロになるわけではありません。
迷っておられる飼い主さんはとても多いので、メリット、デメリットをなるべく詳しくお話しして、よく考えて決めてもらいたいと思っています。
Posted by shu | 20:16:50, Jul 24, 2005
はじめまして、チンチラ(猫)オスの去勢手術を受けようといつもお世話になっている動物病院へ行ったら、停留睾丸なので、うちでは出来ませんといわれました。東大病院を紹介されましたが、そこまで大げさなものなのか?と思ってしまい、考えてしまっています。一般の動物病院で出来ないものなのでしょうか。
Posted by chichan | 16:13:42, Mar 17, 2007
chichanさん、おはようございます、はじめまして。
停留睾丸で大学病院を紹介されるということは、停留している場所が皮下ではなくて腹腔内ということなんでしょうね。
そうするとメスの避妊手術のように下腹部を開腹して、お腹の中の精巣を探すということになります。
一般の病院でもできる手術ですが、おそらくそちらの先生は慎重に考えられて、より確実なという意味で大学を勧められたのではないでしょうか・・。
僕も初めて腹腔内の停留睾丸を探す手術をした時、もしも発見できなかったらどうしようと不安でした。
正常の精巣よりも萎縮して小さくなっている可能性がありますから。
Posted by shu | 08:56:01, Mar 18, 2007
ご無沙汰してます。この手の話で苦い経験が。

実家の犬(柴犬×シェルティのMIX)が、母犬のシェルティと同居なので去勢をお願いしたのですが、1年後、自分の飼っているコーギーが発情中に「去勢済みだから」と安心して遊ばせていたら交尾してしまい、よく見たら片方の睾丸が存在したのです(@_@;)
どういうわけで去勢済みのはずが1個残っていたのかわかりません。手術が終わってお迎えに行った時には「これで性格が穏やかになるし、母犬と関係することもありません」といわれていたのに。
結局再手術になり、私の犬はホルモン剤で着床を阻止という処置になり、私の犬の分はしっかり診療費を取られました。
まったく、犬にも飼い主にも迷惑な話です。
Posted by TYCHO | 22:04:13, Mar 18, 2007
TYCHOさん、おはようございます。
それはちょっと信じられないような話ですねえ。
その獣医さんはなぜ片っぽだけしか去勢しなかったんでしょうね。
そのあともちゃんと責任を取らなきゃいけないと思います。
そんなこともあるんですねぇ。
僕は気をつけます。
Posted by shu | 11:30:10, Mar 20, 2007
こんにちは。すみません、相談させてください。
うちの猫も去勢の時、睾丸が1つしかなかったと言われました。後日、エコーをかけてもう1つを探しましたが、たぶん小さすぎて見つけられませんでした。
1つ残っているので、発情してスプレーもするし腰をぴょこぴょこさせて透明な液体をだします。これはその1つが精巣として機能しているということですか?
発情であちこちにスプレーされるのも困るし、腫瘍になるのもかわいそうなので、その1つをどうにか見つけたいのですが、もし皮下にあるとすればどの辺にあるものなんでしょうか。どのあたりを探せばよいでしょう?
おちんちんの脇に小さい小さいコロっとしたものが触れるのですが、それは睾丸である可能性はありますか?

実は今、南米チリというなににおいてもおおざっぱな国に住んでいるので、どうも獣医さんを信用できません(^_^;)
犬の停留睾丸の手術はしたことがあるけれど猫はしたことがないといわれましたし(苦笑)。
手術で腹腔内を探して、もしなかったらそのまま閉じようと提案されました。なかった場合、ただおなかを切っただけとなるとなんだか猫がかわいそうな気がしてまだ手術に踏み切れていません。

なんだかとりとめがありませんが、質問にご回答いただけるとありがたいです。

Posted by ひな | 03:54:08, Jun 04, 2007
ひなさん、こんばんは。
もしかしたら残っている精巣が機能しているのかもしれませんね。
普通は皮下の場合、ソケイ部といって、書いておられるとおりおちんちんの脇にあることが多いです。
そこにはリンパ節もありますが、なかなか触ってわかるものではありませんので、小さなコロっとしたものが精巣であるかもしれません。
もしも腹腔内にあるとしても、探すことはそれほど難しいものではありません。
慣れた獣医師なら簡単に探せますよ。
チリには行ったことがあります。
自然がとてもきれいでした。
Por favor, Animo para su gatito!
Posted by shu | 23:47:46, Jun 04, 2007
返信ありがとうございます!

