毒ギョーザ事件の再燃で福田政権が窮地に追い込まれている。民主党も「情報を意図的に隠蔽していた」(山岡国対委員長)とカンカンで、国会で追及する方針だ。
中国政府が「日本の事件を受けて回収した冷凍ギョーザを食べた中国人がメタミドホス中毒になった」と伝えてきたのは洞爺湖サミットの1週間前という。それから1カ月間、日本政府はダンマリを決め込んでいたことになる。
今年2月、福田首相は毒ギョーザについて、「消費者重視という福田内閣の大きな方針からいっても、しっかりと取り組まなければならない大きな案件だ」と閣僚懇談会で述べていた。これがポーズでないのなら、すぐに事実を公表した上で中国に謝罪を求めるのが当然だろう。政治評論家の浅川博忠氏が言う。