|
金融商品を不正に販売したとして、アメリカ証券取引委員会から提訴された金融大手、ゴールドマン・サックスの首脳らがアメリカ議会に呼ばれ、厳しい批判を受けました。
「ゴールドマン・サックスは単にもうけただけでなく、顧客の期待を逆手に取ってまでもうけたのです」(民主党・レビン委員長)
ゴールドマン・サックスは、サブプライムローンを組み入れた金融商品を、十分な情報を開示しないまま顧客に販売したとして、今月、SEC=証券取引委員会に提訴されたものです。
首脳や幹部ら7人に対する議会証言は、終日続き、議員らは、顧客に損をさせる一方、ゴールドマン自身は逆に値下がりを見越して儲けていたのではないか、と厳しく追及しました。
「我々は住宅市場で大量の空売りはしておらず、顧客の利益に反する取引もしていない」(ゴールドマン・サックス、ブランクファイン会長)
証言でブランクファイン会長は不正取引疑惑を否定、SECの提訴に全面対決する姿勢を示し、訴えられたトレーダーも「販売相手は市場に通じており、誤解を与えたこともない」と足並みを揃えました。
「ウォール街が破廉恥な行動をしないように、明らかにシステムの改革が必要です」(共和党・コリンズ議員)
アメリカ議会では、こうしたデリバティブ取引の透明化などを盛り込んだ金融規制法案の審議がまさに大詰めを迎えていていますが、歴代の財務長官も輩出し、「勝ち組」とされたゴールドマンまでもが改革の本丸として引きずり出されたところに、金融危機の残した傷の深さが見て取れます。シルバ ブレスレット
|
|