ご親切に教えていただいて
なんだかとても心が軽くなりましました(^−^)
ありがとうございます。

チリにいらっしゃったことがあるんですね!
神様が世界をつくった時に、最後に余った
小さなパーツを縦に並べていってできたのが
チリだといわれているほど、チリは
世界のありとあらゆる気候地形〜砂漠から氷河まで〜
が凝縮されていて、とても魅力的な国です。

猫はチリも日本も変わらず、うちの猫も
日本から持っていった貴重なかつおぶしが大好きです(笑)
思い切って病院に連れて行ってみます。
ありがとうございました。Muchas gracias! Hasta luego!
Posted by ひな | 00:10:11, Jun 05, 2007
ひなさん、そちらの猫もかつおぶしが好きなんですね(笑)。
病院ではよく話し合ってくださいね。
チリ、きれいで好きでした。
また行きたいな〜。
Posted by shu | 14:48:24, Jun 06, 2007
ウチの9ヶ月半のミニチュアダックスも停留睾丸です。
日本のイヌではなくフランスのイヌで血統書付きですが
やはり血統がいいと逆にそんな欠陥もでてくるのも知れません。ちなみに母イヌはすごく小さくて2.7キロしかありません、帝王切開になったそうです。

生後2ヶ月で来た時はそんなこと考えもしませんでしたが
ワクチンで通っていた獣医さんに発見されました。
その獣医は1年すぎるまで手術は待つのがいいと言っていたのですが日本のネット中心にいろいろ調べてみるともっと前からやっていいようだし、
第一この先生手術はどうやら専門外で不得手のようだし信用できるかしら?という気になり、
少し離れたところの手術・レントゲン検査をやると看板に表示してある他の獣医さんのところに行ったら
「危険だからなるべく早く手術して取るべきだ」と言われ、
来週の水曜に手術の運びとなりました。診察後躊躇なしに
そういわれたところから頻繁にあるケースなのだと思います。
ウチのイヌは大きくて「ミニチュア」なのに6.5キロもあり、若くて体力もあるのですが、開腹手術なので心配です。手術終わって夕方に迎えに来るよう言われているので翌日から週末にかけて休みを取ってそばにいてあげようと思っていますがその後の様子などまた書き込みしますね。
Posted by さくら | 23:48:49, Sep 02, 2007
さくらさん、はじめまして。
さくらさんちのワンちゃんの情報を書き込みいただきありがとうございます。
お優しいお気持ち、感謝いたします。

ただ、ネットというものは不特定多数の方が読まれる可能性がありますので、情報提供をする場合はその情報に正確さが求められると考えております。
特にここは僕の個人的な日記のサイトとは言え、僕は獣医師であり、獣医師としてある程度根拠のあることしか書いておりません。
読んでいただいている方からの質問に答えるのに、時として専門書や獣医師用のHPなどで1,2時間かけて調べてからお答えすることもあります。

さくらさんの書き込んでいただいた内容にいくつか疑問点がありますので、正確を期すため質問させてくださいね。
まず、お住まいはフランスということですか?
「血統がいい」というのはどのような根拠からですか?
上にも書いている通り、停留睾丸は遺伝的素因が示唆されています。
血統がよければ停留睾丸は起こりにくくなるはずです。
血統がよいというのは血が濃いというのとは違います。
2.7kgしかない小さな母イヌから生後9ヶ月で6.5kgにもなる子というのは太っているのでしょうか、それとも体格が大きいということでしょうか。
父イヌはどのような体格だったのでしょうね。

二人の獣医さんのそれぞれの異なる意見は、それぞれ、何故1年過ぎるまで待ったほうがよいのか、何故危険だから早く取るべきだと言われたのでしょうか?

もしよろしければ、教えていただけるととても参考になると思います。
Posted by shu | 11:16:34, Sep 04, 2007
さくらさん。
上のコメントを書くのに、診察の合間を縫って2時間がかりで書きました(笑)。
そのせいもあってか、後で読み返してみるとちょっときつい書き方になってしまいました。
どうも申し訳ありません。
ですが、さくらさんに対してはまったく悪意はありません。
逆に書き込んでくださったことに感謝しています。
どうかご理解くださいね。
書き直しにはもっと時間がかかるため、追加コメントとさせていただきました。
Posted by shu | 11:22:42, Sep 04, 2007
shuさん、
書き込みありがとうございます。
獣医さんとしてはもっともなご意見ですので
別に気にはしていません。
実は昨日の9月5日に手術でした。

「血統がいい」とはつまり親または親類にチャンピオン犬や
それに近いイヌが多く、過去に少しでも多種と混ざったことも無い、という意味で使ったのですが私自身もちろんそれが
欠陥の無いイヌが生まれる保証であるとは思ってはいません。私はこの欠陥があることを知ってからshuさんがおっしゃるように血が濃いゆえに生じたトラブルではないかと疑っており、手術が終わった今購入先のブリーダーに警告の意味で知らせようと思っています。ブリーダーはこの先もウチのイヌの親類犬を使って繁殖を続けて行くはずなので。ただ、この国では生後2ヶ月の子犬で停留睾丸であるかどうか確定できるものではなく、6ヶ月を過ぎて購入した子犬でのトラブルのみ購入先に保障を求められるものとされていますのでウチの手術費用の分担をしてくれるかどうかはブリーダーの良心に頼るしかないと思っています。私はお給料もあまりよくないのではっきり言ってイタイです。少しでも分担してくれたらいいのですが...。(費用は全部で350ユーロでした、摘出した睾丸を見せられましたが両方ともそけい部ではなく腹腔内にあったそうです。)

