ペットと暮らしている方々のHPを廻っていると、〔里親募集〕のHPを良く目にする。
見る度に、その数の多さに驚いてしまう。
なんで自分の飼っているペットを捨てるんだろう?
捨てる時には
「元気で暮らしてね」とか「可愛がってくれる人に拾われてね」
なんて、勝手な事を思っているのかも知れないが、
それって、ただの自己愛だって事が分からないのかなぁ?
飼い切れないなら、せめてまず貰ってくれる人を探す!
それでも、どうしても居なかったら、自分で処分するべきだ。
そのくらいの覚悟が無きゃ、ペットなんて飼うモンじゃない。
「可哀想でそんな事出来ない!」
なんて甘えた考えで、命を引き受けてはいけないのだと、
私自身はそう、思っている。
私が小さい頃、動物好きだった実家には、いつも何かしら動物が居た。
それを知った他所の人たちが、時々、我が家の前に子犬や子猫を捨てて行った。
「可愛がって下さい」と書いてあるメモを括り付けられてる子も居た。
何匹も、ダンボールに入れられていた子猫も居た。
名前が付いている子も居た。
だが、普通の家庭では、責任を持って飼える頭数には限度がある。
結果…、いつもいつも、保健所に連れて行ったのは父だ。
子供の私がいくら、可愛い子犬・子猫を抱いて、
「お願いー! お父さん、連れて行かないでー!!」
と、泣きながら懇願した所で、聞いてもらえる訳も無い。
父はゆっくりゆっくり、頭を撫でてから、子犬・子猫をダンボールに入れ、
それから車に乗せて、保健所に連れて行った。
何回繰り返された光景だろう?
その内、実家の周りでは噂が立った。
「○○さんの家って、動物好きなんて言ってるけど、
本当はしょっ中、保健所に動物を殺しに持って行ってるらしいよ」
それは私達の家にとっては、哀しいが、良い噂になった。
以後、家に捨てられて行く動物達は、ほとんど居なくなったから。
あの時、一番辛かったのは父だろう。
本当は大好きな動物を、全ては救ってやれないジレンマ。
娘に泣き喚かれ「お父さんのバァカァー!!」と罵られる哀しい思い。
捨てて行った人達は、それを全て、父に押し付けたのだ。
ペットを飼うなら、覚悟をして頂きたい。
もし飼い切れないのなら、自分でその動物の命を奪って欲しい。
責任とはそういう事だ。
万が一にも、面識の無い第三者に押し付ける事だけは止めて欲しい。
それは決して『良い事をした』ワケでも『自分は優しい』ワケでもない。
哀しい思いなら、自分で背負うべきだ。
癒される思い、楽しさだけを手に入れたいなんて、虫が良すぎる。
自分にはそんな事は出来ない、逃げ出したいと言うのなら…、
初めから飼うな!、と、言わせて貰う。
その覚悟が出来ないなら、いくら可愛くても、欲しくても、
ペットなんて飼わない方が、人間と動物、お互いの為なのだと私は信じている。
これはあくまで、私の主観です。
そして、身体の不調や、生活の環境の変化によって、
泣く泣く可愛い子供たちを手放さなければならない方を、非難しているのではありません。
人生は、どうにもならない事だってあります。
ですから、そういう方々の事は《飼育放棄》とは呼ばないと思います。
『飽きた』『飼い切れない』『勝手に子供を産んだ』
そういう言葉を平気で吐く、そういう生き物に向けた言葉だとご理解下さい。
ここに来て下さる方々にはいらっしゃらないですけどね(*^^)v