最近、自転車に乗るときに、ヘルメットをかぶっている方多くなると思います。それは確かにすばらしいことですね。自分の身は自分で守る為にも、自転車に乗るときにヘルメットをかぶることは、非常に大切なことです。しかし残念なことに、せっかくヘルメットをかぶっているのに、正しくかぶられていない方も時々見かけてしまいます。メーカーによっては、かぶり方を解説した説明書が同封されてあるところもあるのですが、あまりきちんと見られていないのかも知れません。そこで今回は、「正しいヘルメットのかぶり方」について、解説したいと思います。
自転車用ヘルメット大きなポイントとなるのが、後頭部に設けられたシステムです。各社様々な機能を売りにしておりますが、要は「後頭部を締め上げることによって、人によって異なる頭の形にフィットさせる」ことです。この機能によって、アゴヒモをしない状態で頭を振ってもほとんどずれなくなるほど、頭にフィットするようになっています。
それではヘルメットをかぶってみましょう。後頭部にあるシステムは、大きくわけてダイヤル式と、左右から締め上げるバンド式の2種類です。同じメーカーでも両方のタイプを作っている場合があります。ダイヤル式のメリットは、片手で出来ることです。頭が痛くなるまで締め付けられますので、つよすぎず、ゆるすぎず、調整してください。強く締めすぎると、走行中に頭痛が起こってしまうかもしれません。
下の画像のように、おでこ部分をすこし押し付けながらダイヤルを締めると、一発でフィットすると思います。
両手でするタイプは、できるだけ左右均等になるように、両手で操作してください(左右均等といっても、自分からは見えないのが難点です)
一番良くある「間違ったかぶり方」
それは左のかぶり方ですね。おでこが出てしまっています。右は逆に深くかぶりすぎです。前が見にくくなってしまいます(こんな風にかぶっている方はめったにいないとは思いますが・・・前が見えませんからね)。
もちろん丁度良いのが真ん中なのは、言うまでもありません。
正面から見てみましょう。アゴヒモ(ストラップ)の長さを調整しましょう。言葉で説明すると、「きつすぎず・ゆるすぎず」 ですが、それでは始めての方にはよく判りません。
まず適当な長さでアゴヒモを固定してください。その状態で下を向いて、「ぐわぁ〜」と口を大きく開いたときに、首が絞まらない くらいの長さがジャストです。この状態でも余裕があればすこし短くしてください。首が絞まるような感じであれば、すこし長くしてください。
口を閉じて正面を向いたときにきつくない長さにしてしまうと、後方確認のために後を向いたときや、声を出すときに首が絞まります。下の画像を見てみましょう。
まず ○A は 前髪が出て しまっています。これはいけてません。前髪はヘルメットの中に入れてください。前髪の長い方は、ヘルメットをかぶる前に、キャップやバンダナをかぶっておくと良いでしょう。
次に ○B ですが、ストラップは長さだけではなく、耳の位置も調整しないといけません。耳の前側と後ろ側から出てきたストラップが、丁度耳の下側でクロスするような位置に調整してください。これも指1本分くらいの余裕を持たせたほうが良いでしょう。
最後に ○C ですが、ちょっとアゴヒモが長めですね。この状態で「ぐわぁ〜」としても、余裕の長さです。少しずつ短くして、自分にとってベストな長さにしてください。