一生を水の中で過ごすイルカは、いつ、どうやって寝ているのでしょうか?
ご存知の通り、イルカは私たち人間と同じ哺乳類です。
哺乳類は肺で呼吸をするため、何分かに一度はかならず水面にあがって呼吸をしないと、溺れて死んでしまいます。
そのため、昔はほとんど寝ることがないと考えられていました。でも最近の研究で、イルカは哺乳類のなかでもかなり変わった寝方をしていることが明らかになったそうです。
脳波を測定する機会をイルカの頭につけて計測したところ、なんとイルカの脳は左右が交代で寝ていたのです。そして右側の脳が寝ている時は体の左側が、左側の脳が寝ているときは体の右側がそれぞれ寝ていました。さらに、たとえ体が半分寝ていても、普段とあまり変わりなく泳ぎ、呼吸することができるのです。
イルカの種類によっては、2匹ずつチームになり、お互いに寝ている片方を補いあうという行動も観察されています。
脳が半分ずつ寝るなんて、イルカは普段どんな夢を見ているのでしょう??