自民党総裁選で10日、立候補した5候補の推薦人が公表された。政策中心の選挙戦とされるが、推薦人名簿を見る限り、永田町独特の計算や複雑な人間関係が透けてみえてくる。
麻生太郎幹事長は同日朝、東京・神山町の自宅を出る際、記者団に「選挙というのは最後までやってみなければ分からない」と述べ、終始、堅い表情を崩さなかった。
麻生氏の推薦人には、昨年の総裁選に続き、中川昭一元政調会長(伊吹派)や菅義偉選挙副委員長(古賀派)、甘利明前経産相(山崎派)ら、各派の幹部・中堅が名前を連ねたほか、前回の「福田支持」から「麻生支持」にシフトした二階派から泉信也前国家公安委員長が加わった。こうした広がりを裏付けるように、同日午前の出陣式には125人の議員と代理46人が出席した。