|
女子ゴルフの国内今季メジャー第1戦「ゴルフサロンパス杯」は6日から4日間、茨城・茨城GC(6655ヤード、パー72)で開催される。前週の米ツアーで今季3勝目を挙げた宮里藍(24)は、今大会で凱旋(がいせん)Vを飾ると、国内ツアー生涯獲得賞金が4億円を突破。従来の記録を大幅に更新する偉業達成に向け、開幕前日の5日は「休養」をキーワードに挙げた。
日本女子ゴルフの記録という記録を塗り替えてきた藍が、世界ランク1位奪取を目前にした大会で、また1つスピード記録樹立に挑戦する。
03年のプロ転向以降、現在まで国内ツアー計73試合で獲得した賞金の総額は3億7619万6280円。今大会の優勝賞金2400万円を獲得すると、生涯獲得賞金は4億円を突破する。現在の4億円突破最速記録は、幼少期からのライバル、横峯さくら(24)が08年の「ツアー選手権リコー杯」で達成した126試合。実現すれば52試合もの大幅短縮だ。
もっとも、06年から主戦場としている米ツアーでも、藍の通算獲得賞金はすでに384万1682ドル(約3億6427万円=現在のレート)。本人はこの日も、「今年の目標は(米ツアーの)プレーヤー・オブ・ザ・イヤー」と繰り返しており、ただ目の前の今大会に集中している。
前日夕方にメキシコから帰国したばかりだが、5日早朝からプロアマ戦で大会コースを初ラウンド。「前夜は4時間しか寝られず、体がだるく、ショットのタイミングが悪かった」と時差ボケに苦しみながらも、「このコースは伸ばし合いになる」とバーディー合戦の展開を予想した。
そのうえで下した決断が、日暮れ前に早々の練習切り上げ。父でコーチの優さん(53)が「ファンやスポンサーの期待に応えようと、いつも帰国時に高ぶっていた気持ちをコントロールして、自分のゴルフに集中できるようになった」と語る成長の証しだった。
藍はこの日、自らを「フィーリング派」と公言。「集中力を高められれば、皆さんの応援を自分の力に変えられる」と休養の意味を力説した。
折しもこの日はゴールデンウイークの最終日。“休養は金”作戦で、新たな伝説を作る.ビズのネックレス
|
|