|
シアトル・マリナーズのイチロー外野手は、本拠地セーフコ・フィールドで行われたトロント・ブルージェイズ戦に1番ライトで先発出場。7回のチャンスでタイムリーを放ったが、5打数1安打、1打点で打率を.349に下げた。先手を許したマリナーズは7回に1点差としたが、反撃もそこまで。2対3で敗れて5連敗となった。
1点を追う最終回、イチローがライトフライに倒れて2死となった後、チョーン・フィギンズ二塁手の四球、フランクリン・グティエレス外野手のヒットで2死一、二塁となり、ワンヒットで同点というケースまで持ち込んだマリナーズ。だが、ここで打席に入った指名打者マイク・スウィーニーがレフトフライで万事休す。左中間を抜けるかという淡い期待を地元ファンは抱いたものの、打球が上がり過ぎた。
それは、7回の再現でもあった。7回裏、3点を追うマリナーズは、1死一、三塁のチャンスを作ると、5回の無死一、二塁でショートフライに倒れたイチローが、センターへタイムリー。続くフィギンズもセンターへ運んで1点差となり、さらに一、三塁の場面でフィギンズが盗塁を決めて二、三塁としたが、グティエレスがボール球を振って三振に倒れると、スウィーニーもセカンドフライに終わった。
マリナーズのヒットは、ブルージェイズの6本を上回る10本。ヒットは出始めているものの、続かない。4回に3点目を許してからは、8回まで14人を連続で打ち取った若いダグ・フィスター投手を援護できなかった。
そのフィスターは3回に犠牲フライで先制点を許したが、イチローが刺していてもおかしくなかった。打球は、右中間というよりセンターへの浅い飛球。イチローはグティエレスを制して捕球するとバックホームを試みるも、送球が大きく三塁側にそれてしまった。見慣れない景色から投げたことで、どこか精密機械に狂いが生じたか。
マリナーズはこれで1点差ゲームで11敗目(4勝)。昨年は35勝10敗と大きく勝ち越したカテゴリで、逆に負け越している。特にここ7試合で6度目の1点差負け。接戦をものにできない流れは、この試合でも変わらなかった。 オーデマピゲ ロイヤルオーク
|
|