「お寝むだわぁ…」
フェイスを病院に連れて行く予定だった月曜日の朝。
「けほけほ カポン」「こぽこぽ カポン」
と、姫が嘔吐を繰り返している。
吐いているのは白い泡。
「どしたの?komachi?」
抱っこしたら目が虚ろで、ちょっと身体が熱い感じ。
「1号、姫っちも病院だわ」
「やっぱり?んじゃ、カゴ持って来るわ」
キャリーを見て何かを察し、
しんどいくせに馬鹿力を発揮して逃げる姫を捕まえる。
ここでフェイスは、
「あねちゃもお出掛けだから病院に行けるんだー♪わーい!」
と、意味の分からないテンション↑
車の中でもご同様。
姫の診断は風邪。
「最近、夏風邪の子が多いですよー」
と、先生。
注射を3本打たれてる間も、
特に注射が嫌いでもないので、ジッとしている。
いつも良い子ね、姫。
でも辛かったのが、
「じゃ、明日の朝まで絶食させて下さいね」
ええええええ〜〜?!
マジですか?!
普段から細い姫なので、
一生懸命、工夫して食べさせるようにしてるのに、
絶食?絶食?!ありえない!!!
いつも通り、フェイスが診察室で盛大に迷惑をかけた後、
家に帰って来ると、姫は注射が効いたらしく、
すっかり元気に。
「ははちゃ、お腹が空いたわ♪
朝のはケポしちゃったんですもの。
何か食べさせてちょうだい♪」
愛らしい顔で小さな声で「みゅっ!」と鳴いている。
「ゴメンね〜、今日はご飯無いのよ」
「冗談じゃないわ!お腹が空いて仕方ないのよ!ご飯!」
スリスリは激しく、声は大きくなって行き、
家族全員に訴え掛けが続く。
「ダメらしいやん。ダメやぞ」と、3号。
「ははちゃに言え〜」と、責任をなすり付ける1号。
姫の怒りは頂点に達して行く。
3号が、
「お前、今日メシ食えないんだから大声で鳴いたり、
ウロウロスリスリしてたら余計、腹減るぞ」
と、言うのも上の空。
「ご飯ー!ご飯よーー!!食べさせてよーーー!!!」
大きな目に涙を溜めて、
たっぷり2時間くらい鳴き続けただろうか?
姫も地獄だろうが家族も地獄である。
フェイスも勘九朗も落ち着きが無くなり、
ドキドキしたような顔をしている。
甘々な1号は、
「元気そうになってるし〜、ちょっと食べさせてみようかぁ?」
と、こちらの心をぐらつかせてくれた。
火曜の朝ご飯をあげるまで、姫は私の傍を離れず、
それこそ身体にめり込みそうな位に、
ベッタリとくっ付いていた。
24時間の絶食はきつかっただろうなぁ。
でも、哀しそうに泣いている姫を見てるほうも辛かった〜(,。.)
大好きな茹でたてのささ身と、
かつお節と、マグロの缶詰。
ちょっとづつちょっとづつ食べて、
幸せを取り戻したようになっていく姫。
薬もしっかり飲んだ。
もう大丈夫そう(^◇^)
本当に最近、心配ばっかりかけてくれるんだよな〜…。
年なのかな?
でも7歳はまだ、そんなに年じゃないよなぁ〜?(^。^;)
フェイスは抗生物質を貰い、いつも通り、
喜んで飲んでます。笑。