普通の動物病院の診療日記

November, 2010
-
01
02
03
04
05
06
07
08
09
10
11
12
13
14
15
16
17
18
19
20
21
22
23
24
25
26
27
28
29
30
-
-
-
-
PROFILE
shu

小さな町の動物病院の獣医師です。

MYALBUM
CATEGORY
RECENT
RECENT COMMENTS
RECENT TRACKBACK
ARCHIVES
LINK
SEARCH
PR




今日は乳腺腫瘍

1121500078307224.jpg今日も朝から手術をしていた。

今日のは乳腺腫瘍。

写真では右乳腺の一番下側に、大人の拳くらいの大きさの腫瘍ができているのが見えます。

これ以外に、もう一つ4cmくらいの腫瘍ができていました。

 

犬でも猫でもお乳にしこりができたら要注意です。

乳腺にできるしこりの、わんちゃんたちの場合は50%が悪性腫瘍(癌)です。

ねこちゃんたちの場合はなんと80%が癌です。

 

しこりができたと言っても、乳腺炎などで腫れているだけのこともあるし、本当にそれが腫瘍であったとしても悪性か良性かの判定は切り取って病理検査で診てもらわなければわかりません。

スポンサード リンク
乳腺腫瘍は、性ホルモンに関連があります。
そのため、わんちゃんたちの場合、初回発情が来る前に避妊手術をすることで、乳腺腫瘍の発生をほとんど抑えることができることがわかっています。
1度、発情が来た後でも、8%程度に抑えることができるそうです。
ねこちゃんたちの場合も、同様に早期の避妊手術で発生率を抑えられることがわかってきました。
また、もしもできてしまった場合でも、腫瘍の大きさが3cmを超えないうちに摘出することで再発率や生存率がずいぶん変わることもわかっています。


この記事への返信
こんばんは・・。
また凄いですね。。こんなに大きくなるまで飼い主さんは気付かないのでしょうか??(泣)
わが家では、3わんこの体を毎日触れるようにしています。
きっかけは。。。昔(初めてわんこを家族にした頃です)愛犬へのマッサージが日課だったんです(*^^)
お留守番が多かったので、必ずしていました。すると黒い小さい粉カスのような物を見つけ、(・・? するとノミが・・・・。
ノミの糞なんでしょうか??フロントラインしていたのにビックリです。それから色々なチェックも兼ねてするようになりました。
今は、プラス(卵に効くタイプ)もありますが・・。2週間でノミがいたお友達がいました。時期なんでしょうかね?
やっぱり毎日触れる事って大切だと改めて思いました。
先生、お疲れ様でした。。
Posted by ちぇりママ | 00:43:00, Jul 17, 2005
ちぇりママさん、おはようございます。
飼い主さんは気付いておられたんですけどね、「様子を見て」おられたんです。
動物大好きで、悪い人ではないのですが、僕らの仕事ではよくあるケースです(涙)。

触ってあげることは大切ですよね。(しかも毎日3わんこもですか!)
病気の早期発見にもなるし、何しろ動物たちの心が癒されますよね。
人間だって癒されるだろうし。

フロントラインをつけておられるのにノミがいるのは不思議ですね。
ご存知かもしれませんが、黒い粒をティッシュに集めて水をかけてみると、もし、ノミの糞ならじわっと赤茶色に色が滲んできます。
ノミはいったん繁殖してしまうと退治するのがたいへんですから頑張ってやっつけましょう(笑)。
Posted by shu | 08:58:27, Jul 17, 2005
はじめまして。ちょっと前からお邪魔させていただいております。

ホルモン関係の病気では、腫瘍のほかに、先日書いていらした子宮蓄膿症もそうでしょうか。

私、小動物が好きでハムスターとモルモットを飼育しておりますが、過去に飼ったメスハムの2匹を子宮蓄膿症で1歳8ヶ月ほどで亡くしております。

ハムスターに避妊手術は考えておりませんでしたが、モルモットはハムより寿命が長いですし、飼育書を読むと、かかる病気の中に子宮蓄膿症もあったのですが、繁殖の予定が無く、メスのモルモットの場合、避妊手術は必要なのでしょうか???

モルモットに避妊手術って、聞いたことが無いのですが、動物病院では一般的に行われているのでしょうか???
Posted by こゆ | 10:24:31, Jul 17, 2005
人間だけじゃなく、動物もがんになるのが悲しいです。

このワンちゃん、痛々しいですね。

避妊手術をすることによって、少しでもこういう危険を避けることができるんですから、つつじとマリーにも絶対受けさせます。
Posted by まきっころ | 15:24:36, Jul 17, 2005

こゆさん、はじめまして。
子宮蓄膿症もやはり卵巣からのホルモンの分泌異常からおこりやすくなる病気です。
ハムスターにもモルモットにも子宮蓄膿症はおこります。
確かに避妊手術をすれば子宮蓄膿症の予防はできるでしょうね。

ですが、モルモットの避妊手術は一般的には行われてはおりません。
僕自身もモルモットの避妊手術をした経験はありません。

子宮や卵巣の摘出自体は技術的に可能ですが、犬や猫のように麻酔時の血管確保や気管挿管(ガス麻酔のため)などが非常に困難であるか、一般的には不可能であるため同じ避妊手術といっても犬や猫たちよりもリスクが高くなってしまいます。

まきっころさん、こんにちは。
今は動物の癌専門の先生もおられます。
かなり高度な治療も可能になっていますが、何はともあれ小さなうちに治療をすることが大切ですよね。

そして、それよりも予防が大切ですね。
Posted by shu | 16:31:32, Jul 18, 2005
はじめまして。年月を見れば5年前のブログになっているようですが、ちょっとお聞きしたいことがあって連絡させてもらいます。
家にもうすぐ9歳になるテリアのメスのわんこがいます。3年ほど前に乳腺腫瘍が見つかり、悪性であると診断され手術しました。今回2.3ヶ月前より今度は反対側のお乳の横に0.5mmくらいのゴリゴリを見つけいつもの獣医さんに行きました。先生曰くそのしこりは良性で、しかもこんな小さいのよく見つけたなあと感心するくらい小さいものです。しかし、その腫瘍の摘出と子宮蓄膿症予防のための避妊手術を勧められました。その先生はいつも親身になってくれ、信用しているため手術に同意はしたものの、毎日元気に走り回っているのを見ていると本当に今手術する必要があるのかと思ってしまいます。セカンドオピニオンをいただけないでしょうか?
Posted by T | 01:14:24, Jul 31, 2010


◇ 返信フォーム


名前 :   情報を保存する
メール : 
URL : 
題名 : 

内容 :