二人の獣医さんの意見が異なるというのに疑問をもたれているとのことについて申し上げます。私は特に待つ理由は聞かされませんでしたが1年過ぎるまで待った方がいいと言ったはじめの獣医は専門が実は食餌療法、外科手術には不案内であまりやりたくない雰囲気がしていました。様子をみて降りてこないようなら1才過ぎて手術するように、とか、またその次の診察ではこの状態のまま何もしない放って置く飼い主も多いとか、言っていました。私はその後ネットでいろいろ調べた結果どうもこの指導に納得が行かず次の獣医を訪れ、このテーマの冒頭にもありますように腫瘍化の危険があるので早く取るように言われた、という次第です。私ももう小さな子犬ではなく9ヶ月を過ぎ手術に耐える体力もできているようなのでできるだけ早く手術をした方がいいと考えていました。

ウチのイヌは先に書きましたとおり6.5kgありますが肥満ではありません。触ると肋骨が触れるぐらいでお腹にも贅肉はありません。頭と胸部の骨格が大きいです。父イヌの体格は詳しくは知りませんが写真で見る限りカニヘンではなく
やや大きめのミニチュアダックスです。もしかしたら母イヌが小さすぎたために妊娠中にこの部分がうまく発育しなかったために起こったトラブルなのでしょうか?一緒に生まれた
のは他に3匹いましたが1匹は死産、もう1匹はカニヘン、後の1匹は普通のミニチュア(生きて生まれたのは両方ともメス)だったそうです。

最後になりましたが昨日手術が終わって迎えに行ったとき
はボーっとしてうまく歩けなかったので徒歩20分の距離はとても無理、念のため主人の車を用意しておいて正解だったのですが今日はは食欲も出てきました。でもエリザベスカラーがうっとおしいのかそれとも麻酔が醒めて痛みがでてきたのかあんまり動かないで静か、気味が悪いくらいです。
Posted by さくら | 23:05:03, Sep 06, 2007
さくらさん、お返事ありがとうございました!
返事が遅くなり、たいへん申し訳ありません。
とりあえず手術は無事に終わったようでよかったですね。
その後元気は出てきましたでしょうか?
両方とも腹腔内にあり、でもそれが見つかって摘出できたということですね。

詳しく書き込んでいただいて本当にありがとうございます。
最初の獣医さんのおっしゃることには確かに不安を感じますね。
二人目の獣医さんが危険だから早くと言われることについては考えの違いや受け取り方の違いもあるでしょうが、いずれにしても僕も摘出には賛成ですし、腫瘍化の可能性が高いことは知られていますので、自信を持って薦められる獣医さんのほうが安心感が感じられるのもよくわかります。
また、ブリーダーさんに報告されるというのは書いておられる通り、今後のためにも良いことだと思います。
僕は繁殖の専門家ではありませんので、詳しいことはわかりませんし、専門外のことに言及するつもりもありませんが、それだけ体格の違う両親の組み合わせもあるんですね。
停留睾丸の発生についてはおそらく体格差のせいではないと思いますが、絶対に違うと言い切る根拠も持ち合わせておりません。
ですが、同じ体格同士の掛け合わせでも見られます。
350ユーロというと5万4千円くらいでしょうか。
フランスの相場でそれが高いのか安いのかわかりませんが、確かに痛い出費でしたね・・。
日本から離れて遠くで暮らしておられると、いろいろたいへんなこともあるかと思いますが、どうかお元気でお過ごしください。
わんちゃんが元気になってくれてるよう祈ってます。
今回は貴重な書き込みを本当にありがとうございました。
Posted by shu | 10:35:48, Sep 09, 2007
shuさん、こんにちは。

毎日お忙しい中お返事ありがとうございます。
本日は日曜ですのでお仕事はお休みでしょうか。

うちのワンは手術のあくる日いったん食欲を回復したかの
ように見えたのですが麻酔がはっきり醒めたとたん
縫ったところが痛いのかかゆいのか、ときおりひきつけに
近いようすを見せて患部をなめたがり必死にがまんしているかのようでゴハンもほとんど食べずそのためにゴハンの中に混ぜた(いつものクロケットの中に混入)抗生物質の薬も取らせる事ができなくなんとなく患部が赤くなっていたせいも
あって手術の翌々日にまた通院しました。体が長いのでエリザベスカラーを付けていても口先が縫った端の方に届いてしまうんです。

