カッコウは「カッコウ」と鳴くことで親しまれている鳥ですが、変わった習性があります。
5月中旬に南方から渡来して7月末頃までの間、卵を産み子孫を残しますが、
自分では子育てをせず他の鳥の巣に卵を産み、育てさせるのです。
この習性を托卵とよび、托卵される仮親はオオヨシキリ、モズ、ホオジロなど20種類以上にのぼります。
日本にはカッコウの他にジュウイチ、ツツドリ、ホトトギスが托卵しますが、
すべてカッコウ科です。
托卵される仮親の産卵初期カッコウは巣の様子を伺い、仮親が巣を空けた隙に中の卵を一つ取り、自分の卵を産みつけます。
カッコウの卵は仮親の卵より早くかえるので、カッコウのヒナは仮親の卵を落とし、育ての親が運んでくるエサを独り占めして成長します。
仮親の卵とカッコウの卵は模様が似ていることが多いけど、見破る鳥もいて托卵が成功する確率はあまり高くありません。
カッコウのヒナが成長すると仮親より大きくなり、自分の姿とは違うのに仮親は献身的にエサを与えつづけます。
なぜなのかはまだはっきりわかっていないようです。
他の鳥に育てられたカッコウのヒナも巣立ちをして卵を産むようになると托卵するようになるのだから不思議です。
他の鳥に育てられても自分はカッコウだとわかっているかな〜!?