今日も朝から手術をしていた。
今日のは乳腺腫瘍。
写真では右乳腺の一番下側に、大人の拳くらいの大きさの腫瘍ができているのが見えます。
これ以外に、もう一つ4cmくらいの腫瘍ができていました。
犬でも猫でもお乳にしこりができたら要注意です。
乳腺にできるしこりの、わんちゃんたちの場合は50%が悪性腫瘍(癌)です。
ねこちゃんたちの場合はなんと80%が癌です。
しこりができたと言っても、乳腺炎などで腫れているだけのこともあるし、本当にそれが腫瘍であったとしても悪性か良性かの判定は切り取って病理検査で診てもらわなければわかりません。
乳腺腫瘍は、性ホルモンに関連があります。
そのため、わんちゃんたちの場合、初回発情が来る前に避妊手術をすることで、乳腺腫瘍の発生をほとんど抑えることができることがわかっています。
1度、発情が来た後でも、8%程度に抑えることができるそうです。
ねこちゃんたちの場合も、同様に早期の避妊手術で発生率を抑えられることがわかってきました。
また、もしもできてしまった場合でも、腫瘍の大きさが3cmを超えないうちに摘出することで再発率や生存率がずいぶん変わることもわかっています。