ドーム型に膨らんだ甲羅がトレードマークのカメの仲間たち。この甲羅、何からできているかご存知でしたか?
この亀の甲羅は、皮膚と骨がくっついて変化したもので、体の一部です。そのため、甲羅を脱がせることはできません。
亀から甲羅を剥がすということは、人間が皮膚ごと骨を剥がされるのと一緒で、死んでしまいます。
ですがこの甲羅は体を守る為に発達し、亀が身を守るために大いに役立っています。
身を守る方法として甲羅の中に体を隠してしまう方法がありますが、これは種類により様々なやり方があるようです。私達が沼地などでよく目にするミシシッピアカミミガメやクサガメなどは、首を縮めるようにして収納し、ヘビクビガメなどの首の長い種類では、首を甲羅の外縁に沿わせるようにして収納しています。一方ではワニガメなどは、甲羅の中に頭を収めることができないようです。
甲羅の形も様々で、例外も存在しますが、主に水のなかで生活している種類ほど、甲羅が扁平で水の抵抗を受け難い構造になっています。
この亀の体の構造は、恐竜と同じくらい古い時代から存在していたと言われています。しかし、起源は今のところ定かではなく、爬虫類のどんな姿をした生き物が、甲羅を持つに至ったのかは、よく分かっていません。
亀の甲羅の重さは、種により多少の違いはありますが、体重の30パーセントにもなるそうです。人間に換算すれば、体重が50キロの人が、15キロのリュックを背負って、降ろすことなく生活してるようなものです。
動きがゆっくりになってしまうのも納得ですね。