熱帯魚の王様という代名詞をもつディスカス。
アマゾン川原産の熱帯魚であり、現地からワイルドと呼ばれる個体が
輸入されているほか、欧米やアジア諸地域で繁殖されており、改良品種も次々と作出されている観賞魚である。
ディスカスはいわゆるシクリッドと呼ばれる熱帯魚のグループの中のひとつであり、円盤状の優雅な姿と、体表から分泌するミルクで稚魚を育てるという
奇習で知られる魚だ。
この魚に学名がついたのは、1840年のこと。世界的な魚類学者ヨハン・ヤコブ・ヘッケル博士が、ネグロ川で採取した魚を分類したものがそれである。
博士は、この平たくて丸い魚にディスク(円盤)と名づけた。
学名は、Symphysodondiscus(シムフィソドンディスクス)。
これが現在、ヘッケルブルー・ディスカスと呼ばれる魚である。