最近の散歩の時のフェイスのマイブーム。
突然、こちらの前に廻り込んで飛び掛ってくる、と云う乱暴な物。
こちらが驚いたような顔をするのが面白くて仕方がないようなのだ。
いつも「イケナイ」と叱るのだが、そこはそれ、反抗期全開の少年である。
ちょっと首をすくめて見せて神妙にするが、別に反省はしていない。
今日は折り返し地点の辺りで不意を突かれた。
こちらの鼻に、モロに入ってしまったのだ。
一瞬、目の前が暗くなり、しゃがみ込んでしまった。
鼻の辺りを触ると、血が流れている。
その私の上に喜んでマウントするバカ(フェイス)。
折り返し地点…という事は、家から一番遠いという事。
悔しいやら腹が立つやら。
意を決して立ち上がった私は、鬼のような形相をしていたのだろう。
へっへっへ♪とへらへらしながら私の顔を見たフェイスは、
一瞬ビクッとし、そこからは神妙な顔でしずしずと着いて来る。
いつもの「あっちに行きた〜い!」も「あそこの匂いが嗅ぎた〜い!」もなく、
ひたすら、しずしずと着いて来る。
やっとの思いで家に帰り着くと、
いつもは「好きじゃなーい」と暴れる足拭きも静かに。
お水もご飯も静かに。
そして、大人しく寝に行った。
どうせ、夜の散歩には忘れているのだろうが、
一応、彼の頭の中にも、反省の文字はあるようである。
(単に私の顔が怖かっただけか?)