1号が突然、日曜日が休みになった。
「明日は遊ぶぞ〜!」
「フェイス、何処に行こうねぇ?何処に行きたい?」
そんな会話をしていた土曜日。
フェイスの様子がおかしい。
普段から朝ご飯は食べない子なのだが、
その代わりの牛乳も、今ひとつ飲みが悪い。
大好きなオヤツも食べない。
氷も食べない。
水をちょろちょろと飲む程度である。
これはおかしい。
痩せているとは言え、普段は食欲の権化のような子なのだ。
特に、私が焼いたパンやクッキーには目が無いのに、
口の中でモゴモゴとやって吐き出してしまう。
益々おかしい。
私は免許を持っていないので、
もう20年来お世話になっている獣医には遠過ぎて行けない。
散々迷ったが、
歩いていける距離にある新しい獣医に行く事を決意。
ちょっと歩くのが辛いかも知れないけど、
頑張って歩いてね、フェイス。
歩いて10分足らず。獣医に着く。
「どうされました?」
症状の説明。触診。便の検査。
「少し熱が高いくらいで、特に異常は見られません。
詳しく調べたいので、血液検査をしても良いですか?」
悪い病気が潜んでいたら困る。
「お願いします」
「では、15分くらい、お時間を下さいね」
検査の結果は、
「こちらも特に異常はありません。
少し白血球の値が高いですが、体内で炎症があるので、
それと戦っている為だと思われます」
「具体的には何処に炎症があるんでしょう?」
「何処…と特定は出来ません。
人間で言えば『風邪』のような物で、
その状態と、身体が戦っているんです」
人(犬)生初の点滴。
何回目かの注射を3本。
注射も病院も嫌いではないフェイスは大人しく首を下げていた。
薬を貰って帰宅。
帰り道もゆっくりとぼとぼと歩く様子に、涙が出る。
ああ!いつも3Dで動くなんて言って悪かったよ。
どんなに暴れても良いから、
いつものフェイスの戻ってよ!
帰宅してから水を飲んだのだが、
全部を玄関に吐いてしまった。
申し訳無さそうに、目に涙をためながら見上げる顔。
「良いんだよ〜。すっきりした?」
安心したように鼻を胸元に押し付けてくる。
何て愛しいんだろう?!
結局、ご飯は食べないで、水を飲んだだけで就寝。
あ、アイスだけは食べていた。
いつもは1号と一緒で、寝ている時も賑やかなのに、
静かな寝姿&寝顔。
様子が変わると困るので、
私は夜中、起きている事にする。
夜中は特に変わった事も無く、
ぐっすりと寝ていたようだ。
長くなったので、
この続きはまた明日にでも…。
先日の『汚い』にたくさんのレスをありがとうございました。
私もよく「たかが犬。人間とは違う」なんて言われますが、
生命を比べる事が出来る人間に、私は嫌悪を感じます。
人間の子供と私のフェイスと姫と勘九朗。
同じ生命です。
「たかが犬」と、簡単に言える人は、
人間でも簡単に差別できる気持ちの悪い人間だと、
私は思っています。
そう言い放てる人間は「たかが」犬にも劣るのです。