ダイオウイカ
全長18メートルにも達する無脊椎(せきつい)動物としては世界最大のダイオウイカの生きている姿を、国立科学博物館の調査チームが、世界で初めて動画で撮影した。
窪寺恒己・動物第3研究室長らが今月4日、小笠原諸島の弟島北東沖で撮影に成功した。水深約650メートルに下ろした捕獲用の仕掛けを回収すると、イカ針にかかったアカイカを抱くようにしてダイオウイカが上がってきたという=写真・同博物館、窪寺室長提供。体長約3.5メートル、体重約50キロの小型のメス。「触腕」と呼ぶ餌を取るための2本の長い腕はいずれも無かった。
海面では、頭の腹側にある太い管(漏斗)から海水を何度も噴き出して逃げようとしたという。窪寺さんは「赤褐色の体色の美しさにも驚いた」と話している。
ダイオウイカは、水深300〜1000メートルの深い海に生息。詳しい生態は分かっていない。体内にアンモニアが多く、食用には適さないという。同チームは04年にも、深海で生きた姿を写真撮影し世界的に注目されたそうです。
ダイオウイカの唯一の天敵はマッコウクジラ。雄のマッコウクジラは海中深く潜ってダイオウイカを探し、かなり大きなイカでも丸ごと呑み込んでしまう。シャチや大型のサメも水面に漂っている死にかけたダイオウイカを襲うことはあるが、習慣的に深海まで出かけてダイオウイカを捕食する動物はマッコウクジラ以外にない。
捕獲されたマッコウクジラの口の回りや頭の皮にダイオウイカの吸盤の痕が残されていることがある。その中には直径13cmに達するものがあった。全長9.7mのダイオウイカで吸盤の直径は最大32mmだった例があるが、このマッコウクジラと戦ったイカはどれほど巨大だったか?
まだ若いクジラにつけられた吸盤の痕は、クジラの成長と共に大きくなる。また、ダイオウイカは種類によっては体の割に大きな吸盤を持っている。さらにマッコウクジラに寄生するヤツメウナギの吸盤である可能性も高いそうです。
まだまだ、地球には未知の動物がたくさんいるようですね!!
海水浴などでその下をこういう生物が泳いでいると思うとちょっと
『ゾッ』とします!!