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「うにゃ〜…眠いよぉ」
勘九朗が自分のお気に入りのマットに
「げー」とやった。
何で自分の気に入ってるマットに吐くのか分からない。
そして「くさーい!くさーい!きたなーい!」
と、怒っている。
意味が分からない。
「うるさいなぁ!自分が悪いんでしょ?!」
と、ちょっと大きな声を出したら、
どだだだだーっと走って来たフェイス。
勘九朗と私の間に割り込んで、
一生懸命、私に手をかけてくる。
「何?何なの?フェイス?」
「あのね、僕、ゴメンするから、あにちゃを怒らないで。ね?ね?」
「別にフェイスに怒ってないでしょ?」
「でも、僕謝るから、許して、ね?」
10回ばかり手をくれただろうか?
「分かったから。もう怒らないから」
と言うと、「ふう」とため息を吐いて寝に行った。
とことん、平和主義者なフェイス。
但し、自分が叱られる時は反抗的である。笑。
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