クリニックで患部にポマードを塗り、HILL'Sの手術後食の缶詰をもらい、これに薬を砕いたものを混ぜるようにといわれました。本来食いしん坊なのでこの新しいゴハンにかぶりつき、これで薬を採らせることができました。でもこれに味をしめて後クロケットを食べなくなったらどうしよう、と思いますが。おそらく今後は大人になっていくこともあるし
食餌は与えすぎないようにして肥満を防ぐ必要があると思います。
まだ日にちが経っていないのではっきりしたことは言えないのですが、尿の回数が手術前に比べると減ったようです。
以前は9ヶ月にもなるのに小さい子イヌのように頻繁に排尿することも多かったです。尿の回数が多かったのはもしかしておかしなところにあった睾丸が他の臓器を押していたせいなのでしょうか???

とにかく術後4日目なのに今日はほとんど前の元気を取り戻しています。まだ遊ぶことはエリザベスカラーのせいなのか
しませんが...。動物は回復が早いんですね。


Posted by さくら | 21:52:30, Sep 09, 2007
さくらさん、こんにちは。
またしても返信が遅れ、申し訳ありません・・。
ワンちゃん、回復してくれたようで安心しました♪
よかったですね。
腹腔内に残った精巣は、腫瘍化していなければ他の臓器を圧迫することはないと思います。
何か違う原因があったのかもしれませんね。
Posted by shu | 12:02:54, Sep 11, 2007
初めまして、こんにちは。
うちの子は9歳の超小型犬です。先日、停留睾丸と判断されました。「片方は外に(定位置)あるが、もう片方は中に入っているようだ。開腹して見ないと、どこにあるか分からない」と、言われました。私の記憶が、間違いでなければ5歳くらいまで、定位置にきちんと2つのタマがありました。ブリーダーさんも確認済みなのですが、だんだん小さくなってしまって今の状態(片タマ)になってしまったんです。そもそも小さくなるということは無いのでしょうか?私やブリーダーさんの気のせいだったのでしょうか?もし、小さくなって消えてしまったのに開腹するとしたら、健康な体を傷つけるようで怖くて仕方ありません。どうしたら良いのでしょうか?
Posted by あゆ | 11:30:37, Nov 22, 2007
あゆさん、こんにちは、はじめまして。
睾丸が小さくなってしまうこと(萎縮)はありえます。
ただし、健康体でそういうことは通常起こりません。
何かのホルモン異常(性ホルモンや甲状腺ホルモンなど)とか慢性炎症とか、いろいろな病気のせいで起こると思われます。
あるいは萎縮ではなく、もともと鼠頸ヘルニアが存在しており、腹腔内に戻ってしまったかなどもありえるかもしれません。
あゆさんたちの気のせいだったかどうかは僕にはわかりません。
本当に萎縮なのか腹腔内にあるのか、簡単ではないかもしれませんが調べてもらわれたほうがよいと思います。
Posted by shu | 13:40:27, Nov 22, 2007
お返事ありがとうございました。
調べてもらうとういのは、やはり開腹以外ないということですよね。
獣医さんを信じたい気持ちはあるのですが、これが愛犬の初めての手術なので心配でしかたないです。どれほど危険なのかも私には分かりませんので・・・
ついでに歯石除去と抜歯(歯槽膿漏のため)もお願いしようと思っています。手術が成功したら、又連絡いたします。

Posted by あゆ | 11:03:02, Nov 25, 2007
あゆさん、おはようございます。
開腹以外ないというわけではありません。
ですが、開腹も正しい診断法です。
うまく見つかりますように!
Posted by shu | 10:28:34, Nov 27, 2007
おはようございます。
先日は相談に乗っていただい有難うございました。
愛犬の手術が無事終わり、昨日帰って来ました。
やはり腹腔内に睾丸が存在していたようです。
しかも肥大化していたとの事でした。
睾丸が二つあったように思っていたのは、どうやら私の勘違いのようでした。ブリーダーさんは「確かにあった」と未だに言っていますが・・・きっと、その言葉を真に受けて「あった」という錯覚をしてしまったのでしょうね・・・
でも、本当に手術して良かったです。肥大化が進み腫瘍等になっていたらと思うと鳥肌が立ちます。
この度は、本当にありがとうございました。先生の言葉のお陰で、手術に踏み切ることができ、愛犬も健康を維持する事が出来ました。このブログに出会えたこと、心より感謝いたします。















Posted by あゆ | 10:46:58, Dec 14, 2007
あゆさん、こんばんは。
よかったですね〜♪♪
ほんと、よかった。
勇気が必要だったと思いますが、あゆさんと先生に拍手です。
Posted by shu | 19:56:00, Dec 19, 2007


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