【一芸アイドル最前線】栗山夢衣(むい)さん(22)
ひもがあれば、その場で自分の体をうまく亀甲形に縛るのが特技だという「縛りアイドル」。教科書がないだけに、縛り方をマスターするのにはひと苦労したという。「東京の新しい観光名所、東京スカイツリーを、リボンでくるくると縛るのが将来の夢です」と屈託のない笑顔を見せた。(村上智博)
「夢衣」は本名で、「夢を身にまとって、ふんわりとしている」という意味だという。母親が名付けた。「栗山」は芸名だ。
昨年12月、深夜バラエティー番組「アリケン」のオーディションに参加。ゴム手袋を頭からかぶり、鼻息で割るという離れ業をやってのけて自己PRするはずだったが、失敗。
同番組の次回のオーディションに向け、リベンジを図ることにした。
ある日、モデル仲間の女性が酒に酔った勢いで、ひもで体を縛り上げるのを目の当たりにした。「私もできるのでは。これで勝負できたら…」。突然、思い切って、その仲間に手ほどきを受けた。正月も返上し、長さ10メートルほどもあるロープを使って実践した。
あらかじめ胸の下やへそのあたりに結び目を作り、服の上から何度も体を縛った。寝床に入る前には毎日決まって鏡の前に立ち、1時間の練習を続けた。
こうした努力が実を結び、今年2月に放送された同番組のオーディションでは、視聴者にインパクトを与える演技ができた。「本番まではずっと不安だった。でも、収録がうまくいったことで自信を持ちました」と胸をなで下ろす。
この番組では、亀甲縛りをしたまま相撲を取ったことで、共演者に「亀甲山」とのあだ名を付けられ、準レギュラーの扱いを受けるようになった。
思えば、物を結ぶことは小さいころから手慣れていた。小学校に入り立てで、リボン結びやチョウチョ結びが得意な女の子だった。
中学ではバレー部に入ったりして、明るく振る舞った。卒業後は週末に通信制の高校に通い、商業施設「渋谷109」でショップ店員として働いた。
そこで友人から渡された1冊のオーディション雑誌にあった「レースクイーン募集」の文字が目に留まった。もともとコスプレに興味があり、軽いノリで応募したところ合格。17歳で自動二輪のサーキットの華となる。その後、タレントの「いちご姫」のバックダンサーとして2年間にわたり歌い、踊った。
当時あこがれていたのはタレントの小倉優子。「友人にはよく、声質が似ているといわれる。ファン向けのトレーディングカードの握手会などに参加し続けるうちにのめり込み、立派なオタクになった。顔立ちから物の考え方まで、すべてが好きなんです」
今ではリアクション芸で観客を沸かすタレント、出川哲朗のファンでもある。
「縛りアイドル」となってから、まだ半年にもならない。それだけに、「災害時には絶対にほどけないひもの結び方や、止血の方法など、学ぶべきことはいっぱい」と話す。
ただ、友人からは「ぬいぐるみを縛ってみて」などとリクエストが相次いで舞い込むようになった。「これまでは一芸でのバラエティー番組での露出が多かった。今後はグラビアアイドルを本格的に目指したいです」と張り切っている。
おからをふんだんに使ったダイエット料理など、手料理が得意で、日ごろは家事手伝いもしている。
その一方で、お笑い番組を見て、テレビに話しかけながら、共演者との間合いの取り方をじっくり研究する。努力家だ。
「長所はよく食べ、よく笑うこと。それを伸ばしながら、皆さんに愛されるアイドルになりたいです」
■「縛りアイドル」に30の質問
Q1 好きな食べ物と苦手な食べ物は
「生レバー、エンガワ! 苦手な物はないです☆」
Q2 得意な手料理と今後、挑戦したいものは
「ハンバーグとゴボウの空揚げと、ビビンバが得意です☆ 魚をさばけるようになりたいです」
Q3 好きなアーティストとお気に入りの作品は
