「はぁー…すっきり♪」
最近、この街は夕立の雲は迫っても、
『降りそうで降らない』
と言う、悩ましい（？）日々が続いている。
中途半端にパラパラするから、
余計に蒸し暑さが増す。
外に出るとムンムンムシムシだ。
ザーッと降れば多少は涼しくもなるだろうに、
この街の気質に似て、
煮え切らない、いや〜らしい天気だ。
そんな中、姫の目が腫れた。
何となく顔の右側が腫れぼったい。
本人は至って元気なのだが、
ちょっと気になるので病院へ。
先日ちょっと腫れたおっぱいも気になるし。
フェイスのフィラリアの薬を貰う時期だし丁度良い。
これは冷や奴のトッピングを盗んで逃げる現行犯
姫は究極の【内弁慶】なので、
表に出ると文字通り借りて来た猫になる。
「komachiはいつも大人しいねぇ」
「良い子なのねぇ？komachiちゃん」
誉められるのも上の空。
瞳孔が開いちゃってる。
先生が何をしようがどこを触ろうがされるがまま。
引っくり返されればされたまま。
「あー、またおっぱいがちょっと膨らんじゃってるね？」
「ですよね？膨らんでますよね？」
「うんうん、じゃあ抗生物質出しときますね」
（何でも良いから早く終わらせてちょうだい…）
そんな魂を抜かれた姫は、
目をクイッと引っ張られてもボーっとしている。
目はちょっと腫れて充血してるので、
目薬を貰う事にして診察終了。
ハッとしたように慌ててケージに戻る姫。
そんなに嫌いか？
薬を貰って車に戻ると
１号がぶっすぅ〜と、脹れている。
「どしたん？」
「こいつ（フェイス）嫌いだーー！！」
私と姫が病院に入って行くのを見て、
病院が好きで堪らないフェイスが興奮して興奮して、
泣き喚き暴れ回るので、
「フェイス、静かにしなさい」
と、ヨダレを拭いてやろうとした手に、
ガブゥッ！！
と、咬み付いたのだそうだ。
この子はこの子で、
何でそんなになるまで病院が好きなんだろう…？
ちなみにこの母は病院嫌いの結果、
突き指は曲がったままである。
