苗がウイルスに感染すると根の成長が阻害され「果実の大きさが小さくなる」等の障害を及ぼす為、茎頂培養(成長点培養)によるウイルスフリー苗(メリクロン苗)が種苗専門の生産業者により育成され、その苗を果実生産者が収穫用の圃場や培地に定植し実を収穫・出荷する。つまり、秋から春に収穫する為には夏に苗を「冷蔵庫に入れる」、「高原などの冷涼地で育てる」などの方法で低温処理(春化処理)と遮光で休眠(強制的に冬を)経験させる。
促成栽培に最適な休眠温度条件や日長に対する感受性は品種により異り、土中の窒素分の条件でも変化する。また、新しい苗を毎年植え替えなければならない。
一季成り性品種の苗は花芽分化後に低温と日長の休眠期を経ないと成長と開花が行われない。この休眠打破処理により開花時期と収穫時期をずらす事が可能になる。
四季成り性品種では、人工的な休眠は行なわれない。この方法を経ないと一季成り性品種で10月下旬 - 翌年5月頃の収穫は行えない。