「病院に行くんだぞぉ〜♪やっほぉ〜♪」
2軒の病院に診て貰い、
どうやら深刻な病気では無いと解ったフェイス。
やれやれ…と思ったのもつかの間の、5月の末。
今度は何やら足の裏が痒いらしく、
しきりに舐めている。
時々、耳もパタパタと振ったりする。
んん?
何だ何だぁ?
今度は何なんだぁ〜〜??
よくよく足を見てみるが、怪我などは無い。
刺さっている物も(見え難いが)無さそう。
耳も持ち上げて嗅いでみるが、普通の匂い。
ん〜〜〜〜????
フェイスの事が心配で、私は2日ほど徹夜をした。
その上、パン生地をたくさんコネコネした為、
肩がパンパンに凝ってしまって、
しばらくこちらが、半分寝込んだ。
だが、自分の事は何とかなる。
なので、1号に言う。
「ねぇ、明日病院に連れてって」
「え?君を?」
「んにゃ、フェイス。足の様子、変だしね…」
「君はその前に自分の突き指と、頭痛の病院に行ったほうが良いよ?」
「とにかく、明日は○○獣医に行くの!」
これは獣医の前で順番待ちをしているフェイス。
病院が大好きなので、とても嬉しそう。
「僕の順番、まだぁ?」
「フェイスく〜ん。どうぞ〜〜」
呼ばれて大喜びで診察室に向かうフェイス。
入った所で鉢植えを引っ繰り返し、
その音にビックリして、
脇にあった『フィラリアの予防』
のポスターを引っぺがし、
「ああ、もうっ!」と、叫んだ1号の声に驚いて、
『猫の種類』のパネルをぶち落とした。
「ぅわはははは〜……」
と、弱々しく笑う先生。
本当〜〜〜〜に、ごめんなさいっ!!
「あれからどうです? 今日はどうされました〜?」
親の心の中は
(元気なんです!元気なんですけど、病気かも知れなくて!)
と、何やら言い訳めいたものが渦を巻く。
様子を説明して、先生の診断。
「アレルギーですね。この季節は多いです」
「ア…レルギーですかぁ…」
「これから季節の変わり目毎に出るかも知れません」
「はぁ…。あの、特に何に気を付けたら…?」
「うーん、原因は複合的なので、一概に何と言えないんですよ」
「はー…」
「ですから、食べる物も普段通りで良いですよ」
「はぁ…」
私達の返事が生半可なのは、
決して、先生をなめている訳ではない。
先生に「大好きぃ〜〜♪♪」
と、飛び掛ろうとするフェイスを押さえている為なのだ。
診察前にはいきなり無防備だった先生の顔を舐め回して、
「ぅぴゃひゃあぁあぁ〜」と、悲鳴?をあげさせてしまった。
ああもう、本当にごめんなさいっ!!!
そんなこんなで、またまた外出禁止になったフェイス。
ま、とは言っても散歩程度ならOKと言ってもらったので、
先日のような事にはならない。
やれやれだ。
に、してもフェイス。
ここの所、病院ラッシュじゃない?
ははちゃもととちゃも、心配でしんどくなっちゃうよ?
薬も大好きなフェイスは、
どう飲ませようと、喜んで飲む(と言うより食べる)。
全く、手が掛かるんだか掛からないんだか…?