本シリーズの劇場上映は数本あるが、その大半はテレビ版のブローアップであり、アニメ作品で完全な劇場用新作は東映まんがまつり用に制作された『ゼンダマン』(1980年)と『オタスケマン』(1981年)の2本のみ。前者は13分、後者は15分の短編である。長編となると、リメイク版『ヤッターマン』(2009年)が初めてである。
東映・東宝の両社とつながりの深いフジテレビと[7]、東宝とつながりのあったタツノコプロの制作であることから、TVブローアップ版は東宝の配給、新作2本は東映の配給だった。当時まだ日本ではシネマコンプレックスは本格的な展開がなされておらず、ほとんどの封切館が大手映画会社の直系による経営かまたはそれと強い提携関係にあった中で、非常に珍しいケースだった。実写版『ヤッターマン』の配給は松竹である為、事実上3つの映画会社の配給を渡り歩いたことになる。