依存症は大きく分けて、物質依存とそれ以外のものとに分けられています。
■物質依存症の特徴
タバコ(ニコチン)依存症、薬物依存症、アルコール依存症のように、ある特定の物資を摂取し続けなければ気が済まない状態です。物質依存の場合、大きな特徴として「離脱」と「耐性」という症状が現れます。
離脱というのは、依存している物質を摂取しなくなると我慢できなくなって情緒不安定になってしまうというものです。わかりやすくいうと禁断症状が現れます。この時の物質は、薬物やアルコール、ニコチンのように体に悪いといわれるものが多く、この状態が続くと脳は満足しても体が破壊され、取り返しのつかないことになります。
もうひとつの耐性は、ある特定の物質をとり続けることにより、徐々にそれまでの摂取量では我慢できなくなっていって摂取量が増えてしまうことです。アルコールの場合、初めはボトル1本だったものが2本、3本と増えていって、しまいには朝から晩まで飲み続けないと気がすまなくなってしまう例はよく耳にします。
■他の依存症の特徴
ギャンブル依存症やゲーム依存症などのように、ある特定の行為に必要以上に熱中してしまう状態です。大体、やっている行為は自分にとってまずいものなのはわかっていますが、どうしてものめりこんでしまいます。こちらの場合もやはりやらないと我慢できなくなるという離脱の症状が現れます。
体にとって悪いものを摂取するというわけではありませんが、ゲームに熱中する余り仕事に行かなくなったり、ギャンブルなどに熱中する余り金銭問題を引き起こしたりと、社会的に問題になることが多いです。
他に、他人との人間関係を頼りにしないと我慢できないという人に依存するケースもあります。 どちらのタイプの依存症でも、気分的に我慢できないだけでなく、内臓の調子がおかしくなるとか、手が震えるとか、体に異変をきたすケースが多いです。