「藤田麻衣子さんの楽曲が全部大好き。中でも『未来を』『あなたは幸せになる』を聴くとお仕事、頑張れます☆」
Q4 もし生まれ変われるなら男性と女性のどちら。何になり、どんなことにチャレンジしたい
「男性に生まれて、かわいい女の子と付き合いたい(笑)」
Q5 ずばり、何フェチ
「においフェチです〜♪ 早嗅ぎが得意☆」
Q6 タイムスリップできるとしたらどうする
「未来の日本を見たい☆」
Q7 日ごろ美容と健康のために心がけていることは
「夜ご飯では、炭水化物をとらない。体にも顔と同じように、化粧水やクリームを塗ってます☆」
Q8 これまで行った旅先で一番感動したのは。長い休暇が取れたらどうしたい
「奈良の生駒の夜景☆ 車でいけない場所で真っ暗の山を10分くらい登ると、すっごい夜景が見られるんです。休みがとれたら、沖縄か北海道に行ってみたいです。それか、いとこがハワイに住んでるから、会いに行きたいです」
Q9 気分が乗らないときはどう気分転換する
「藤田麻衣子さんの音楽を聴いたり、大好きな小倉優子さんの写真を見たり、仲良しの友達と遊ぶ☆」
Q10 自分を動物にたとえるとすれば
「亀(笑)」
Q11 では色にたとえると
「白希望(笑)」
Q12 花にたとえるなら
「たんぽぽが好きだから、たんぽぽがいいなぁ」
Q13 これまでに出会った本で一番感銘を受けた本は
「『ウオッカの背中』。私が競馬好きになったのはウオッカちゃんがいたから。ウオッカちゃんと同じ時代を生きられたことがうれしい!」
Q14 自分の一番の「宝物」は
「応援してくれてる家族、友達、かかわってくれた方々、もちろんファンの方」
Q15 自分は幸せだなあと思うのはどんなとき
「ファンレターをいただいたり、ブログにコメントをいただいたりするとき」
Q16 座右の銘は
「一生懸命!」
Q17 お気に入りのアニメやマンガのキャラクターは
「『みどりのマキバオー』のたれちゃん☆ 『たいようのマキバオー』も読んでます♪」
Q18 好きなスポーツは
「バドミントン☆」
Q19 好きなファッションブランドは
「リズリサ、ハニーバンチ、ブラウニービー」
Q20 お気に入りの映画や映画俳優は
「『ALWAYS 三丁目の夕日』。最近見た中だと『プリンセスと魔法のキス』。女優さんなら竹内結子さんが好きです」
Q21 犬と猫。さて、選ぶならどちら
「犬派だったけれど、猫を飼ってるので…でも、やっぱり犬! 飼ってみたい!」
Q22 どんな男性にあこがれる。どんなしぐさにグッとくる。男性のまず、どこを見る
「よくしゃべり、よく話を聞いてくれる人。顔はスヌーピーみたいな人で体形はぽちゃ好きです。タバコ吸わない人がいい☆ しぐさは…おいしそうに食べる顔! まずは雰囲気を見ます」
Q23 日ごろの口癖は
「『ぬ』(笑)」
Q24 もし3億円の宝くじが当たったら何に使う
「家族と住むおうち☆」
Q25 ズバリ、何歳で結婚したい? 子供は何人ほしい
「最近さらに仕事に目覚めて、前よりも結婚願望が薄れちゃいました。子供は女の子の双子がほしい☆」
Q26 今、どうしても手に入れたいものは
「かわいい顔面」
Q27 前世は何だと思う
「ちっちゃいなにか。こっそりひっそり生きてそう」
Q28 生年月日、出身地、星座、血液型、身長、体重、スリーサイズ、家族構成を教えてください
「1988(昭和63)年2月24日、神奈川県出身。うお座のB型。身長は156センチ、体重は44キロ。スリーサイズは上からB86W58H87。家族はママ、おねぇちゃん、夢衣、弟、らーちゃん(猫)です」
Q29 流れ星に今、お願い事を3つするとすれば
「(1)かわいい顔になりたい!(2)ジョッキーになってみたい☆(3)食べても食べても太らない体になりたい(笑)」
Q30 最後に、自分のチャームポイントは
「ママそっくりな声です☆」