岡山県警は、犯罪捜査や行方不明者の捜索に協力する県警嘱託犬に、空気中に漂うにおいをかぎ分ける特別な能力を備えた「特殊犬」の導入を決めた。5月7日に初の審査会を行い、6月上旬にも委嘱。多様化する事件事故捜査に役立てる。特殊犬導入は埼玉、徳島県などに続いて全国8番目、中国地方では初めて。
導入するのは、空気中の浮遊臭から対象者のにおいを選んで居場所を特定する「地域捜索犬」、死体から出る腐乱臭だけをキャッチする「死体捜索犬」の2種類。
従来の嘱託犬は、対象者の着衣などからにおいを覚え、足跡を一歩一歩たどる手法で追跡していた。確実性が高く、移動ルートを詳しく解明できる半面、風雨や時間の経過で地面に残されたにおいが消えていたり、死亡し腐乱臭に変わっていたりするケースでは、捜索が困難だった。
特殊犬はこうした“弱点”を補うことに加え、対象者のにおいを直接かぎつけるため、その地域にいるかどうかも含め、広範囲な捜索が可能になるという。
それにしても、犬の嗅覚はすごい!!