レチノールは、体への吸収率が高い反面、過剰摂取すると副作用の心配があります。上記でも紹介しましたが、ビタミンAは上皮細胞の働きを活発にするので、皮膚や粘膜に関わるガンの予防に、特に効果が高いと考えられています。一方、βカロテンは吸収がおだやかで、過剰摂取しても、副作用のリスクが低くなっています。
ある肺ガンの臨床例では、ビタミンAを十分摂取した人は、不足している人に比べ、ガンの発症率が1/5〜1/7に低下する、という報告がでています。なお、ビタミンAには動物性食品に含まれるレチノールと、緑黄色野菜に含まれるβカロテンの2つがあります。
。その他、ビタミンAには、体に悪い影響がある活性酸素を減らす効果もあり、これもガンの予防につながります。
。その他の臨床例でも、ビタミンAがガンの予防に効果があることが、確かめられています。